穀物とぶどう酒

 「多くの者は言っています。
 「だれかわれわれに良い目を見せてくれないものか。」
 主よ。どうか、あなたの御顔の光を、
 私たちの上に照らしてください。
 あなたは私の心に喜びを下さいました。
 それは穀物と新しいぶどう酒が
 豊かにあるときにもまさっています。
 平安のうちに私は身を横たえ、
 すぐ、眠りにつきます。
 主よ。あなただけが、
 私を安らかに住まわせてくださいます。」(詩4:6-8)

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 「だれかわれわれに良い目を見せてくれないものか」とつぶやく人々が、大勢いる。
 彼らにとって、人(「だれか」)とは自分の幸福や富のために利用する存在でしかない。
 穀物とぶどう酒が欲しいから、見知らぬ「だれか」に望みをつなぐ。
 だが、富(マモン)は、消え去ってしまう。
 その消えゆく物を追い求めるのは、実に空しい。

 それとは違い、主の御顔の光には、ほんとうに求めていたものの全てがある。 この光を慕い求める人の心には喜びがある。
 不安は消え去り、横になればすぐ眠りに就いてしまう。

 イエスは仰った。「あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。」(マタイ6:24)と仰っている。
 多くの者が積極的に、または気付くと富に仕える中、恵みによって神に仕えることのかなった人には幸いがある。

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