御父を信じる者の強さ

  「わがたましいよ。なぜ、おまえは絶望しているのか。
   御前で思い乱れているのか。
   神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。
   御顔の救いを。」(詩42:5)

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 詩人は、私のたましいは絶望していると詠う。
 私は絶望していると書くのではなく、絶望という感情から距離を置いてそれを観察している。
 また、この絶望という言葉と御顔の救いという言葉とが、鮮やかなコントラストを作り出している。
 上に引用した4行は、この5節以外にも11節に繰り返され、さらに43:5でも用いられている。詩人のお気に入りのフレーズだったのだろうか、それとも当時流行したのだろうか。

 この巧みな詩人は絶望感にさいなまれながらも、なお御父を思う。
 これが創造主を信じる者の強さ、たくましさだと思う。
 私たちをお造りになった御父は、時機にかなったみ技をなさってくださる。今までもそうだったのだから、これからもそうである。
 まさに「御顔の救い」を待ち望むに尽きる。

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 健やかな一日をお祈りします!

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