
この冬は昨年に比べずいぶん寒い。特に、2月4日の寒波から今日23日までの寒さが強烈です。diaryに当日の最低と最高の気温を記録していて、4日~23日20日間の平均値を計算しました。その結果、最低気温=昨年5.1°・今年ー1.1°、最高気温は昨年12°・今年8°でした。最低気温が昨年に比べ6°も低い。昨年は氷点下の日が「0」に対し、今年は18日もあって寒い筈です。
しかも風が強い日が多い。午前中はおだやかでも、午後になると秒速6~8mの風が北西から吹きつけてくる。風速8mを時速換算すると29kmになります。買い物や医療機関の通院は風のない午前中に済ませ、午後はひっそり家の中で本を読んだりパソコン検索で過ごします。
そんな中「おもしろい!」と思った本がありました。題して「文体練習」というフランスの作家レーモン・クノー(1903~1976)の代表作。邦訳には朝比奈弘治・松島征両氏の二冊があります。内容は「ある男が同じ人物を一日に二度見かける」という単純な話を99通りの異なった文体で著したものです。朝比奈氏訳本の「目次1・メモ」を下に転記します。
S系統のバスのなか、混雑する時間。ソフト帽をかぶった26歳くらいの男、帽子にはリボンの代わりに編んだ紐を巻いている。首は引き伸ばされたようにひょろ長い。客が乗り降りする。その男は隣に立っている乗客に腹を立てる。誰かが横を通るたびに乱暴に押してくる、と言って咎める。辛辣な声を出そうとしているが、めそめそした口調。席があいたのを見て、あわてて座りに行く。二時間後、サン=ラザール駅前のローマ広場で、その男をまた見かける。連れの男が彼に、「きみのコートには、もうひとつボタンを付けたほうがいいな」と言っている。ボタンを付けるべき場所(襟のあいた部分)を教え、その理由を説明する。
クノーは「文体練習」を1942年に12の文体で書き始め、少しずつ書き足しながら完成までに5年の歳月をかけ、99通りの文体にしたのは1947年でした。関連のURLを下に置きます。
138夜 『文体練習』 レーモン・クノー − 松岡正剛の千夜千冊
レシピは魚と野菜の汁もの二つ「ホッケの三平汁」と「たらの味噌汁」です。寒い日の夕食に
作って、たっぷりと食べて温まってください。
開きホッケをぶつ切りして、刻んだ大根と人参で作る「あったか汁」です。ホッケが | ||||||
甘塩なので味噌を加えましたが、好みで塩や醤油でもOKです。ホッケは頭も適当 | ||||||
に切って加えるとおいしくなります。寒い日に作って食べたい「三平汁」です。 | ||||||
材料 | ・・2人分 | |||||
ホッケ(開き) | 片身 | 120g | ・・皮付きのまま3センチ巾のぶつ切り | |||
大根 | 5cm | 100g | ・・皮むきして3ミリ巾のいちょう切り | |||
人参 | 5cm | 40g | ・・皮むきして3ミリ巾の半月切り | |||
青ネギ | 2本 | 20g | ・・1センチ巾に切る | |||
調味料 | ||||||
出汁の素 | 4g | |||||
日本酒 | 大さじ3 | 30cc | ||||
味噌 | 10g | |||||
水 | 3カップ | 540cc | ||||
作り方 | ||||||
1.鍋に水と出汁の素を入れて火にかける。 | ||||||
2.沸き立ったら、大根と人参を加えて煮る。 | ||||||
3.大根が透明になったら、ホッケを加え中火にして5~6分煮こむ。 | ||||||
4.味見して塩味が足りないときは(塩・醤油・味噌)を適量加えて調える。 | ||||||
・・塩引きした魚の塩味だけで作るが、物足りないときは、塩など好みのものを加える・・ | ||||||
5.青ネギを加えて出来上がり。 |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます