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ロシア子供アンケート結果報告

2007-08-16 | ヴァルシェブニキ・ドヴァラ
ヴォロネジの子供音楽スタジオ「ヴァルシェブニキ・ドヴァラ」を訪ねたときに、子供たちにアンケートを配ってみた。当初は、音楽雑誌によくある「独占!直筆プロフィール」くらいの軽いノリで用意していったのだが、回答を見てビックリ! ロシアの子供たちの特徴が実によく出ているので、一部紹介しながら分析してみよう。
【回収したアンケートは13票。男子8人、女子5人。年齢8歳~13歳】

●「家族」の大黒柱はママ?
「あなたの家族」という項を設け、家族構成を尋ねたところ、意外な事実が判明した。有効回答11人のうち11人全員が、「ママ、パパ」の順序で回答しているのだ。決して「パパ、ママ」の順ではないのである。
また、「あなたにとって大切な人は?」という質問に対しては、
両親…5人、ママ…3人、家族、おばあちゃん、恋人(!)…各1人、
という結果に(複数回答)。
もちろん「両親」「家族」には「パパ」も含まれているのだが、「パパ」を単独で挙げた子供は一人もいない。決してパパをないがしろにしてるわけではないのだが、ロシアの家族において、ママがいかに大きな存在であるか、子供たちがいかにママを尊敬しているかが見てとれて興味深い。同時に、「父、母」の順で書くのを当然のように思ってしまう日本の感覚の根拠が怪しくなってくる。

●「大切なもの」は「健康」と「幸せ」
「大切な人」とあわせて「あなたにとって大切なもの(こと)は?」という項目も設けてみた。大事にしている宝物、くらいの子供らしい回答を予想しての設問だったのだが、フタを開けてみたら、あなどってすいません!的な回答が…。以下、複数回答。
同数トップは「幸せ」と「健康」の各3票。それも、「家族や友人の健康と幸せ」とか「私だけではなく両親も経済的に安定して幸せでいられること」などと、自分以外の身近な人を思っての回答なのである。その他の回答も「私の人生」「人生を楽しむこと」「世界平和」「勉強」と実に優等生的。もちろん彼らは実際に優等生なのだが、それ以前の問題として、何か日本とは違う土壌を感じてしまう。

●「好きな学科」トップは「算数」
この子供たちは、日本でいえば小・中学生にあたるので、「好きな学科」を尋ねてみた。以下、回答の多い順(複数回答)。
1・「算数」……9人
2・「体育」……3人
  「ロシア語」…3人
4・「歴史」……2人
5・「情報学(IT)」「自然学(生物)」「英語」「文学」……各1人
なんと算数が堂々のトップ! しかも内訳は男子4人、女子5人。つまり回答してくれた男子の半数、女子にいたっては全員が「算数好き」なのだ。そもそもロシア人は、優秀な科学者や技術者を輩出し、理論的思考が得意な民族なのだろうが、「女の子まで!?」とビックリしていたら、ロシア女性にこう言われた。「あら、女の子は当然でしょ」。ちなみに「情報学」と答えたのも女の子。なるほど女の子のほうが現実的なので、本来はそうなのかもしれないが、日本ではなんとなく「女子は文系、男子は理数系」ととらえられがち。なんだかこの回答結果を見ていたら、ロシアの学校の授業というものを見学してみたくなってきた。

このつづきはまた次回。
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