エゾリスがかじり残したチョウセンゴヨウの松ぼっくり。
エゾリスから横取りしたわけではありません。
クリスマスの飾り用に松ぼっくりを集めていた方に
ひとつ譲っていただいたもの。
チョウセンゴヨウは本州には自生していないが、
以前ウラジオストクのダーチャで遭遇し、
これが中華食材の松の実のもとであることを
そのとき初めて知って大恥をかいた思い出がある。
その顛末は…こちら !
あのとき教わった松の実のとりだし方を思い出しつつ早速実践。
ところがうっかり素手で松笠を剥こうとしたら、松ヤニがべったり!
緑の松笠の表面、白っぽく見えるのが松ヤ二。
固形の松ヤ二は子供の頃バレエシューズの滑り止めとしてよく目にしたし、
当時見た映画『天地創造』の字幕で、ノアが方舟に塗る素材を
「松ヤ二」と訳していたのをなぜかよく覚えてる。
(聖書の日本語訳では「タール」)
が、ナマの松ヤ二をじっくり見るのはこれが初めて。
そしてそして、ひとつの松笠の下に2粒ずつ、
カプセルに収まるようにお行儀よく並ぶ松の実の可愛らしさ!
新聞紙を敷き、使い捨てビニール手袋をはめて
ばりばりと松笠を剥いて中身をとりだす。
ここまでは破壊的作業なので鼻歌まじりで軽快に進む。
殻を割るとついにあの松の実が!
が、この殻、歯で噛み割れるほど甘くない。
ラジオペンチの丸穴にはさんで割ってみるが
殻の幅と丸穴のサイズが合わないと、
バチンとはさんだとたん中身までぺちゃんこに。
生の松の実は柔らかくて弾力があり、つぶれやすいのだ。
つぶれたものは、その場でおやつがわりに生食。
(注・食べ慣れない人は生食はやめましょう)
殻の大きさに応じてラジオペンチ2種類を使い分け、
ようやく殻剥き完了~。なんと所要2時間!
エゾリスに完敗である。
こうしてひとつの松ぼっくりから採れた実は約100粒。
しかしまだ終わらない。このあと天日干しして乾燥させ、
ひとつひとつ薄皮を手作業で剥いていく。
これでまた1時間経過。は~っ。なんと気の長い作業だ。
ギンナン処理で培った忍耐力と集中力がなければ、
途中で投げ出していたことだろう。
乾燥松の実はポリっとした歯ごたえで、
やわらかな甘味と香ばしさが、あとから口中に広がる。
こんなものがゴロゴロ落ちているのに、こちらの人は見向きもしない。
どうやら北海道では松の実はエゾリスのエサであって
人間が食べるものとはみなされていないもようである。
なんともったいない!
エゾリスから横取りしたわけではありません。
クリスマスの飾り用に松ぼっくりを集めていた方に
ひとつ譲っていただいたもの。
チョウセンゴヨウは本州には自生していないが、
以前ウラジオストクのダーチャで遭遇し、
これが中華食材の松の実のもとであることを
そのとき初めて知って大恥をかいた思い出がある。
その顛末は…こちら !
あのとき教わった松の実のとりだし方を思い出しつつ早速実践。
ところがうっかり素手で松笠を剥こうとしたら、松ヤニがべったり!
緑の松笠の表面、白っぽく見えるのが松ヤ二。
固形の松ヤ二は子供の頃バレエシューズの滑り止めとしてよく目にしたし、
当時見た映画『天地創造』の字幕で、ノアが方舟に塗る素材を
「松ヤ二」と訳していたのをなぜかよく覚えてる。
(聖書の日本語訳では「タール」)
が、ナマの松ヤ二をじっくり見るのはこれが初めて。
そしてそして、ひとつの松笠の下に2粒ずつ、
カプセルに収まるようにお行儀よく並ぶ松の実の可愛らしさ!
新聞紙を敷き、使い捨てビニール手袋をはめて
ばりばりと松笠を剥いて中身をとりだす。
ここまでは破壊的作業なので鼻歌まじりで軽快に進む。
殻を割るとついにあの松の実が!
が、この殻、歯で噛み割れるほど甘くない。
ラジオペンチの丸穴にはさんで割ってみるが
殻の幅と丸穴のサイズが合わないと、
バチンとはさんだとたん中身までぺちゃんこに。
生の松の実は柔らかくて弾力があり、つぶれやすいのだ。
つぶれたものは、その場でおやつがわりに生食。
(注・食べ慣れない人は生食はやめましょう)
殻の大きさに応じてラジオペンチ2種類を使い分け、
ようやく殻剥き完了~。なんと所要2時間!
エゾリスに完敗である。
こうしてひとつの松ぼっくりから採れた実は約100粒。
しかしまだ終わらない。このあと天日干しして乾燥させ、
ひとつひとつ薄皮を手作業で剥いていく。
これでまた1時間経過。は~っ。なんと気の長い作業だ。
ギンナン処理で培った忍耐力と集中力がなければ、
途中で投げ出していたことだろう。
乾燥松の実はポリっとした歯ごたえで、
やわらかな甘味と香ばしさが、あとから口中に広がる。
こんなものがゴロゴロ落ちているのに、こちらの人は見向きもしない。
どうやら北海道では松の実はエゾリスのエサであって
人間が食べるものとはみなされていないもようである。
なんともったいない!