サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

『勝手に帯広通信』第20号 エゾリスの冬支度

2014-10-03 | 『勝手に帯広通信』
ヒョ~、北海道は寒いところじゃの~。
短い夏の間、扇風機を回したのはわずか1週間。
熱帯夜恋しと駄々をこねているうちにゾワゾワと足元が冷えてきて、
8月中旬には早くも毛布を引っぱり出し、
9月に入ったらレッグウォーマーなしでは眠れぬ夜もあるほど。

だってもうこんなですよー。

音更神社に隣接する千畳敷公園。
これが、転居からちょうど1周年にあたる9月18日の光景。

「エゾリスたちが冬支度を始めました」と
テレビのローカルニュースが伝えるのを聞いて、音更神社を初訪問。
ここはエゾリスの撮影スポットとして知られ、
全国からエゾリスファンが訪れるのだとか。
 
参拝せずに撮影することなかれ、とあるのでまずは参拝。
「ことなかれ」の禁止事項が続くあとの「くだされ」にハマる。

エゾリスは冬眠しないので、木の実豊富なこの時期、
冬に備えて食料を貯蔵するのだそう。

エゾリスが大好きなオニグルミの実は
こんな外皮にくるまれている。

いた!エゾリスくん。



あっちにもこっちにもエゾリスの気配はあるのだが、
油断して薄着で来てしまったので、朝の境内は寒くてたまらん。
うっそうと木々が茂り、暗くてピントが合わないし。

1週間後、早朝の緑ヶ丘公園へ。



さっそくいました。まだまだ夏毛。


チョウセンゴヨウの松ぼっくりにタックル。
顔がアリクイっぽくなってますけど。


鋭い爪でがっちりとおさえこみ


同じく鋭い歯でわっしわっしと外皮をむく。
あっという間に皮がはがされ、中の実がむきだしになると
それを1個ずつ取り出し、固い殻を歯でバリバリ割って
中身(いわゆる松の実)をその場で食べる、もしくは貯蔵用に回す。
この一連の作業をエゾリスは瞬く間にこなしていくのだが、
同じことを人間がやろうと思ったらえらい騒ぎ!
(後日、実験予定)


ぐわっしと両手でかかえこみ


くわえて運び去る。失礼、カメラがお邪魔でしたか。

園内にある野鳥のえさ台は…

ほとんどリスのえさ台と化している。


リンゴまで食べてます。

足元の至近距離にもいた!

エゾリスは見る角度によってずいぶん印象が変わる。
真横から見るとまるっとして可愛いのに、
正面から見ると顔が細くて目玉が突き出して見え、
斜め下から見ると角ばっててカピバラっぽい。
この写真はちょっとコアラっぽい?

こちらは9月29日、朝の鈴蘭公園。貯食作業中。

両手で器用に穴を掘り


えさをしまって土を戻し、ぺしぺしとおさえて隠します。


むっちりした太もものふんばり具合!

ちょっと見えないかなー。

こちらは帯広市内某所のオニグルミの木。まさにオニグルミをくわえて移動中。

これらの作業は目にも止まらぬ速さで行われており、
とてもとても写真ではお伝えできないのが残念!
動くエゾリスの姿は、NHKのアーカイブでご堪能ください。
「エゾリスの冬越し」NHK for School

これからエゾリスたちはモコモコの冬毛に衣替え。
一段と可愛くなった姿を見るのが今から待ち遠しい限り。
十勝管内ではすでに氷点下を記録した町もあり、
長い冬に向けてカウントダウンが始まっております。
Comments (2)
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