サムイズダート・ロシア

めざせロシア式菜園生活!ダーチャごっことロシア&北海道のお話あれこれ

強敵ロシア婦人

2008-12-09 | ロシアコラム
S先生はいかにして日本の常識から突拍子もなく外れていくか?
…10/17のつづき。案の定、いろいろやらかしちゃってくれます。

「本にあうイラストの描けるお知り合いのロシア人いませんか?」
と編集者に尋ねられたS先生、早速候補者を見つけてきた。
ところが聞けば、絵をたしなむ程度のまったくの素人さん。
さらによくよく聞けば、日本人だというではないですか。
「ロシア人がいなければ日本人でもいい、って話だったじゃない」
と、そういう余計なことだけはよく覚えておられるんだな、これが。
「日本人ならいくらでもプロがいますよ!」と暗に異を唱えると
「あら、もう頼んじゃったわよ」とケロリ。
「えっ…。決めるのは編集者ですよ~」
「んまっ!…私にだって決める権利があるわよっ!」
って、なんで逆ギレされるのだ。
「と、とにかく、絵のサンプルを見せてください」
「わかったわ!彼、とってもセンスがいいんだから」
ううむ、ロシア人が言ういいセンスってどんなセンスだ~??

後日、早速その素人画家さんに連絡をとったS先生だったが、
幸か不幸かその方は体調不良でNGに。あーよかった。
と胸をなでおろしたのも束の間、何やら画集を持ち出したS先生、
「知り合いなんだけど、この人なんかどうかしら。
ロシア人だし、プロだし、トレチャコフ美術館の関係者なのよ」
と、と、とれちゃこふ~!? 今度はプロすぎてギャラが払えん!
なんでそう両極端なんだか。
それに作品を見れば油彩の写実的風景画。
そもそもイラストの何たるかがわかってないってことである。
いったい今度はどんな人を見つけ出してくるつもりだろう。
っていうか、ムリに見つけなくていいんですけど、
頼まれごとをされると妙に張り切ってしまうのがロシア人である。
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