北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

身近なことでも機械化で効率的に

2024-08-18 23:45:30 | Weblog

 

 妻の実家を訪ねたときに義父母から「庭の芝生が伸びてきたんだよね」と言われたのが一週間前の事。

 妻の実家にの庭には30㎡ほどの

「以前芝刈り用のローンモアがあったんじゃなかった?」
「それが壊れちゃったんだよ」

「じゃあうちにあるマキタの電動草刈り機を持ってくるよ」

 そう約束したのですが、なんだかんだで持っていくことができずにいました。


 それが「親戚からとうきびとスイカを送ってきたんだけど取りに来るなら上げるよ」という電話があり、ようやく重い腰が上がって今日草刈り機をもってゆきました。

 そうなるとただ機械を貸すだけでは済むはずがありません。

 機械の使い方に慣れていないと危ないこともあって、私が作業を買って出て一通り芝を刈ってきました。

 うちの機械がなかなか届かないのでしびれを切らした義父が「昨日枝切はさみですこしやったんだけど、芝生の四分の一やるのに半日かかって疲れちゃった」と言い、確かに一部が刈られていました。

 たったこれだけやるのでも人力では半日ですが、機械を持ち込めば残りの四分の三を20分たらずで作業し終えました。

 刈った草を熊手で集めてゴミ袋に入れて作業は終了。

 もともともらえるはずだったとうきびとスイカをもらって帰ってきました。

 
 今日の結論は、「施工の効率化は機械化で実現する」ということにほかなりません。

 たかが家の敷地の芝や草と言えども、人力でなんとかしようとせずに機械を導入しましょう。

 そして浮いた時間で人生を豊かに楽しみましょう。

 ちなみに私がお勧めの機械はマキタです、はい。

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友達のふるさとの川

2024-08-17 22:34:04 | 釣りのはなし

 

 釣り好きの友人がいて、「遠くに釣りに行ってばかりいないで、たまには僕のふるさとの川に来てよ」と言うので、彼にガイドをお願いして彼の地元の川に行ってきました。

「春の水位が上がったころなら、ニジマスとかアメマスとかもっと大きな魚を相手にできるよ」と言われたものの、夏の釣りでは水温が高くてなかなか魚が見当たりません。

 それでも川のきれいなことは分かりましたし、いくつかポイントを教えてもらって、次からは自分たちだけでも行けそうです。

 夏の釣りではポイントにたどり着くのに背の高い草に覆われた藪をこいでいくところがあって、熊の不安もあり大変でした。

 連れて行ってもらった川では、どうも思うように魚が出なくて「水温が高いせいかねえ」などと言っていたのですが、移動しているうちに餌釣りの人に出会って、「あら、抜かれたか」というお話。

「小さい魚も良いけれど、春になったら大きな魚も釣れるからダブルハンドのロッドで遠くを飛ばす練習をした方がいいよ」と言うので、ちょっと広めの川に連れて行ってもらって、そこでダブルハンドのキャストの練習をしました。

「投げ急がずに、ワンテンポゆっくり位で」
「アンカーの位置をちゃんと置ければもうばっちりだ」

 久しぶりにダブルハンドの練習をしてコツを思い出しながら、ひたすらキャスト。

 無心に川に向かって竿を振ると、たまにはうまく行く一投があって嬉しくなります。

 もっと子供の時にこういう場面があったら楽しかったろうな、と思いますが残念なことです。

 そう思うと、子供の遊びが画面に向かって指を動かすだけになってゆくのも残念です。


      ◆


 友人に、「子供の時からの釣り遊びって、誰と行ったの?」と訊くと、「友達だなあ、親じゃなかった」とのこと。

 身の回りに自然があって友達がいるというのはもう「古き良き昭和」になってしまったということでしょうか。 

 自然の中に身を置くことで、季節が変わると風景も釣れる魚も変わるし釣り方も変わるということを改めて感じました。

 振り返ると今年は釣りに行くことの多い、良い夏休みでした

 

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夏休みの工作はフライづくり ~ これで釣れれば楽しい自由研究でしょうね

2024-08-15 21:45:32 | Weblog

 

 朝からフライを巻いて過ごしました。

 多分今シーズン分はもう大丈夫だろうというくらい作りましたが、ずらっと並べてみると、ヤマベ迎撃隊のように戦闘機が並んでいるかのようです。

 針の大きさで目印のポストの色を変えてみました。

 12号はオレンジ、10号は黄色、8号は紫です。

 できるだけ自然にない色で作る方が川の中で葉っぱやごみに紛れてもわかりやすいのでそうしています。

 あまり小さいと魅力がなくて食い気を生じさせないかもしれませんが、その一方で大きいと僕の3番のロッドでは遠くまで運べないかもしれません。

 また大きいフライだと小さな魚では口より大きくて食いきれないので小さな魚を排除するには良いかもしれません。


      ◆

 
 実はこのフライは教科書に書かれているような型のあるフライではありません。

 かつて習った釣りの師匠に2個だけもらったフライを参考にして自分なりに作っているのです。

 なので、今でも一つ一つに思い付きの改善を加えていて、似ているけど微妙に違うところがあるのです。

 作りながら自分なりの好みが固まっていって自分なりの正解に近づいて行くのだと思います。

 大人の夏休みの自由研究はフライづくり。

 自分でフライを作って、それを実際に川で使って本物の魚を釣り上げるまでって、きっと子供だったら素晴らしい夏休みの自由研究になるに違いありません。

 宿題は楽しみながらやりましょう。
 

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お盆のちょっと不思議な話 ~ 我が家の墓参り

2024-08-13 23:12:59 | Weblog

 

 先日両親などと共に、我が家のお墓参りに行ってきました。

 数年前に建立したお墓は父の小松家に加えて母方の家も加えて両家で建てた形になっています。

 母の両親にはもともと子供がいなくて、母は養女として愛情深く育ててもらって父と結婚し今日に至ります。

 その歴史が私に繋がっているわけです。

 そしてそうやって建てたお墓に入っているのは、40年ほど前に亡くなった母の両親だけ。

 こうやって墓参りに来るのが一族が揃う数少ない機会になりました。


      ◆


 母方の祖母は晩年にすい臓がんになり3か月ほど入院を余儀なくされました。

 遠方で暮らしていた祖父母の面倒を見るために母は毎週鉄道で実家へ戻ってお世話やら看病をしていました。
 
 母は当時のことを「婆ちゃんが入院した始めの頃に、お医者さんから『喉が渇いても水を飲ませてはいけません』と言われたんだよ」と振り返って言います。

「婆ちゃんが『喉が渇いた』と言っても水を飲ませるわけにいかないから、口を湿らせるだけでね、可哀想だったんだよ」

 祖母を最後に見舞いに行ったときに、細い手で私の手を握ってくれたことを今でも思い出します。

 ところがそんな祖母が「あるときから『喉が渇いた』と言わなくなったんだよ」と母が言います。

「それが、爺ちゃんが毎朝水を一杯仏壇に供えて、誰も見ていないうちに家の横に流れている川に流すのを一週間やったんだよ。そうしたらピタッと婆ちゃんは『喉が渇いた』と言わなくなった。不思議だったねえ」


    ◆


 信じない方もいるかと思いますが、祖母はいわゆる霊感が強い方だったようです。

 当時祖母は家の一部を間貸ししていたのですが、そこの住人が外にいるときに入院して動けないはずの母に会ったという話が伝わっています。

「あら、お婆ちゃん、退院できたの?」
「はい」

 そんな会話をしたんですよ、と後々間貸しを受けていた住人の方から伺ったものです。

 お盆の時期のちょっと不思議な話でした。

 お墓への考え方も多様になってきましたが、我が家ではまだ心のよりどころになっています。

 

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今日しかない夏休みの釣り ~ 水位次第でポイントが変わる

2024-08-12 19:58:58 | 釣りのはなし

 

 東北に上陸しそうな台風は北海道にも影響を及ぼし始めています。

 明日からの北海道は南から雨になり、やがて道央地域にも雨が及びそう。

 そうなると川での釣りはしばらくできなくなるかもしれません。

 普段よく行く川は先週強い雨が降ったので、昨日までの週末は多分釣りにならなかったことでしょう。

 明日から雨で昨日までは釣りにならない、ということで「夏休みの釣りは今日しかない!」とまたまた出かけてきました。

 初めて行ったときは渇水が続いていて、魚のいそうなポイントは岩と岩の間のたまりに限られているような状態でした。

 ところが先週の雨の余波がまだ続いていて、今日の川は普段よりも20センチくらい水位が高くなっています。

 そうなると今度は、川幅全体に水が流れていて水位が低い時は出ていた岩がみな隠れてしまっています。

 ヤマベやニジマス、イワナなどの渓流の魚は、流れの強い筋やゆったりとした淵にはあまりいつかなくて、急な流れのすぐ脇で少しだけ緩やかになっているところで休みながら餌が流れてくるのを待ち構えているというそんな感じ。

 なので水位が上がって全体が川になっても、その中でなお流れのはやい"瀬"と緩やかな"淵"を見極めて、魚のいそうなポイントにフライを差しながら遡上して歩きます。


       【どこに魚がいそうかわかりますか】


 今日は妻の方が調子が悪くて、私の日。

 上りで2匹でしたが、下ってきながら3匹と良い感じ。

 ここぞというポイントで釣り上げると気分は最高です。

 
       ◆


 フライを狙って川底から一気に駆け上がったものの狙いが外れて空中で一回転するニジマスがいたり、フライをギリギリまで見極めるヤマベがいたりと、針にはかからなくても魚たちの豊かな姿には癒されます。

 台風の影響か強い風に悩まされながらも、夏休みらしい良い釣りになりました。


   【とっても小さいのも遊んでくれました】

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夏休みの思い出 ~ まあ蕎麦でも一枚どうぞ

2024-08-10 23:37:38 | Weblog

 

 娘たち夫婦と孫二人を招いて、久しぶりに蕎麦パーティをしました。

 多分3カ月ぶりくらいなので蕎麦の打ち方を覚えているか不安でしたが、まあ体が覚えていました。

 しかし水加減が少し多くて自分としてはちょっと情けないところ。

「水加減を間違って後から粉を足すと切れやすくなる。水分量は一発で決めること」と教科書には書いてあるのですが、まあリカバリーが効くようになりました。

 なんでも教科書に書いてあることを鵜呑みにする必要はなくて、教科書よりも実際にやってみてどうか、ということを探求する方が良いでしょう。

 水分量が多めになるとのし安くなるのでつい生地が薄くなりがちです。

 細い蕎麦が好きなので細く打ちやすくて良いとは思うものの、まあそれも程度問題。

 あまり細すぎると食感が悪くなりますしね。

 蕎麦を切る時は手前側が切れていないことがあって、それを「いかだになる」と言います。

 ある程度の幅を切った後は、包丁の先を蕎麦の下に入れて左右に振り、切り残しがないかを確認します。

 いかだを防ぐには生地の下に手前側に厚く打ち粉をふっておけば良くて、そういうことも一つずつ覚えてゆけば良いのです。

 
 最近は蕎麦よりも、「汁が薄めじゃないか」というクレームが増えました。

 薄ければ"かえし"をちょっと足せばよいだけなのですが、自分の舌の感覚がなかなか定まっていないのが至らないところです。


      ◆


 孫に「夏休みの自由研究は何をするの?」と訊いたら、「自分で調べたレシピでコーラを作ってみる」と言います。

 そうして夜に、実際に作ったコーラを飲ませてもらいましたがパクチーやライム、ハチミツなどで味付けされた飲料はなかなかに刺激的でした。

「養命酒みたいね」「爺ちゃん、失礼な!」

 自分が小学校6年生の時はスキー場の模型で、モーターを使ってリフトが動くという作品を作って提出したことを思い出しました。

 夏休みも、昔は25日間で冬休みも25日間でしたが、今は夏30日、冬は20日という傾斜配分になっているのだとか。

 孫もこれで自由研究から解放されれば、あとはのびのびと遊ぶだけ。

 夏休みには思い出が必要です。

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道路の傷みは捨て置けない

2024-08-09 22:12:39 | Weblog

 

 水~木と道東の弟子屈町、中標津町方面へ出張旅でした。

 今年は仕事のテーマは違えどフィールドがなにかと道東づいていて、道東へ行く用事が多いようです。

 今回は橋と道路面の段差を現地確認するという仕事でした。

 以前は特に道東などの泥炭地では、コンクリート構造物の橋は基礎もがっちりしていて高さが変わらないのに、道路舗装になると泥炭地の上の基礎が沈下して、そこで段差を生じることが多かったのです。

 そういうところを車が走ると車にドンと衝撃があって快適さが損なわれます。

 快適じゃない、というのであればそれだけのことですが、患者を乗せた救急車だったりすると、衝撃で患者に取り付けた精密機械が止まったり病院との通信が切れたりすることがあって困ります。

 どうしてもそういうところではスピードを落とすことになり、救急患者にとっては死活問題にもつながりかねません。

 北海道科学技術大学の亀山先生は、地方部の救急患者を高度な3次医療の病院まで搬送する道路を「命の道」と呼んでいて、「道路には平坦性という品質を保持するような管理が必要だ」とおっしゃっています。

 今回の調査も、そうした段差があるかどうかをいくつかの橋を巡ってチェックするのが仕事でした。

 まあさすがに最近は、道路パトロールで確認したり、ドライバーからのクレームなどもあり、かつてのような酷い段差は少なくなりつつあるようです。

 しかし段差は少なくなっても、道路を横切るような割れ目(クラック)や重車両の走行による"わだち"なども目立っていて、車が走れば走るほど道路は傷むということです。

 また晴れた日では目立ちませんが、ひとたび雨が降るとそこここに水たまりも多く発生しますし、また春の雪解け時期にはポコポコと穴があくことも多く、維持業者さんは補修材で穴を埋めることに忙殺されます。

 寒暖の差の激しい北海道で道路路面を適正に維持し続けることには予算も人手もかかることを思い知らされます。

 
 さらに悪い事には、そうした維持管理を担ってくれている地方の維持業者さんも職員が高齢化していて新規の若者は思うようには入社してくれず、人手不足の度合いも悪化しつつあります。

 世の中には、人知れず社会のシステムを適切に担ってくれているエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちがいて仕事をこなしているのですが、そうした仕事に対する敬意を忘れてはなりません。

 いまに「お金はある」と言っても、そうした予算の制約ではなく労働力の制約によって仕事が果たされなくなる時代が来る、という経済学者もいます。

 社会の構成員一人ひとりが自分は何を拠出できるのか、お金か、労働かなどを考えて行動に移さないといけない時代になりそうです。

 
     ◆

 
 最近、会社が取っている新聞が来る時間がだんだん遅くなっていることを感じます。

 以前は7時にはポストに入っていたのですが、最近は8時くらいにならないと入っていないことが増えました。

「新聞配達も人手がないのだろうな」と感じ始めています。

 皆さんは、社会がスムースに回らなくなっていることをどういうときに感じていますか。

 

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折りたたみ傘を15年ぶりに買いました

2024-08-06 21:15:59 | Weblog

 

 先日町に出た際に折りたたみ傘を買いました。

 今まで使っていたものは、思い出せばもう15年くらい前に買ったものでした。

 コンパクトで通勤時のリュックに収まりやすいことと、骨が風に強い構造をしていて、突風でおちょこになっても壊れずにすぐ元に戻るのが気に入って使っていました。

 しかし近年は生地の撥水性が劣って来ていましたし、ある時あまりに強い突風にあおられて骨が一か所歪んでしまってもいました。

 さらには傘をたたんで丸めておくベルトのマジックテープも劣化してくっつきにくくなっていたり、傘を入れる袋もどこかに見えなくしてしまっていました。

 つまりはもうかなりオンボロの傘を長い間使っていたわけですが、それでも「まだ使える」とばかり、買い替えるという踏ん切りがつかずにいたわけです。

 「踏ん切り」の「ふん」は、「踏む」の発音がちょいと変わったものですが、「ふん捕まえる」のように、後ろの動詞を強調する意味が生じる者とのこと。

 この「踏ん切りをつける」というのがまあ非日常なわけで、毎日をうすぼんやりと過ごしていると、決断を先延ばしにし続けることになります。

 古い傘を使い続けることも「物持ちが良い」だとか「節約志向で」などと、ポジティブな意味を持ちだして言い訳にしているだけのことで、脳が新しいことを考えるのを嫌がっているだけに違いありません。

 日々の暮らしの新陳代謝をせずに平気でいられるということは、それだけ脳が老化しているか退化していることの証でもあります。

 もっとまじめにやらなくてはいけませんね。


      ◆


 今の新しい傘は、男物なのにUVカットで紫外線を防ぐ機能がついていて日傘としても使えます。

 15年前には考えられなかった機能が付いているということも、時代の求めに応じた商品になっているということですね。

 そういえば、普段使っている財布もリュックも実はかなり年季が入っておんぼろになりつつあります。

 この際、いろいろと心機一転をはかりましょうかねえ。

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稲川淳二の怪談ナイト ~ 怖いなー怖いなー

2024-08-05 21:46:14 | Weblog

 

 「怖いなー怖いなー」の怪談話でお馴染みの稲川淳二の「怪談ナイト」公演に行ってきました。

 札幌での公演は8月3日と4日の二日間で、今日4日の会場は東急デパート東の共済会館。

 会場に入る前の6階のエレベーターホールではTシャツやトートバッグ、センス、稲川淳二の姿が印刷されたスタジアムタオルなど、怪談ナイト関連のツアーグッズが売られていましたが、飛ぶように売れています。

 みるみるうちに残りはTシャツわずかとトートバッグだけになりました。

 いやはやすごい人気です。

     ◆

 共済ホールは席数650席の観劇場ですが、今日はほぼ満員。

 ステージの上には稲川さんが座る縁台とマイク、それに後ろに和傘が一つアクセントに置かれているだけで、シンプルな拵えです。

 時間になって、まだ明るい会場の下手から白い着物姿の稲川さんが姿を見せて「ただいまー」と言うと、会場は拍手と「おかえりー」の歓声の嵐。

 稲川さんも会場の前席、遠くの席、中央の席、左右の席とまんべんなく手を振って、歓声に応えます。

 ひとしきり挨拶を終えると縁台に腰かけてそこからまずはご当地トーク。

 この怪談、今年が34回目になるそうで、稲川さんの年齢は77歳、喜寿の公演です。

 なかでも「札幌は一番いいところ」と札幌を誉めまくりますが、行く先でそう言っているだろうことは分かったうえで会場は爆笑でもう稲川さんの話術に取り込まれつつあります。

 そのうち次第に会場がすーっと暗くなり始めて、稲川さんだけにスポットが当たり怖いお話が始まります。

 稲川さん自身も怖い話の取材をしたり、霊的スポットを訪ねたりして話の素材を集めているそうですが、そうした話題をベースにして怪談話が展開されていきます。

 肝試しの話、死んだ友達が会いに来てくれた話、事故にあった人の不思議な話…など、稲川節の怪談を大いに楽しみました。

 お馴染みの「怖いなー、怖いなー、怖いなー」というフレーズはありませんでしたが、叫び声と共に会場が真っ暗になったり、効果音の演出があったりと、なるほど怪談ってこうやって効果を上げるのか、といろいろと感心しながら聞いていました。

 後半の方にはファンにはお馴染みの心霊写真コーナーがあって、ただ怖がらせるだけではなくて笑わせるところもあり、前席の客をあしらって会話で怖がらせたり笑わせたりと、お客さんを手玉に取っていました。。

 冒頭の「ただいま」「おかえり」に象徴されるように、かなり多くの人がリピーターなんでしょうね。

 怪談と言いながら、怪談ナイトはただ怖いだけじゃないんですね。

 プロの話術を堪能しました。

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まさか妻に負ける日がこようとは…

2024-08-03 22:31:39 | 釣りのはなし

 

 最近はフライフィッシングで道央の良い川へ出かけることが増えて、今回も妻と二人で最近知ったポイントへ出かけてきました

 前回は長い間雨が降らずなくて水位が低下、気温も高くて魚たちもアップアップして苦しそうな釣りでした。

 それが今回訪れたときは、先週の雨で水位が増していて魚たちもかなり元気そうな様子。

 魚のつきそうなポイントも増えて、面白い釣りになりました。

 二人でフライフィッシングを始めたころは、大体私が先行して上流へと釣り上がっていたのですが、最近は妻が先に上流を目指して私が下から追いかけるという形になりました。

 先行する方が釣れる確率は上がるもので、今回は妻の方に分がありました。

 離れて釣りをしていてふと気づくと妻がネットを揺らしながらしゃがみこんで写真を撮る様子が見てとれます。

 最初の頃はポイントを教えて「そこにフライを入れてみたら」などと言っていたものですが、最近は自分でポイントを見つけて勝手にキャストをし釣り上げることが増えたのです。

 今回も私はヤマベが2匹にニジマスが1匹だったのですが、妻はヤマベ3匹にニジマスが1匹。

 それもニジマスは25センチほどあってこの川としては随分大きな魚体、今日の釣りで一番の大きさです。

 結局釣った数でも釣った魚の大きさでも妻の後塵を拝することとなりいわゆる"竿がしら"を妻に取られました。

 よもやこんな日が訪れようとは夢にも思いませんでしたが、妻が満足してくれた日はそれこそ"ハッピーな一日"と言えるでしょう。

 まあ僕の作ったフライの出来が良かった、と思う事にします。 

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