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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

パリオリンピック開会式のひどい思い出

2024-08-23 22:00:04 | Weblog

 

 先日ある会合に参加したら、出席者の一人に「実は私、オリンピックを現地で見るということをライフワークにしているんです」と言う方がおられました。

「すると今回のパリオリンピックも行かれたんですか?」と訊くと、「もちろんです、開会式をセーヌ川のほとりで観ました」とのこと。

 パリのセーヌ川のほとりで、船で選手団が行き交うのを眺めるというのはさぞロマンチックな事だろう、と思ったところ、「全然!いやあ、ひどい目に遭いました」と苦笑いをしています。

「まず開会式の参加チケットですが、一人40万円で夫婦で行ったものですから80万円がかかりました」

 ひえー、開会式を観るだけでそんなに費用が!

 ところが驚くのはそれだけではありません。

「皆さんは開会式をテレビでご覧になりましたか?フレンチカンカンやら有名歌手の歌など存分に楽しまれたかと思いますが、会場にいたら私の場所からはそれらは一切見られませんでした」

「おまけに、『この季節のパリは雨が降らない』というのに、この開会式のときだけ雨が降ったんです。それも雨脚が強くて、全く止みません。前日も翌日も晴れていたのに、開会式の日だけが雨でした。よほど普段の行いの悪い者が関係者にいたのだろう、と恨みました」

 屋外で雨と言うのはさぞ大変でしたでしょうね。

「さらに悪いことに、前の奴が傘を差しやがりまして。傘から滴る雨が全部私たち夫婦の膝にかかるわけで、上から下まで全身ずぶぬれです。
 開会式は選手が延々と船に乗って登場するのですが、日本選手団が通り過ぎるのを見たところで会場を抜け出しました。
 開会式はテレビが一番です」


 この方は、過去8回のオリンピックを現地観戦に行かれたとのことですが、最悪の開会式だったようです。

 それでもこれだけお金をかけて手にした思い出は永遠で、語り草がまた一つ増えたと言えるでしょう。

 テレビで観た分には、多分すぐに忘れてしまって何の記憶にも思い出にもならないに違いありません。

 映画なども、配信を家で観るのと映画館で観るのとではやはり思い出になる印象が違うでしょうね。

「人生は思い出と笑い話を作る旅」だとそんな風に強く思うようになりました。

 できればその思い出を写真や日記などで記録しておくと、さらに良いものに変わってゆくのではないでしょうか。

 人に笑われるようなエピソードでも、自分の自虐ネタとして後々役に立つものです。

 さあ、リアルな体験と笑い話をたくさん作りましょう。

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