桜が開花したばかりの函館ということでしたが、五稜郭は桜が八分咲きで、もう花で埋め尽くされている印象です。
ようやく北海道も桜の季節になりました。
松前の桜を見に行く途中で、木古内の道の駅「みそぎの郷 きこない」に立ち寄りました。
ここは今年の1月13日のオープン以来大勢の人が訪れ、4月17日には来館者が10万人を超えたという人気ぶり。その秘密を知りたくて立ち寄ってみたのです。
ナビで「道の駅 きこない」で検索をした場所に行く先を設定すると、車はどんどん木古内の新幹線駅に近づいていきます。
それもそのはず、木古内の道の駅は新幹線と在来線の木古内駅の真ん前にあるのです。なかにはお土産屋コーナーと"レストラン どうなんde's Ocuda Spirits"、さらに軽食コーナーに観光案内所などの機能が入っています。
見ていると結構な数のお客さんが次々に入って来ては買い物をしていきます。新幹線駅の周辺話題がまだホットなだけに、特に集客力が高い状態なのかもしれません。
また、『道路を利用する人へのサービス拠点』というそもそもの道の駅の概念がそこにとどまらずどんどん発展して、まちづくりや周辺地域との連携し、地域活動の拠点機能を期待するような、より広い意味を持ち始めているようです。
駅を中心とする木古内町の中心部は新幹線駅の開業とともに区画整理がなされて、周辺のお店の店構えは新しく、街並み全体が若々しくなりました。これも一つの新幹線効果ですね。
ことによると北海道新幹線も、新函館北斗駅まで行ってそこで乗り換えて函館まで行くよりも、ここ木古内で降りて今は三セク経営となった道南いさりび鉄道に乗り換える方が料金や時間的に有利にならないのかな、などと素人的に思いました。
それに最終目的地が函館ではなく松前だったら木古内駅で降りるほうが便利なわけで、木古内駅の利用率向上は松前の頑張りにかかっているとも言えそうです。
北海道の歴史の始まりは道南と松前から。
道南観光も頑張ってほしいですね。
青函トンネルが開業したとき、木古内町はそれだけに満足して観光施設等を整備せず、結果観光客があまり下車しなかったという苦い経験があって、その反省もあってこの道の駅を開業させたのでしょうね。
しかし鉄道駅に隣接して、マイカーと鉄道の利用者の共存を図っているかのようで、まっこと喜ばしい!
私もわざわざ新函館北斗を遠回りするよりも木古内で道南いさりび鉄道に乗り換えて函館まで行く方が距離的に近いと思います。いさりび鉄道の方が赤字を恐れて快速列車を設定出来ないでいる気がします。一方で食事列車を運転するのは道内の鉄道としてあっぱれ!
個人的には、盛岡~函館間でJRと三セクが協力して新幹線に対抗して低料金の快速列車を運転し、本州と北海道を鉄道で比較的安く移動できる道も用意してほしいですね。