今朝ラジオを聴いていたら、「今日は何の日」というコーナーで、「昭和7(1932)年の今日、トーキー映画が普及したことにより、サイレント映画の活弁士を解雇したことに反対し、活弁士がストライキに入った」という話が紹介されていました。
今ならば映画から音楽や声が出るのは当たり前ですが、それが当たり前ではなかった時代に活躍した活動弁士たち。
新しい技術の到来によって仕事がなくなるというのはよくある話ですが、いつの世も既得権益の調整は大変なこと。それができなければ企業は潰れかねませんが、今いる人たちへの保証が生じます。
その道のスペシャリストとしてたいそうな収入を得ていた方ほど、他の道でも同じように食えるようになるほどに、技術や経験を取得することが難しいのではないかしら。
それにしても、技術の進歩が人々の仕事の安定を奪うというのでは、世の中はなんだか不安に満ちているように見えます。
もしも未来人がタイムマシンで自分の目の前に現れて、「私は未来から来たからわかるけれど、あなたの仕事はあと数年で機械に取って代わられてしまうからなくなるよ。早く別な道に進むことをお薦めします」と言われたら、どうするでしょう。
転職や他の仕事に就くことを決断できるのか、それとも「まあなんとかなるだろう」と恐る恐る同じ道を歩むのでしょうか。
ストライキを起こした活弁士たちのその後の人生を知りたくなりました。
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