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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ガラの悪い塗装業者トラブル ~ 仕事はちゃんとやったのか【後編】

2025-07-24 21:59:37 | Weblog

 

 そんなこんなのトラブル塗装。

 今日は両親が町内で毎週木曜日に開催されている麻雀とカラオケの催しがあるので一日不在になる日です。

 問題の塗装屋にも「今日は一日いませんから。いない間にやっていってください」と言い渡して母と父は町内会館に出かけたそう。

 あれだけのトラブルになりながら塗装作業に立ち会わずに自分たちの趣味を優先させるあたりは母も肝が据わっている。

 さすがに途中で心配になって午後に電話をかけてみると、「いやあ、麻雀している間にもしょっちゅう電話が来てさ。『塀に傷んだところがあるから直すのに1万2千円かかるけど払わないか』って言ってくるから頭にきて『そんなのはいらない。塗装だけしてください』ってこっちも電話を切ってさ。まあまあ、なんだかんだでうるさいうるさい」ともう閉口した様子。

 そうして両親は会合を終えた夕方4時過ぎに家に帰ってきたのだそうで、塗装が終わったのを見た母から電話が来ました。

「もしもし、塗装はどうだった?」
「いや、それがさ…」

 さぞ酷い適当な塗装ではなかったか、それなら改めてクレームもつけようか…。

「すんごい立派な塗装にしてくれてさ!ものすごくきれいになったわ!」と母は大喜び。

「えええ?適当な仕事じゃなかったの?」
「全然!すんばらしい!」

 こっちはえ?え?え?です。

 事前の予想に反してあのガラの悪い塗装業者ですが、仕事の出来には大満足のよう。

「色も落ち着いた茶系の色で素敵な感じなのさ」

 そのうえで母は「これならお礼を言わなくちゃ、と思って電話をしたんだよ」
 えー?また余計なことを。

「そしたら『いいべ?俺は日本に何人もいない腕のたたき上げの職人だ。あんな値段でなんか本当はできないんだ、75%引きでやってやったんだ!』ってさ。そしてまた私が『どうせ壊す塀なんだからもういいよ』って捨て台詞を吐いたのを覚えていてさ。『せっかく塗った塀を壊すってどういうことだ!』ってまた説教さ。(電話するんじゃなかった)と思ったけどね(笑)」

「それで4万5千円だったらお得だったかい」
「ほんとにこれは値あるわ。今度見においで、素晴らしくなったから」

 母は手放しの喜びようで、施工前の憤懣やるかたなしという気持ちは完全に吹き飛んでしまったようです。

 変な形の商売をしなければ良い評判を呼んで仕事が増えそうなものですが、そういうことは苦手なのでしょうか。

 札幌近傍で塀の塗装をご計画の方がおられたらご紹介しましょうか(笑)。

 気持ちの良い会話は成立しないかもしれませんが、腕は確かみたいです。

 こんなどんでん返し話は久しぶりで、身構えた腰が砕けました。はあ…(笑)

 

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認知症の父の訪問セールストラブル【前編】

2025-07-24 21:34:41 | Weblog

 

 昨日の昼に母から尋常ならぬ様子の電話がかかってきました。

「いやあ、たいへんだわ!爺ちゃんが私のいない間に塀の塗装の契約しちゃってさ!」

 母は毎週水曜日の午前中にデイサービスへ通っているのですが、どうやらその不在中に訪問販売の塗装業者が家にやってきて、認知症の父と塀塗装の契約書を交わしたらしいのです。

「家に着いたら誰かいてさ、『なんですか?』って聞いたら『ご主人と契約したので明日塗装に来ますから』の一点張り。『そんなのいりません』って言ったら『何言ってんだ!!』ってすごい剣幕さ。これってクーリングオフできるよね」

 どうやら家に来たのは質の悪い業者っぽい様子。

 消費者協会の電話番号を調べて電話すると、「今も向こうから電話が来て、『寸法図らせたんだからその迷惑料は払え。払わないと警察に訴えるぞ!』ってさ」と、矢継ぎ早に脅しにかかってきたようです。

 どう考えてもこういう場合の消費者は法律的には守られているはずなので、消費者協会から連絡するか警察に直接行くかしかないかんじ。

 いざとなれば午後に自分が行くしかないか、と覚悟も決めました。


 しかしながら相手もヤク〇っぽい感じなので、(これはもう警察だな)と、実家近くの交番に電話をしてみました。

「あの~、小松と申します。××在住(実家の住所)の小松の息子なのですが…」と言うと、「ああ、さっき電話くださった方?」と先方からの返事。

「あ、私は息子です」
「その件はいま一人現地に向かわせて対応していますので」

「あ、承知しました。ありがとうございます」


     ◆


 その後しばらく母からも電話が来なくてどうなったことやら。

 二時間くらいして再び電話してみたところ、「いやあ、ほとほと参った。あんまりひどいからもうやってもらうことにした」

「ええ?警察は?」
「民民だから深入りしないってさ。すごい剣幕で怒鳴って最後は『4万5千円で塗るか、買った塗料代の弁償で3万円はらうかどっちかだ』ってなってさ。ただお金を払うのもしゃくだから塗ることにした」

「ひー、今からでもクーリングオフできるよ、連絡しようか?」
「いや、もういいわ。あの剣幕でやられ続けたら参っちゃう」

「こっちは全然悪くないんだよ。出るとこ出ようか」
「いや、ほんとにもういいわ。消費者協会にも電話しないでね」


 いまさらこんな商売をしている業者がいるというのも驚きですが、高齢者相手なら大声の恫喝で屈服させることができるんですねえ。

 警察官も二人来て、一人が外で対応している間にもう一人の方が「クーリングオフした方がよいですよ」とアドバイスしてくれたみたいですが、消費者協会へかけた電話にそのヤク〇な業者が出ると「絶対俺の名前なんか言わないからな!」とまあ激高してどうにもならなかったそう。

 母はもうそういうやりとりに心が折れてしまったようで、諦めてお金で解決する方を選んだよう。

 警察も「ほんとうにそれで良いですか?」という対応で、民民事案には深入りしないんですね。

 今日は両親とも町内の会合で出かけたのですがいない間に塗装するとのことですが、これ以上のトラブルがあるようなら出張っていかなくてはなりますまい。

 やれやれ、どうなる?

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