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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

両親を期日前投票に連れて行きました ~ 投票所の風景

2025-07-12 23:37:22 | Weblog

 

 先日両親を期日前投票に連れてゆきました。

 投票日当日の投票ではどうせ投票所まで歩いてゆくことは叶わないだろうと思い、自分が車を出せるときに連れて行こうと思いました。

 父は認知症が進みつつあるので母に、「誰か投票しようと思う人はいるの?」と訊くと、「いやあ、誰が立候補しているかもわからないしね」とのこと。

 もはや普段新聞を取っていても、選挙にはそれほど関心がないようです。

 
 それなら、と、「僕が応援している候補がいるんだけどどうかな」と言うと、「あんたが推薦するならいいよ」と快諾してくれました。

 今回の参議院選挙では投票は二回行われます。

 最初の投票は都道府県選挙区での投票で、北海道選挙区では3人の枠を巡って選挙戦が繰り広げられています。

 そして二回目の投票は参議院全国比例区の投票で、こちらは全国を選挙区として「政党名またはそこから立候補している個人名」のどちらかを書いて投票することになります。

 全国比例区の当選システムは案外複雑です。

 投票結果は「政党名でもその党から立候補した人」でも良いのですが、まずはその両方を合計して、政党として何万票を集めたかを集計します。

 そしてその合計の割合で今回改選の50人を政党に振り分けて、政党ごとの当選者数が決まります。

 そのうえで今度は何人もが立候補している政党のなかでの当落を決めるのですが、このときには個人名で何人から投票されたかの多い順番に当選が決まるという仕組みです。

 ある政党が10人当選した、となると、その10人の順番を決めるのは個人名を書いてもらった人が多い順に当選となるわけで、結局は「政党名でもいいよ」とはいっても当選するためには個人名を書いてもらわなくてはならないシステムになっているのです。

 我々も寄って立つ立場から応援している候補がいるわけで、応援弁士として説明の時には「二枚目には個人名を書いてあげてくださいね」と念を押して歩きました。

 こういう制度って案外説明されていないので、前回選挙では政党名を書いた人が約7割で個人名を書いた人は約3割ということでした。
 
 勉強しないとこういう制度を理解するのも難しいものですね。


       ◆


 そんなことを踏まえながら両親には直前にしっかりと私の推薦する候補のパンフレットを持たせて、「最初の投票はこの方、二枚目の投票はこの方だよ」と言い含めて投票所へ連れてゆきました。

 投票所には付き添いは入れないので遠巻きに見ていましたが、母に促されながら父も投票を終えたようです。

 二人が帰ってきたので、「ちゃんと書けたかい?」と訊くと、「いやあお父さんがさ…」「どうしたの?」

「あんたが〇〇候補をよろしくって言ったもんだから名前を書くところまで行くときに『〇〇候補、〇〇候補』って大声で唱えながら歩くんだよ。『しゃべるんでない!』って怒ったんだけど立ち合いの人たちも困ってたわ」

 いやはや、投票所の秩序を乱してしまったようです。

 父の現状に免じてお許しを。


       ◆


 その後に友人らと選挙の話題になりました。

 同世代の友人に父の投票の際のエピソードを話すと、「僕のところもおんなじだ」と言います。

「うちは、記載台のところで母が『お父さん、誰だっけ!』と言って親父が『〇〇候補だべや』と返事をしたので、投票立会人から叱られたみたいだよ」

 するともう一人は「うちはさ、事前に『この人をよろしく』って言って親を期日前投票に送り出したら親はうろ覚えでさ。内心(投票所で名前を見れば思い出すだろう)と思ったらしいんだけど、投票箱の前に張り出された名前が小さくて数も多いときている。『あれ?誰だったっけ?』と思い出すのに苦労したようだよ」

 

 皆さんの周りはどうですか?

 投票に行けない人も多いのでしょうか。

 投票に行って誰かの名前を書けるって立派なことなんだと思いました。
 

コメント
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