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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ふるさと納税を使ってまちを魅力的に ~ 知恵と行動力をつかえ

2021-04-13 22:30:19 | Weblog

 

 今日から明後日にかけては、釧路~帯広方面の挨拶回り。

 今日は札幌を出発して一路弟子屈へ向かい、そこから中標津を回って釧路までの行程です。

 弟子屈町では役場を訪問して、旧知の役場の職員の方を訪ねました。

 まちづくりの話をいろいろしているうちに話題はふるさと納税のことになりました。

 すると彼は「実は弟子屈町は水産加工品をお礼の品にして結構な額のふるさと納税をいただいているんです」と言います。

「へえ、いくらくらいの寄付があるんですか?」
「昨年は約40億円でした」

「よ、40億円!? それはすごい! しかも主力の返礼品が水産加工品ということですが、弟子屈には海がないじゃないですか!」
「はい、でも水産加工の会社はあるんです。そのルーツは、町内の川湯温泉のホテルや旅館に魚介類を卸していたお店です。しかしそこが代替わりをして社長が若くなったところでネットショッピングに活路を見出して、これが大当たりしているんです。そしてこれがふるさと納税の返礼品になるということは総務省の判断的にもOKなんですよ」

「はー、すごいですね」
「でも同じ道東では根室市さんが100億円を超えていますし、白糠町産もそれに近いのじゃないでしょうか。やはり道東、魚介類、というのは良いイメージがあるので、これは大いにやりがいのある分野だと思います」

 

      ◆

 

 実はつい先日、昨年頼んでとても美味しかった南紀白浜町の梅干しを、今年も白浜町に寄付をして返礼品で送ってもらったばかりでした。

 そのときに驚いたのは、町長さんからの丁寧な直筆のお礼状が同封されていたのでした。

 しかも文面に「昨年に続いて今年もご注文を賜り…」という文言がしたためられていました。

 先方は私が昨年も注文をしたことを理解したうえでの文面でお礼状を書いていたのです。

 きっかけは魅力的な返礼品だとしても、その先に心温まる交流に繋がり、街そのものが魅力的になるという効果を上手に使っているものだと感心しました。

 単なる返礼品だけの付き合いだけではなく、いかに自分たちの町のファンを増やすかという、戦略眼を働かせることにもっと知恵を使いましょう。

 小さなきっかけを大きな成果に結びつけるのは、知恵と行動力です。

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