北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

行き届かない「三つのソウ」ってなに?

2017-07-07 23:53:03 | Weblog

 先日ある役所の方と話していて、「三ソウ」という言葉があるんだ、という話を聞きました。

 しかも「この『三ソウ』が、行き届かない三つの"ソウ"だ」というのです。

「三ソウってなんなのですか?」と訊くと、「"除草"、"塗装"、そして"舗装"ですよ」と渋い顔。

 我々舗装関係者は常に、「最近の道路舗装は傷みが激しい」と言い続けてきたのですが、舗装のほかにも除草と施設の塗装にもお金が回っていないのだそうです。


 そういえば、地方の道路を走っていると、結構この時期イタドリがどんどん伸びて来て次第に歩道を覆い、また歩道のないようなところでは直接車道に覆いかぶさってきます。

 金属のガードレールや鉄橋なども、よくみると塗装がはげ落ちたままになっている箇所も多く見かけます。

 知らず知らずのうちに、日々の私たちの暮らしは劣化の度合いが進行しつつあって、残念であるとともに子孫の未来が心配になってしまいます。

 ボランティアによる労働奉仕や企業の社会貢献なども頑張っていますが、それが問題の全面的解決にはなりません。

 最近は新しいサイクリングルートの認定など、観光面で華々しい新規施策も見られますが、それがどのような道路事情になっているのか、また、目立つところは一生懸命に管理して、目立たないところはなお一層手が回らなくなるのか。


          ◆ 


 国の予算は、一度大きな枠が決まってしまうと、そうそう変えられるものではありません。

 民主党政権時代に大きく下げられた公共事業やインフラの維持管理費を取り戻すのは容易ではありません。しかし現状の問題点を声高に訴え続けなくては、何もないことになる。

 まずは足元で起きていることに関心を持ってほしいものです。
 

コメント
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