北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

サ、サンポウですか…?

2016-12-28 23:54:55 | Weblog

 いろいろあった今年ですが、今日は仕事納め。

 部屋の掃除をして、午後になって神棚に参拝をした後でゆるゆると会食開始です。

 
 会食の前に、女性スタッフの一人がお正月の準備として、お供え餅を買いに行ったのだそう。

 まちなかにある我々の職場の周りには、スーパーや日用品売り場がありません。そこで彼女はデパートへ行ったのだそう。

 よく型に入ったお餅を買えば、お餅を乗せる紙製の"三方(さんぽう)"もついてくるセットがありますね。がこれでは安っぽくていけません。

 そこで、(そうだ、せめて三方だけはこの際ちゃんとしたのを買っておこう)と思い直しました。


 デパートの地下の入り口には、白い制服を着た二十代と思しききれいな案内嬢がいたので、そこで「すみません、三方はどこにあるでしょうか?」

 すると聞かれた女性は一瞬何を聞かれたかわからなかったそうで、「サンポウ…ですか?」という反応だったそう。
「ええ、神事などで神様に食べ物なんかをささげる台で、下の四角い部分に三つ穴が開いている…」

 そこまで一生懸命に説明したそうですが、一向に的を得なかったようで、頼んだ彼女は「あ、もう結構ですー」とその場を離れ、隣のデパートへ向かいました。

 こちらには、先ほどの女性よりも十歳ほど年上と思しき案内嬢がいて、同じように、三方がどこにあるかを訊いてみたところ、こちらは「はい、それなら結納のコーナーにございます」と瞬殺。さすがです。


 帰ってきた女性スタッフは、「歳の差とも思いたくありませんけど、若い子が三方を知らなかったのにちょっと驚きました」と、しみじみと語っておりました。

 家に帰ってきてから妻とその話になって、「うちの子たちは知っているかしら」と、メッセージを発信してみたところ、残念、うちの子供たちも知らなかったようです。

 確かに学校では習わないとはいえ、社会経験と言うか社会教育と言うか、もっといろいろなことを親子の間でも語らないといけないなあ、と思った次第。

 年末年始は、伝統に触れる機会も多いことでしょう。他山の石として勉強を深めるきっかけにしようと思ったのでした。 

コメント
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