北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

積丹半島味わい尽くし 風景、寿司、温泉そしてヤリイカ釣り

2016-12-05 23:50:03 | Weblog

 さて、日曜日は余市での車中泊を朝四時起き。今日は3人連れで西積丹方面へ向かってホッケ釣りにチャレンジしようというのです。

 一緒に行ってくれる石塚さんの話では、この時期のホッケ釣りは朝間詰(あさまづめ)が最適という事で、真っ暗な朝に車三台で出発です。

 一時間ほど走ってまず向かったのは、稲穂峠を越えた西積丹側の海で、泊村の兜千畳敷という海っぺりの広い岩場。

 我々が現地に着いた5時半くらいはまだ真っ暗でしたが、車中泊をして場所取りを始めている先行者のヘッドライトが何十個も見えました。

 我々も真っ暗な中をヘッドライトを頼りに、崖とゴロゴロした足場に注意しながら突端部へそろそろと向かいます。

 波の高さが0.2メートルほどという予想に反して、1メートルほどの波と風に驚いていると、岩場に当たった波がザッパーンと上から降ってくる厳しい釣り場。

「ここのホッケはどうやって釣るんですか?」と訊くと、「ここは"浮き釣り"で行きましょう。海底も岩場なので、底に針が付くような釣り方だとすぐに針が引っかかってしまいますから、浮きを使って針が浮いたところで釣るわけです」という説明で、早速仕掛けを海に投げ入れます。

 周りには何十人もの釣り人が2メートルおきくらいに立っていて似たようなところに浮きを投げ入れています。…しかし…、釣れない! 周りの人たちを見ていても誰も釣れていません。

 二時間ほど頑張ってみましたが、後ろから来ていた波がだんだん前からの波に変わってきたのを潮時に、退散することにしました。

 車に戻って明るくなった兜千畳敷を見て、やっと全体像が見えましたが、荒々しい風景の中で波と風を感じていると、もう鳥羽一郎の演歌の世界でした(笑)。

          ◆ 


 これではしょうがないというので、次は港での"サビキ釣り"とルアー釣りに挑戦するために盃漁港へと向かいます。

 日が昇ってきて、港の中の水はものすごく透明度が高くて、これぞ積丹ブルー。

 しかしそれにしても釣れない…。サビキでもルアーでも釣れません。二時間頑張ってみましたが、ここでも玉砕です。

 行き交う釣り人に訊いてみても、「ここのところは本当にいないねー」と渋い顔。今年の冬もホッケはアタリが悪いんですねえ。


          ◆ 


「ゲン直しにお昼を食べて温泉に行きましょう」ということで、神恵内の勝栄寿司さんへ直行。

 石塚さんが「僕のなかで全国五本指のお寿司屋さんがこちらです」と言うだけあって、ネタの厚さが半端ではありません。

 夏にはタイミングが悪いと長蛇の列に並ばされ、おまけに並んでいる途中でネタがなくなるという悲劇もあるということなので、訪ねるシーズンを選んでください。

 
 お昼の後は強塩水の源泉かけ流しが嬉しい「温泉998」へ。

 塩分が強いくて湯冷めをしない温泉に存分に浸かって、ちょっとだけ昼寝。なんだかとっても良い気分です。


          ◆  


 休憩も終わったところで、「水泳の北島康介じゃないけれど、『手ぶらじゃ帰れない』よね」ということで、最後に夕方の釣り目指して、今度は当丸峠を越えて積丹半島の北側の幌武意漁港へ車を走らせます。

 いよいよ今日最後の釣り場の幌武意漁港で、私はイカ狙い。

 マメイカ狙いでエギをほいっと投げ入れると、割と早めにマメイカがかかってきて、やっとのことで本日のボウズ脱出です。マメイカは十匹くらいはわりと早く釣れて調子が良かったのですが、そこでパタリとアタリが止まりました。

 その後はすっかり暗くなってからの粘りの勝負。

 一時間ほど粘ったところで、イカのアタリがありましたが、手元にぐいっとくるこの感触は重さが違います。ついにヤリイカが釣れました!

 マメイカとは違う手ごたえには興奮がやみません。

 その後ヤリイカはもう二匹釣れてこの日の釣りとしては大満足でした。


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 一方、石塚君の方は投げ釣りで根魚狙い。

 ホッケの釣り方には、浮き釣り、サビキ、ルアー、そして投げ釣りと四種類あるのですが、今日はそれを一日で全部体験することができて、勉強になりました。

 
 家に帰ってからは、石塚君にもらった宗八カレイやヤリイカを捌いて、ヤリイカは一パイを刺身にして楽しみました。

 これも積丹リゾートの延長戦。ホッケには会えませんでしたが、積丹の景色、味、温泉、そして釣りまで楽しめた一日。積丹地域のポテンシャルを大いに感じた濃い一日になりました。

 石塚さん曰く、「お金と時間があるんだったら、海外へ行くよりも積丹の方がよっぽど味わい深く楽しめると思うんですよ」。

 まだまだ知らない北海道がここにありました。 

 

 

コメント
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