下関市で開かれた鯨フォーラムに釧路を代表して出席してきました。
会場は下関メッセですが、高いタワーもあって立派な施設。やっぱり力のある自治体だと思わせます。

【高いタワーだ!】
フォーラムは、まずは(財)日本鯨類研究所理事長の藤瀬良弘さんから、最近の鯨調査から分かってきたこととその意味についての講演。
鯨の食べる魚などの水産資源の量は膨大で、人間が水揚げする量の何倍にもなる。
鯨を捕った結果、特定の鯨が減ったりすると鯨の種類相互の関係が崩れることもあるので、そうした鯨同士の関係性に注意をしながらさらに知見をふやしたい、とのこと。
日本人が単に鯨の肉を調達するために名目としての調査をしていることなどなく、実に真面目に鯨の調査をしていることがよく分かります。

※ ※ ※ ※
続いてはパネルディスカッションの番。こちらはグルメレポートタレントや鯨食文化を守る会の会長、講演をしてくれた藤瀬理事長、甲南女子大で捕鯨に詳しい森田教授、そしてお爺さんが若い頃南氷洋で鯨捕りだったという下関市立大学4年生の藤井さんという多彩なメンバーで開かれました。
地元出身で、現在は東京を中心にグルメレポーターをしている菊田あや子さんは、「まだまだ下関が鯨の町という情報発信が足りないのではないか。マスコミは特徴あるネタを探している。鯨を食べることに抵抗のある人も増えているのではないか。鯨は食べ物なんだということをもっと訴えて欲しい」と警鐘をならします。
最後に、「鯨にはバレリンという栄養素があってスタミナ作りに最適らしいので、マラソンなどでも積極的なPRにつとめてほしい」とのこと。
やはりウリになるのは、健康と美容なんでしょうかね。
※ ※ ※ ※
次に、下関くじら食文化を守る会の和仁会長さんからは、「昔は良かっただけでは新しい文化は生まれない。やはり実際に子供達が鯨を食べる機会となってい給食に期待している。下関では年間6回給食に鯨を出しているし、山口県としても年一回鯨を給食に出すことに補助金を出すそうだ。経済と文化には橋渡す役割を持つものが必要だ」
やはり実際に食べて美味しかったという記憶がないと、食べたいとも思わなくなってしまいますものね。
和仁会長さんは、ただ昔に返る鯨食文化ではなく今日的な新しい鯨食文化をさぐる活動も続けています。
レセプションで出された、鯨肉によるスパゲティのミートソースが美味しかったです。。
※ ※ ※ ※

森田先生からは、函館で沿岸捕鯨漁を実際に見学して感動した思いが語れました。
「沿岸捕鯨では二時間ごとに無線で連絡が入ります。この日は一頭のツチクジラを追い始めました。『賢い鯨で、下も長い』潜った時のセンス時時間も長い鯨だそうです」
「この日は朝9時から追い始めて夕方4時に捕獲。ここでは砲手は二十代で一番若い砲手は高卒で19歳の子が入ったと喜んでいました」
「函館に水揚げされたものは無言のまま整然と肉に加工されて出荷されて行く荘厳な趣があった」
「生きることが経済活動になる仕事がある。意味のある仕事、誇らしい立派な仕事からは誇りや自負心、自己肯定感が生まれます。それを生業と言うのではないか。生業権は基本的人権にまだ含まれていないが、こういう概念があって良いのではないかと思う」
最後に大学生の藤井さんは、「大学のゼミで友人と意見を交わしてきたが、鯨への課題と期待がある。課題は食文化としての定着と観光資源としてどう定着させるか。給食で鯨が出る日は子供達に鯨の授業をするなどできないものか」
「期待は、気がついたら傍にいる関係にできないものか。関心をいかに高めるかをもっと考えたい。
※ ※ ※ ※
最後にコーディネーターのまとめは、「人と鯨のこれからを考えた時には共存共栄を国内だけでなく国際的にも発信すべきだ。我々が正しいと思うことを進めて行きたい」というもの。
鯨と人との関係を未来志向で考える良いフォーラムでした。改めて鯨を食べてこの文化を後世に継承して行きましょう。
会場は下関メッセですが、高いタワーもあって立派な施設。やっぱり力のある自治体だと思わせます。

【高いタワーだ!】
フォーラムは、まずは(財)日本鯨類研究所理事長の藤瀬良弘さんから、最近の鯨調査から分かってきたこととその意味についての講演。
鯨の食べる魚などの水産資源の量は膨大で、人間が水揚げする量の何倍にもなる。
鯨を捕った結果、特定の鯨が減ったりすると鯨の種類相互の関係が崩れることもあるので、そうした鯨同士の関係性に注意をしながらさらに知見をふやしたい、とのこと。
日本人が単に鯨の肉を調達するために名目としての調査をしていることなどなく、実に真面目に鯨の調査をしていることがよく分かります。

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続いてはパネルディスカッションの番。こちらはグルメレポートタレントや鯨食文化を守る会の会長、講演をしてくれた藤瀬理事長、甲南女子大で捕鯨に詳しい森田教授、そしてお爺さんが若い頃南氷洋で鯨捕りだったという下関市立大学4年生の藤井さんという多彩なメンバーで開かれました。
地元出身で、現在は東京を中心にグルメレポーターをしている菊田あや子さんは、「まだまだ下関が鯨の町という情報発信が足りないのではないか。マスコミは特徴あるネタを探している。鯨を食べることに抵抗のある人も増えているのではないか。鯨は食べ物なんだということをもっと訴えて欲しい」と警鐘をならします。
最後に、「鯨にはバレリンという栄養素があってスタミナ作りに最適らしいので、マラソンなどでも積極的なPRにつとめてほしい」とのこと。
やはりウリになるのは、健康と美容なんでしょうかね。
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次に、下関くじら食文化を守る会の和仁会長さんからは、「昔は良かっただけでは新しい文化は生まれない。やはり実際に子供達が鯨を食べる機会となってい給食に期待している。下関では年間6回給食に鯨を出しているし、山口県としても年一回鯨を給食に出すことに補助金を出すそうだ。経済と文化には橋渡す役割を持つものが必要だ」
やはり実際に食べて美味しかったという記憶がないと、食べたいとも思わなくなってしまいますものね。
和仁会長さんは、ただ昔に返る鯨食文化ではなく今日的な新しい鯨食文化をさぐる活動も続けています。
レセプションで出された、鯨肉によるスパゲティのミートソースが美味しかったです。。
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森田先生からは、函館で沿岸捕鯨漁を実際に見学して感動した思いが語れました。
「沿岸捕鯨では二時間ごとに無線で連絡が入ります。この日は一頭のツチクジラを追い始めました。『賢い鯨で、下も長い』潜った時のセンス時時間も長い鯨だそうです」
「この日は朝9時から追い始めて夕方4時に捕獲。ここでは砲手は二十代で一番若い砲手は高卒で19歳の子が入ったと喜んでいました」
「函館に水揚げされたものは無言のまま整然と肉に加工されて出荷されて行く荘厳な趣があった」
「生きることが経済活動になる仕事がある。意味のある仕事、誇らしい立派な仕事からは誇りや自負心、自己肯定感が生まれます。それを生業と言うのではないか。生業権は基本的人権にまだ含まれていないが、こういう概念があって良いのではないかと思う」
最後に大学生の藤井さんは、「大学のゼミで友人と意見を交わしてきたが、鯨への課題と期待がある。課題は食文化としての定着と観光資源としてどう定着させるか。給食で鯨が出る日は子供達に鯨の授業をするなどできないものか」
「期待は、気がついたら傍にいる関係にできないものか。関心をいかに高めるかをもっと考えたい。
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最後にコーディネーターのまとめは、「人と鯨のこれからを考えた時には共存共栄を国内だけでなく国際的にも発信すべきだ。我々が正しいと思うことを進めて行きたい」というもの。
鯨と人との関係を未来志向で考える良いフォーラムでした。改めて鯨を食べてこの文化を後世に継承して行きましょう。
