北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

厚岸白魚、大人の遠足

2012-05-09 23:45:23 | Weblog
 「小松さん、今日しか食べられないから厚岸へ行きましょうよ」

 そう誘ってくれたのは、マスコミ関係者のYさん。今日しか食べられない、というのは厚岸湾で獲れる白魚(シラウオ)のことでした。

 白魚なんて食べたことがなかったので、喜んで参加することにしましたが、Yさんの方で知人に声をかけて総勢10名での参加となりました。

 厚岸へは夕方の汽車でトコトコ往復をすることになったのですが、この汽車が何と往復とも話題のルパン列車ではありませんか。花咲線沿線ならではの幸運の極みです。




    ※     ※     ※     ※     ※


 厚岸でのお店は厚岸駅から徒歩五分、Yさん馴染みの「炉ばた あかり」です。




 厚岸のシラウオは本州で漁獲されるシロウオとは違うのだそうで、本州のシロウオ(素魚)はスズキ目ハゼ科ハゼ亜目シロウオ属なのに対して、厚岸のシラウオ(白魚)はサケ目シラウオ科シラウオ属とのこと。

 素人には全く見極めが効きませんが、美味しそうなことだけはわかります。

 まずは白魚とニシンのお刺身から。白魚は生きが悪いと白く濁るそうですが、透明でコリコリとした食感は新鮮そのもの。


 【写真が暗くてすみません】


 やがて白魚のかき揚げにから揚げ、そして卵とじと、今日は白魚づくしの宴です。


 【かき揚げも絶品!】


 この白魚、厚岸では春の到来を知らせる風物詩で、季節が変わるともう食べられない道東の旬の味。

 誘われたときに「行く!」と即断しなければもう次の機会はありません。

 レオナルド・ダヴィンチが言ったらしい言葉に、「チャンスの女神は前髪を掴め」というものがあります。

 一瞬判断が遅れたら「後ろ髪は禿げているかもしれない=チャンスはつかめない」ということなのだそう。


 自然と食の道東ですが、真に楽しむには決断力も必要なようです。

 汽車賃をかけて食べに行くだけの値のある厚岸への大人の遠足でした。


コメント
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