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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

霧のまち釧路の音の風景

2011-03-19 23:45:50 | Weblog
 お昼に生協貝塚店で東北関東震災義捐金街頭募金に参加。

 ガールスカウトとボーイスカウトの子供たちも参加して賑やかに募金活動を展開しました。

 担当した出入り口ではドアに近づくとセンサーが効いて扉が開けっ放しになるため、離れて外での募金活動になりました。今日は風が冷たくて子供たちはちょっと可哀想でした。

 来店するお客さんたちの反応はすこぶる良くて、千円札で入れてくださる方も多く、横に並んだボーイスカウトの小学6年生の子は「赤い羽根募金のときよりとても多く集まっています」と言っていました。

 みな自分たちができることをしようと言う意識が非常に高まっているのを感じます。皆様のご協力をよろしくお願いします。


    ※     ※     ※     ※     ※


 募金のお手伝いを終えて、次は入船町の港町かもめホールで行われている「釧路、音の遺産・霧笛の街シンポジウム」へと向かいました。

 元々予定していたわけではなく飛び込みで駆け付けたのですが、丁度建物の4階で行われていた霧笛の吹鳴式に間に合いました。

 霧笛は丁度一年前の昨年3月19日に廃止になりました。本当は霧笛の前には霧鐘(むしょう)というお寺の鐘よりまだ大きいような鐘を鳴らして位置を知らせたことがあったようで、霧笛も霧鐘も含めて音で位置を知らせる道具を総称して「霧信号」と呼ぶのだそう。

 霧笛はもともと霧が濃い時に港を出入りする船が灯台の光も見えないときに方向を確認するために用いられていたものです。

 しかしそれも、技術の進歩によりGPS航法などが可能になったことからその意義が薄れたもので、ついに一年前に廃止になったのです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 本来の霧笛の音たるや大音量だったわけで、ある意味では大騒音でもありましたが、同時に釧路の霧を象徴する故郷の音の風景でもありました。

 これが廃止になる、という報道が出て以来地元では保存運動が沸き起こりました。

 そしてこれを受けて様々な調整の結果、この度海上保安庁釧路海上保安本部の特段のご配慮により霧笛の施設一式をそのまま釧路市に無償譲渡していただき、釧路市ではそれをさらに釧路霧笛保存会に無償で貸与するという扱いにしたものです。

 霧笛は、霧を感知する赤外線センサーと霧感知システム、さらに音の周波数を上げる発電機や音を鳴らさない時に電流を流す抵抗、そして霧信号制御板などからなるのですが、これら一式を動態保存することができることとなり、まずはひと段落です。


                 【動態保存された霧笛の機械】



                 【かつては大音量を発したダイヤフラムホーン】



 今回は無事に譲り受けたことによる記念の式典でしたが、霧笛をもう一度聞きたいという願いを受けて、ちょうど一年前の廃止になる最後の日に録音した霧笛の音を再編したCDをアンプを使って増幅し、本当に使われた板ダイヤフラムホーンから室内向けのごく小さな音量で流すことで、会場に集まった人たちには聞かせてもらうことができました。

 私は釧路の霧笛を知らないので、「なるほど、こういうものだったか」と感心するばかり。もともとの釧路っ子は懐かしいのでしょうか。


【釧路の霧笛を一年ぶりに再現】
 http://bit.ly/fMEXnO (Ustream「霧笛吹鳴式4」の11分25秒あたりから)


                 【霧笛の音を再現です!】


 
 「釧路の無敵の音は、2秒吹鳴して9秒止まり、そしてまた2秒吹鳴する、を繰り返します」とのこと。どうです、懐かしいでしょう?


    ※     ※     ※     ※     ※


 この霧笛、海上保安本部から頂いたものの、やはり廃止になった経緯からいっても簡単にこの機械で音を出してみるというわけにはいきません。

 しかしながら折角動態保存をして、録音してある音と言う素材もあるのですから、これを霧の町釧路のシンボルや音の遺産としてどのように活用するか、ということは研究の価値がありそうです。

 その後に開かれたシンポジウムではパネリストの方たちから様々な思い出や提言が出されました。

 会場からも「もし釧路で霧笛を鳴らそうとしたら、音が出ることを受け入れるという文化需要基盤が必要だ」とか、「霧笛があったころは海上で安全なサービスをしているということが耳で分かった。デジタルになるとその存在が見えなくなり社会の関心を失う」など興味深い意見が上がるなど、盛り上がりました。

 さて、この霧笛。釧路市民はどのように受け入れて、霧の港町の情緒づくりに活用することができるでしょうか。

 まずはCDでもなんでも多くの市民にこの霧笛の音を聞いてもらって、関心を寄せることが大切でしょう。

 霧笛は耳で釧路を感じるサウンドスケープです。


                 【シンポジウムはUstreamでも配信され、ツイッターも。進んでます】 

コメント (2)
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【原発問題】英国大使館の見解がイイ!

2011-03-19 11:12:09 | Weblog
 今の原発問題に関するイギリス大使館の見解がネットで流れています。飾り気のない冷静な分析に安心したりもします。日本の政府・マスコミはどうでしょうか。

 東電や政府など、当事者の説明は信じられないという方は、是非こうした第三者による論評も参考にしていただきたいと思います。



---------------≪ ここから引用 ≫--------------
元: Paul Atkinson 2011年3月15日6時55分   http://on.fb.me/gXdDwV ←日本文

(さらに元の原文はこちら http://on.fb.me/gyDm4m

##ポールさんのメモを翻訳してから本人が原文に3カ所を修正しました。文中に示します。トム

さきほど東京の英国大使館の会見から戻ってきました。日本の原発の現状についてでした。英国政府主席科学顧問(Chief Scientific Adv...iser)ジョン・ベディントン (Sir John Beddington)が代弁者をつとめ、数名の原子力発電の専門家も同席しました。

 日本の現状について、彼らの状況判断は下記の通り:

●比較的悪い場合(1個の原子炉の完全メルトダウンとそれに基づく放射性爆発の場合)、避難エリアの30キロ(訂正前:50キロ)は人の健康の安全を守るために十分な距離でしょう。もっと最悪な状況でも、(2個以上の原子炉がメルトダウンする場合)1つの原子炉のメルトダウンのときと比べ、被害にさほど変わりはないでしょう。

●現状の20キロ退避指示区は現状の放射能レベルにたいして適切な範囲でしょう。このまま炉心への海水注入を続けることができれば、大きな事件を防ぐことができるでしょう。これからさらなる地震と津波が起きた場合、海水注入ができなくなる可能があり、その場合上記のメルトダウンが起こる可能性があるでしょう。

●基本的に、専門家は東京住人の健康への悪影響はないと予想してる。健康に悪影響を起こすためには現状の放射能の何百倍のレベルが必要。専門家はそのような状況にはならないと言う。(しかも、専門家は妊婦や子供へ影響するほどの放射能を基準にしていた。健康な大人にとってはさらに放射能のレベルが高くならないと影響はないという。)

●専門家は風向きは関係ないと言う。東京は現場から十分離れてるので、影響はないでしょう。 海水注入を続けることができ、原子炉を冷やすことができれば、状態は大きく上向くでしょう。 (訂正前●海水注入を続けることができれば、原子炉が冷え、10日間後に状態は大きく上向くでしょう。)

●日本政府からの情報は複数の独立した団体によりモニタリングされつづけ、放射能のレベルに関しての情報は的確と判断されてる。

●チェルノブイリとは全く別な状況です。チェルノブイリの場合、原子炉が完全メルトダウンし、手を付けずに何週間も燃え続けた。チェルノブイリでさえ、30キロ(訂正前:50キロ)に避難ゾーンがもしできたら、十分に人の健康を守ることはできたでしょう。
 チェルノブイリの場合、事件から何年も後まで現地の食料や水に含まれた放射能は一切モニタリングされなかったと、危険性についての情報も全く知らせなかったせいで、汚された食品、麦、牛乳や水などを食べ続けた現地の人々が病気になった。事実は隠されたチェルノブイリの事件とくらべ、今回の非常に開かれた福島の事件もその意味でも大きく異なるでしょう。

 ●ブリティシュスクールの学長が、休校をつづけるべきかどうかを尋ねた。専門家の答えは、放射能に関する恐れのためならば休校は必要ない。余震や建物の状態などに関する理由はありえるかもしれないですが、科学的に放射能の恐れは 子供にとっても全くありません。

●ヨード剤の補充に関して、専門家はヨード剤は現場で放射能を体内に吸収した場合や汚れた食料を食べた場合だけ必要と説明した。それに、ヨード剤の長期的利用は健康によくないと話した。

 会見は驚くほどフランクで正確でした。専門家の判断によれば、原発からの放射能の恐れよりも、地震と津波からの被害はもっと大きな問題でしょう。 専門家の判断を信じましょう! (荒い翻訳を許しください。間違えなどが見つかった場合、連絡ください。トム)
作成:: Tom Vincent

---------------≪ 引用ここまで ≫--------------

 参考の一つとしてどうぞ。
コメント (1)
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