北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

霧多布湿原

2010-07-05 23:42:55 | Weblog
 本日からは周辺の町村部への挨拶回り。

 まずは太平洋側を西へ40km走って、白糠町へご挨拶の後に合併した旧音別町の音別地区へ。こちらは白糠町をはさんだ飛び地合併となったのです。

 ここ音別地区にはありがたいことに大塚製薬さんがアルミ缶のポカリスウェットや医療用輸液を作る工場を操業して頂いています。

 水質の良さでは他に比類のない音別地区ですが、輸送では少々不利なところにもかかわらず大塚製薬本社のご意向で、こちらの工場を増強もして頂いています。

 北海道経済に寄与しようと思えば、スポーツ飲料を飲むときにはPETボトルではなくアルミ缶で飲んで頂けると嬉しいのです。

    ※    ※    ※    ※

 音別地区を離れて今度は太平洋側を西へ向かってひた走り。釧路町、厚岸町、浜中町へと向かいます。

 厚岸から浜中町へは海沿いのルートをたどると、霧多布湿原が眼下に広がる展望が楽しめます。

 霧多布湿原は今が賑やかな花の盛り。エゾカンゾウの黄色にヒオウギアヤメの紫、そしてワタスゲの白がどこまでも広がります。





 浜中町長さんとお話をしていると、ここ霧多布湿原でもエゾシカの被害が増えているのだとか。

 エゾシカがエゾカンゾウなどの野草の芽を食べてしまうので見られる花が少なくなったほか、塩分を補給するために海へ向かう途中の昆布干し場でフンをしてゆくために、これを片づける手間が結構たいへんな負担になっているのだそう。

「エゾシカの被害と言ってもなかなか被害金額が出し切れなくて…」と町長さんも困ったご様子。

 今年度は道庁さんの支援で調査が行われるとのことですが、なんとかならんものか。

    ※    ※    ※    ※

 一日の移動中に、何度も霧の中へ突っ込むという体験をしました。晴れていても、ある幅だけは霧の中という感じで、東京が不思議な霧に包まれる「首都消失」という映画を思い出しました。

 霧は灰色に低くたれ込めて、地を這うように流れます。

 霧多布湿原からも見えました。霧もなかなか単純ではありません。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする