北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

都内のアンテナショップ

2010-07-24 23:56:55 | Weblog
 中央への陳情を終えて、今日の土曜日を使って東京周辺で社会勉強。

 今日は東京在住で観光関係のサポートの仕事をしているHさんを講師に迎えて、各都道府県のアンテナショップについて勉強をしてみました。

 アンテナショップというと、観光パンフレットが置いてあって、あとは自慢の食品やお酒、工芸品などのお土産を売っているというイメージがあります。

 ところが実は明確な定義がないそうで、共通していることは、地方公共団体が運営主体となって、主として東京や大阪などの大都市住民を相手として情報発信や地域産物の販売促進を図るために設置した施設であると言うこと。

 その形態を分類してみると、物産販売や情報発信などが総合的に入っている【総合型】や、物産販売が中心の【物産型】、地域の産品を使って実際に食べさせる【レストラン併設型】、さらには情報提供を強化した【PR情報館型ショップ】などがあります。

 また変わったところでは、ショッピングセンターの中に入っているところやコンビニの棚を借りるだけのものなど、実に多様です。

 Hさんによると、集客数を稼ぐための最も重要な要素はなんといっても『立地』なのだそうで、どんなに内装や企画を良くしても立地が悪ければ集客は叶わないそうです。

 そのため多くのアンテナショップが銀座や日本橋などの一等地にあるのですが、それはそれで家賃も高く、アンテナショップをそこにつくる目的や意義などが十分に理解されていないと評価が難しくなります。

 一等地にあることで産物が売れたにしても、それで儲かるところまで行くところはまずなくて、相当額の持ち出しを覚悟しているところが多いようですし、なにしろどういう基準で頑張りや貢献を評価するかが明確になっていないのが辛いところ。下手をすると今流行の事業仕分けなどで厳しい評価を受けかねないことでしょう。

    ※    ※    ※    ※

 そうしたお話を聞いた後に今度は実地に見学へ行きました。

 福島県のアンテナショップは葛西にあるショッピングセンターの中にあって、ひたすら県産品を売ることに特化しているようです。ショッピングセンターと言うことであれば前を通ることにもほとんど抵抗はないでしょう。






 奈良県のアンテナショップは日本橋にある奈良まほろば館で、こちらはただいま平城京遷都1300年祭の真っ最中と言うこともあって、入り口では「せんとくん」の人形がお出迎え。県産品を売ると言うよりは情報提供を強化しているようでした。




 
 また沖縄県のアンテナショップは銀座にある「銀座わしたショップ」でここが数あるアンテナショップの中でももっとも売り上げの多いところなんだそう。

 確かに店内は県内の産品に充ち満ちていて、数多い泡盛は試飲のサービスも充実しています。下手な説明よりも実際に味わってもらう方が理解が早いと割り切ったサービスで、これならリピーターも増えそうです。

 今日も暑い東京の一日をアンテナショップ巡りに費やしましたが、それぞれの都道府県の個性があふれていて楽しいものです。

 今日の講師のHさんは、これらのアンテナショップを紹介するポータルサイトの「風土47」というサイトも運営しています。アンテナショップ巡りも案外楽しいかも知れませんよ。

【風土47】
 http://www.antennashop.jp/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

がんばれ地方空港

2010-07-24 00:52:52 | Weblog
 猛暑の中の中央要望最終日。農水省や国土交通省、法務省などを回って空港機能の充実のお願いに回りました。

 最近は地方の空港にも外国からのチャーター便が来てくれるようになったのですが、外国人が地方空港に降り立つと言うことは、いくつかの手続きが必要になります。

 それがCIQと呼ばれるもので、C=Customs(関税)、I=Immigration(入国審査)、Q=Qurantine(検疫)という三つの手続きのこと。

 外国に対して開港されている空港であれば、これらが常駐して手続きを行うこともできますが、地方空港にときどきチャーター便が来るという程度では、常駐のための職員を置いてくれることはありません。

 飛行機が来るたびに職員がCIQの手続きをするためにわざわざ遠くからやってくることになるのです。

 しかも検疫だって、人間の検疫のみならず植物の検疫もあれば動物の検疫、さらには食べ物の検疫なども行う必要があって、それぞれに担当の職員が必要です。

 人間が動けば犯罪と病気がついて回るといいますが、それらを未然に防ごうというのがこれらの手続きですが、これらを効率的に行おうとすれば成田空港や関西国際空港など、国際空港をいくつか決めてまずそこでCIQを実施し、そこから先は国内旅行とすればよいわけ。

 ところが日本では国際空港から地方空港への乗り継ぎ便がこれまた高いので、一定の乗客が安定的に見込まれるということになれば、チャーター便として直接地方空港へ乗り入れるという飛行機も出てくるのです。

 しかしそれが逆にCIQ手続きをばらけさせてしまって、職員が振り回されるということになったり、なかなかフルセットの職員が揃わないなどの苦労を背負うことにもなっています。

 そう言う意味で、わが丹頂釧路空港でもCIQを充実させて欲しいという要望を上げているわけですが、まだまだ空港を利用する外国人の数が基準より少ないということで、なかなか要望は叶いません。

 なかにはその度に千歳空港から応援に来てくれる担当者もいるようで、ご苦労をおかけしています。

 もっと観光やビジネスの需要が増して、外国に対してさらに開かれた空港になる日を夢見てまずは利用者の増加を計らなくては。

 暑い中を歩き回って事情を説明する日が報われるのはいつのことでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする