駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『レインマン』

2018年07月31日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 新国立劇場、2018年7月26日18時半。

 初演の感想はこちら、再演の感想はこちら
 チャーリーを演じていた椎名桔平が今度はレイモンドを演じる…という企画はとてもおもしろいなと思って、けっこうがんばってチケットを取って行ったのですが…べ、別の舞台だったんですね。三度目だしいいだろうとプログラムを買わなかったので、途中まで気づきませんでした。今回は脚本/ダン・ゴードン、上演台本・演出/松井周。全2幕。チャーリーは藤原竜也、スーザンは安蘭けい、マーストン医師は横田栄司、ブルーナー医師は渡辺哲。
 というわけで、悪くはなかったんだろうとは思いますが、私は前作の方が圧倒的に好きでした。映画をもう細かく覚えていないので、オチがどうだったのかとか記憶がないんですが…別に兄弟が別れて終わっても全然いいと思うんだけれど、でもたとえばスーザンに対してなんのフォローもないし、急にチャーリーたちが施設に呼び戻された経緯もよくわかりませんでしたし、正直この時点でチャーリーのレイモンドへの気持ちがちゃんと変わっているのか、どう変わっているのかつかみきれないままに最終場になってしまったように私には感じられて、なんか泣いたり虚しいと感じたり悲しく思ったり…といった反応ができなかったのでした。
 舞台転換がとてもお洒落で、でもこんなだった記憶はなかったし、やけどのことはおかしいと思ったので、「もしや違う演出の違う作品…」と途中からは思って観ていたのですが、ラストは、違うにしても「え、ここで終わり!?」と思ってしまって…
 うーん、残念でした。役者さんはみんな芸達者で台詞もクリアで、良かったと思ったんですけれどね。うーん、うーん…


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