女子高生の戸森は治安悪めな男・犬飼とつきあっている。犬飼は転入生の三郷に執拗に暴力を振るっていた。友人や戸森が止めるのも聞かず、常軌を逸した執着はエスカレートしていくが…出会い、離れ、また惹きつけ合う高校、大学、社会人編を描いた三人の巡り合わせの物語。
2021年から年一回ペースで連載されていたようなのですが、最初は読み切りで、評判が良かったから連作した…とかなのかな? それとも最初から、最後までの構想があったのでしょうか…初回のテーマは「女子BL」だったそうで、「壁にも当て馬にもならない素敵な女子が出てくるBL」と解釈してこう描いたそうです。ひとつの大正解だと思いました。この人はホントなんでも上手いよな…(まあ外れもあるとは思っていて、買って読んだもののすぐ手放したコミックスもいくつかありますが。今回も併録の『英雄と少年』は凡庸な作品だと私は思いますが)
人と人が恋に落ちる瞬間を目撃することって、あると思います。好きだけどどうしていいかわからない、と感情が混乱することも、とてもよくあることだと思います。好きな人の幸せを願うことはもちろんあるし、でもその幸せに自分が関与できないのでその道を閉ざしてしまうこともあると思う。それでもやっぱり無視し続けられはしないことも…
暴力は、ダメ絶対。一度やってしまっても、次はもうない、と人は踏みとどまれるはず。そこは信じたい。
初めては誰でもなんでも怖い、あたりまえ。「女子力」は意味不明なので誰にも言っちゃダメ。「ごめんね」「ありがとう」は大事で、基本。
サトちゃんとはいい女友達になれる。戸森にはもっといい相手が現れる、なんなら描き下ろしエピソードの時点でちゃんといる。それは絶対的な真理。
とてもよくできた、良き作品だと思いました。私は女性キャラクターが出てこないBLが苦手で、しかし確かにその出し方は難しいものだとも思っていて、この戸森さんの在り方、描かれ方はホントひとつの正解だと思うのです。BLは(おそらくはほとんどが異性愛者の)女性の女性による女性のためのもので、男性キャラクターでないとできない物語を描くもので、しかしその世界に女性がいないのはリアリティがなさ過ぎなので、バランスが本当に難しいんだと思うのです。戸森さんは、素敵。それが大事。そうやって賢く強く、優しくなれれば、私たちも世界と戦って生き抜く勇気が少しは持てるのです。それが大事。
絵はこれ以上シャープになりすぎないといいと思うけれど…これからも見守っていきたい作家さんです。
2021年から年一回ペースで連載されていたようなのですが、最初は読み切りで、評判が良かったから連作した…とかなのかな? それとも最初から、最後までの構想があったのでしょうか…初回のテーマは「女子BL」だったそうで、「壁にも当て馬にもならない素敵な女子が出てくるBL」と解釈してこう描いたそうです。ひとつの大正解だと思いました。この人はホントなんでも上手いよな…(まあ外れもあるとは思っていて、買って読んだもののすぐ手放したコミックスもいくつかありますが。今回も併録の『英雄と少年』は凡庸な作品だと私は思いますが)
人と人が恋に落ちる瞬間を目撃することって、あると思います。好きだけどどうしていいかわからない、と感情が混乱することも、とてもよくあることだと思います。好きな人の幸せを願うことはもちろんあるし、でもその幸せに自分が関与できないのでその道を閉ざしてしまうこともあると思う。それでもやっぱり無視し続けられはしないことも…
暴力は、ダメ絶対。一度やってしまっても、次はもうない、と人は踏みとどまれるはず。そこは信じたい。
初めては誰でもなんでも怖い、あたりまえ。「女子力」は意味不明なので誰にも言っちゃダメ。「ごめんね」「ありがとう」は大事で、基本。
サトちゃんとはいい女友達になれる。戸森にはもっといい相手が現れる、なんなら描き下ろしエピソードの時点でちゃんといる。それは絶対的な真理。
とてもよくできた、良き作品だと思いました。私は女性キャラクターが出てこないBLが苦手で、しかし確かにその出し方は難しいものだとも思っていて、この戸森さんの在り方、描かれ方はホントひとつの正解だと思うのです。BLは(おそらくはほとんどが異性愛者の)女性の女性による女性のためのもので、男性キャラクターでないとできない物語を描くもので、しかしその世界に女性がいないのはリアリティがなさ過ぎなので、バランスが本当に難しいんだと思うのです。戸森さんは、素敵。それが大事。そうやって賢く強く、優しくなれれば、私たちも世界と戦って生き抜く勇気が少しは持てるのです。それが大事。
絵はこれ以上シャープになりすぎないといいと思うけれど…これからも見守っていきたい作家さんです。
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