駒子の備忘録

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澄輝日記8.5(FNS歌謡祭)からの、宇月日記(MP)

2017年12月11日 | 澄輝日記
 フジテレビ「FNS歌謡祭2017」に宙組選抜メンバーが出演しました。前回の宙組出演は大空さんのとき、私は確か胆管結石で入院中で、病室のベッドで見たんじゃなかったっけか(^^;)…健康大事、でもツイッターの祭りが楽しかったなー。
 今回はすっしぃさんが出ないので、メンバーが全員入れ替わりましたね。男役は新公主演経験者で揃え、娘役はトップのまどかちゃんを除けばららたんしか新公ヒロイン経験者がいないので(考えて育成しろよ宙P…)、学年としてせーこちゃん、番手としてまいあたん、そしてダンサーとしてひろこちゃんこと水音志保ちゃんを抜擢したのかな?という布陣。りらたんがまだいればりらだったかもしれませんね。
 発表時から、また「すみれの花咲く頃」なら飽きたとか、舞台化粧はテレビにはきついから素化粧の方がいいのではないかとか、議論百出でしたね。あと、春に月組が出演したときの「このあとすぐ!」詐欺がひどかったから、今回はどうかな?とか。
 直前の特番などでは白の飾り燕尾に舞台化粧姿でのコメントなどが流れ(フジのリハ室にいつものお稽古着でいる宙メンにたぎりましたよね…! どこであれチェックのシャツ、万歳!)、ミッチーとの「勝手にしやがれ」コラボでは(個人的には阿久悠特集よりジュリー特集で宙組を見たかったわ。てかそういうショーがあればいいのに(^^))それぞれとりどりの黒スーツに素化粧でのコメントが流れたので、「さすが! わかってる!!」とたぎりました。
 並びとしては、ゆりかちゃんトップにキキちゃん二番手、愛ちゃん三番手にずんちゃん四番手、あきりくがシンメでそらがずんちゃんのシンメ要員としていてあーちゃんもえこが最下シンメ、という形。なのでたいてい上手にいましたね。
 当日は事務仕事週だったので夜の予定を入れておらず、さっさと業務を片付けてリアタイできるよう帰宅しましたが、買ってきたお総菜などつまみながら呑み始めて20時くらいの出番がよかった…のに、タイムテーブルによればもっと早いようで慌てました。19時10分前には帰宅してとりあえずパジャマに着替え(部屋着というものを持たない女S)、化粧も落としてゆっくり迎えたいんだけどなーとテレビをつけたらもう始まって、そしてトップバッターでの登場だったのでそこからはもう大騒ぎでした。
 最終的に編集したら6分ちょっとの出番でしたが、以後何度もリピートしています。ビデオテープの時代だったら伸びてるか切れてるレベル(笑)。はー、楽しかった! なので今回はそのお話です。

 最初こそ「ああっ、まどかちょっとどいてすっぽり隠れとるがな! …でもそういう奥ゆかしいところも好き…!」とか言っていましたが、そのあとのヒロミゴーの上手でるんたるんた踊ってるのが可愛くて、引きになってからは「そうそうこの体の傾け方! この屈み方!!」とキャー!となりました。そらに半分隠れちゃってるけど「♪でーも」のときのポーズが本当に美しいと思うのー!
 まかまどデュエダンには、カメラ位置がもうちょっと違っていたらドレスの裾の翻りがもっと綺麗に撮れたのにーと歯噛みし、四組カップルになってからのあきせーこにはああああと1秒か半秒早くから映してほしかった!と何度も何度もテレビの右側を見ちゃいました(笑)。舞台ならそこにいるのにねー! カップルで踊るときに男役と娘役がいかに優しく見つめ合い微笑み合うか、はキモのひとつだと思うのです。せーことは学年上よくある見慣れた組み合わせだけれど、あっきーが本当にキラキラニコニコしていて「はわわわわ…」となりました。
 ここの組み合わせは愛ちゃんまいあ、ずんちゃんらら、りくひろこだったかな。番手、身長ともにこうだったんでしょうが、私はここがりくららだったらなー!と強く思いました。カメラワーク的にららたんがほとんど映らなかったのが悲しかったというのもあるし、ここで踊るりくひろこがけっこう長く映っていて、りくがすっごいキラキラ王子様をきちんとやっているだけに、私はひろこちゃんには物足りなさを感じてしまったのです。これは当人のせいというよりは場数の問題だと思います。直前特番で見たときからお化粧や笑顔がやや怪しいなと思いましたし(私が見慣れていてなということはあるかもしれませんが)、明らかにららたんの方がキラキラしていたんですよね(まいあはほぼ映っていないから比較できませんでした)。
 ひろこちゃんは確かにダンサーなんだけれど、ここはバリバリとキレッキレに踊るようなダンスではありません。優雅に見せたり男役さんと組んで甘い幸せな空気を醸し出して見せるようなダンスは場数がものを言うと思うし、キラキラさやルリルリ力、娘役スキルにまだまだ欠けるように見えたんですよね。ここがららたんだったら、以前星組が出演したときに「あの黒髪の人は誰!?」と一般視聴者の間でゆりかちゃんが話題になり月組のときには「あの左手の人は誰!?」とあーさが話題になったように、ららたんが「あの左手の可愛い女の子は誰!?」と騒がれたと思うんだよなー(全員女の子なんだけどね)。ちなみに今回そういう形で話題になったのはまどかちゃんだそうですね。
 そう、確かに娘役ちゃんには普通の女子とかアイドル歌手たちとかとはまた全然違う魅力を持っているものなのです。なんてったってフェアリーですからね! もっと話題になればいい!!(鼻息)
 「LAST CHRISTMAS」前奏でゆりかちゃんと向かい合って進むときにこくんとうなずいたまどか、かーわいかったなあぁー!!!

 「勝手にしやがれ」の方は、まずはハットキターーーー!ってなりましたよね。私はミッチーにはまったくくわしくないのですが、リアル男子(笑)がカメラ目線で一重の目でウインク、ってのにもう笑っちゃいましたすみません。というか男性にはそういうことを求めていないんですよね…
 しかしキーの問題もあるけれど、これでもう少しゆりかちゃんの歌が上手かったらねえ…(ToT)とは思いました。ともあれミッチーに合わせたのか歌いづらいところはメロディを変えて対応しているのがなかなかに健闘かと。
 引きになって、まあ立ち位置的にだいたいそのあたりにいるってことがわかっているってこともあるんですけれど、ハットで顔が見えなくて揃いのスーツを着ていても(キキと愛ちゃんは銀のシャツに黒ネクタイ、あとは黒シャツに銀のネクタイかな?)すぐに贔屓がわかる恐ろしさよ…まあ普段本当にそこしか見ていないので、贔屓のスタイルや踊りの癖にチューニングが合っている、というのもあるんでしょうけれどね。はーカッコイイ。まずはくるっと回って両手でジャケットの裾を払うだけでもうカッコいい。
 というかこの振り付けはどなたなんでしょうね? ヤンさんかな、という話もありましたが…右肩を左手で払う振りとか、まあショーの男役群舞なんかではよくあるものなので、すごく特徴的な誰か…というのが私には見抜けませんでしたが、とにかくカッコよくて感謝です。
 片足になってターンして下半身は傾いて、でも上半身はまっすぐ残して顔がきれいに正面を向いているのが美しいし、そのあとハットの鍔から指を送るときの横顔の美しさも完璧。ハットの鍔を指で撫でる振りの、指を止めるタイミングも完璧。
 そのあと下手にカメラが変わって、ハットを投げる愛りくの手の美しさが素晴らしい。きっと上手でも素晴らしい光景が繰り広げられていたことでしょう、その映像はないの? 出してくれていいのよ??
 そしてミッチーが抜けて三角形のフォーメーションでのダンス、たまらん! 腕を伸ばしきるタイミングとか、横顔を見せるときの角度とか、そのとき少し遅れて揺れるシケとか、地面を指さす振りの角度とか、右手を左肩・右胸・右膝に当てていく振りの素早さスマートさ決まり具合、そのときの左手の動きと位置、脚の長さ、開き方の角度! ゆりかちゃんのねっとりしすぎていないソフトで甘いウィンクと指投げチューもたまりません。ホント字幕の「アアア アアア アアアア~」というのがみんなの心の叫びの代弁ですよね!?
 伸ばした右腕を三度フリフリしながら下ろす振り、顔に回した左手を残す動き、センターのゆりかに向ける視線…何もかもが美しい!
 お化粧は普段の舞台化粧よりはだいぶ薄くしたそうですが、それでも素化粧ではなく舞台仕様でしたね。でもいいと思いました。たとえテレビ的に違和感があったとしてもそれが宝塚歌劇団なのであり、その違和感が気になるなら一度劇場に見に来てみればいいんだよ、と思いました。ハードルを下げてあげることも大事だけれど必要以上におもねることはないのだし、矜持をもっていついかなる時も本番は舞台化粧、というのは正しいのだと改めて思いました。

 番組提供スポンサーが出るときのバックの、スーツで決めているのにニコニコテレテレルンルンしている男役たちも可愛かった…!
 ああ、いいものを見ました。
 本人たちも楽しかったらいいな、いい経験になっていたらいいな、と思います。

※※※

 そしてホテルグランドパレス12月10日19時半、月組ミュージック・パフォーマンス『MOON SKIP』も拝見してきました。主演はとしちゃんこと宇月颯、共演はるねっここと夢奈瑠音、やすのちゃんこと佳城葵、じゅりちゃんこと天紫珠李。構成・演出はくーみんこと上田久美子。
 MPはちゃびのもの以来、そしてグランドパレスは私はまとぶんDSランチ回で震災に遭って以来でしたかね…(^^;)
 お兄さん四人に囲まれたちゃぴのお芝居仕立てのMPも素晴らしかったですが、芸達者な男役四人で歌にダンスに多彩に展開する今回も楽しかったです。としちゃんはホント歌えるし踊れるし、筋肉派のるねっこも声が良くて踊れるし女役もできる、個性派やすのちゃんはホントはお芝居の人かなと思うんだけど器用で手堅いしよくいじられていて可愛いし、癒し系のじゅりちゃんはまだいろいろこれからなんでしょうが正統派っぽい甘やかさがあっていい感じでした。
 古典的な名曲から『レ・ミゼラブル』、そこからまさかのコント、圧巻のタンゴに主題歌、そしてアンコールでやっと宝塚の曲しかも大地真央『JUMPING』とはニクい構成だぜくーみん!
 コントも、最初は男子学生たちが女が望むものは地位と権力、とか歌ったり女性教師に望むこと、とかオイオイって感じだったんですけれど、そこで登場するとしちゃん扮するマリー先生があのいでたちだったからオールオッケーになりましたね。生半可なジェンダー観を超えたというか。イヤおそらくもっとちゃんと、というか可愛い綺麗な女装にすることはもちろんできたと思うんですよ。でもあえてのあの、オカマ感というかダイナマイト・パンチ、ハイパー・ギャップ感なんですよねおそらくはね。で、革命を起こす。いいよなあすごいよなあ、と思いました。
 としちゃんは、私はいつも日程が合わなくて興味はあるもののお茶会に行けていない生徒さんのひとりなのですが、上級生らしくいい感じに雑でジャイアンで(笑)、下級生をいじり可愛がっている感じが大変好ましかったです。ダンスリーダーだしきっと信頼厚いことでしょう、だからこそできることなんだよねきっと。実力派揃いのメンバーたちにもさらに勉強になったことでしょう。

 会場はテーブルがコンパクトな五人掛けで可愛らしく、おしゃべりしやすくて楽しかったです。ギュウギュウでしたがかなりあちこち練り歩いてくれましたしね。あとセットもお洒落だったなあ。
 私が行った回はアサコやソノカが来ていました。としちゃんも嬉しかったろうな。アサコには「うちの人ががんばってますから~!」と念を送っておきました(笑)。
 もうすぐありちゃんバウが終わり、これで五つに別れていた月組の全日程が終了、かな? すごいものです、たいしたものです。お疲れさまでした、私もみやちゃんDS以外は行けました。暁日記はまだ大丈夫ですがいつか書きそうです(笑)。次はタカスペと『カンパニー』そしてくーみんショーですね、ますます楽しみです!










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2 コメント

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王子対決w (紫音)
2017-12-12 20:36:10
こんばんは!

歌謡祭は録画を後から視たのですが、いきなりトップバッターとは。
散々焦らされた(笑)前回の月組とは偉い違いですよね?

私はクリスマスメドレーよりも、勝手にしやがれがストライクでした♪(ジュリー聴いてた世代w)
真風くんがハットを飛ばすカットに痺れました〜(∋_∈)
ここのカットを何度もリピートしたのは言うまでもない(^^;


さすがヅカファンだけあって、男役顔負けのウインク飛ばしてくるミッチーの本気!!(笑)
前から思ってたけど、ミッチーは絶対ヅカメイクが映えるお顔だと思うのですよ〜(^皿^)

宙組新トリデンテを堪能出来て満足でしたが、ダメ出しするとすればフジテレビさんのカメラワークがちょっと…不満w(自分の好みのカメラワークはNHK)

バックの組子がちょっとしか映ってないや〜ん!(娘役はさらに少ない)ア〜アア〜!ここのアングルはコレジャナイ!!とか(笑)
私たちのようなヅカオタなら、生徒さんを認識出来ても、一般の視聴者さんにはたぶん判りづらかったですよね〜。映っても一瞬なんですもん。
ラストの締めで、キキちゃんと愛ちゃんかシンメでピシッと決めるところもカッコ良かった〜♪

まぁ、ツッコミどころもありましたけれど、黒燕尾やすみれの花咲くころだけが宝塚ではない!というところをアピール出来て良かったです♪
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カメラワークは (紫音さんへ)
2017-12-16 15:19:26
なんか下から煽るものがやたら多くて、普通のタレントさんならその方がスタイルがよく映るのでしょうが
ジェンヌにはそんな作為はいらないから普通に正面から全員映して!と思いましたよね(^^;)。
何かのショーでジュリーメドレーとかやればいいのにな、ハマるよな、と思いながら見ていました。
企画としては楽しいので、またこういう機会があるといいなと思っています。

●駒子●
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