駒子の備忘録

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宝塚歌劇雪組『NOW!ZOOM ME!!』

2020年09月29日 | 観劇記/タイトルな行
 宝塚大劇場、2020年9月13日15時半(Aパターン)。
 東京宝塚劇場、9月27日15字半(Cパターン)。

 作・演出/齋藤吉正。雪組トップスター望海風斗のMEGA LIVE TOUR。当初の期間と会場をコロナ禍で変更しての上演。全2幕。

 ヨシマサのコンサートというと最近では『恋アリ』とか『AM』とかでしたでしょうか。なんせショーすら観るのが下手な自覚のあるワタクシ、コンサートにはアウェイ感しかありませんでしたが、大劇場では友会が12列目どセンター席を当ててくれたので、まずはいそいそと出かけてきました。ちなみに東京は生徒さんのお取り次ぎで2階最前列やや下手をいただき、やはり映像は一部見切れましたがこちらもとても観やすかったです。

 ベルベット地の緑に紫という派手なお衣装はいい感じ。ヅカヅカ歌う主題歌はどうかと思いましたが、みんながノリノリなのでこちらも気持ちがほぐれました。基本的にラインナップなど学年順で並んでくれるので、下級生も識別しやすくていいですね。でもそれ以外は、あゆみちゃんとすみれ姉さん(痩せたねえ!)を別にしたらひまりんがいつもトップ娘役ポジションにいる感じで、もうウハウハでした。てかどの髪型も可愛いよひまり!!!
 洋楽は知らない曲でしたが(笑)、ハットにスーツの男役たちがカッコいいし、青と黒のお衣装でアシンメトリーなスカートが粋な娘役ちゃんたちがイカしててウハウハ。怪傑ゾロの出で立ちがカッコいいのかはやや謎ですが、そして寸劇仕立てにする必要があるのかはもっと謎でしたが、「名探偵コナン」のメインテーマを宝塚歌劇でフルコーラス聞くことなどなかなかない事態なはずのでとりあえず堪能。
 92年春に大学を卒業したのでバブルをバリバリに堪能した世代より自分はちょっと下だと思っているのですが一応時代の空気を浴びかつ記憶しているつもりの者として「これはバブルではない」とは断言できますが(一息で言う)、バブルコーナーもまあ楽しいっちゃ楽しかったです。これは単に派手なだけでジュリ扇はともかくバブルファッションとはコードが違うぞってのと、キミたちみんな生まれてないやろってのと、単なるカラオケか組宴会やろって気はかなりしましたけどね。しかしほぼ万人が口ずさめるのではという「My Revolution」ですらこんなにも下手なのかあゆみちゃん…がっくし。
 マジックの意味はさらにわかりませんでしたが、飛び出る美女役がひまりでこれまたピカピカに可愛かったのでもういいです。そこからの黒燕尾、そして娘役のダルマ燕尾は美脚揃いでもうたまらん!という感じで一幕は終了。うん、最後の場だけでよかったかもね???

 二幕は何故かナギショーの金八先生パロディでこれまた企画意図が謎。ただし映像のロケ場所などは見どころたっぷりでした。そこからの今度はタカスペパロディかよって振り返りギャグコーナーは、そもそも脚本として笑いとしておもしろくないのが何よりつらかったです。近年の雪組が日本とフランスを舞台にした作品をほぼ交互にやっていたのは事実ですが、プロデュース側の采配の下手さ故のものでもあるのでそれを笑いにしても笑えないのだということを劇団にはわかってもらいたいです。あと、生徒には中国籍や台湾籍や韓国籍やアメリカ籍や、あるいは国籍は日本でもルーツが外国にある者はかつても今もたくさんいることはファンも知っていることです。なのに「純日本人」とかいう台詞を書く神経を疑います。ポリコレ的にももちろんNG。ファンだけが観るものだから炎上しないですんでいるだけで、普通の公演だったら袋叩きになるレベルだと海より深く反省してください。東京公演では変更されていましたが、事前に直せ、ちゃんとしたチェックを受けさせろと言いたいです。貧乏を笑うことについてはグレーかなと思いますが、笑いのレベルとして低いのでそこは反省していただきたいです。でも雪の精が可愛かったことは特筆したいです。あと妃華ゆきのを本公演でももっと起用しよう。これだけ華やかな娘役さんなのにもったいないです。
 そこからは、Aパターンではだいもん出演の花組時代、雪組時代のメドレーだったかな? 私はほぼほぼ観ているので懐かしく胸熱でした。権利の問題で再演が難しいと聞く『太王四神記』ですが、映像でしか観ていませんが新公ホントよかったし、「チュシンの星の下に」は素晴らしい主題歌なので今後なんとかしてほしいなあ…私が観られなかったBパターンでは雪組メドレーがたっぷりめだったのかな? 東京新公ができなかったスワッチが『ワンス~』を歌ったと聞きました。よかったねえぇ!
 そしてCパターンではきぃちゃんゲストで、「輝く未来」のラブラブ幸せデュエットもよかったし『ミーマイ』はっちゃけランベスウォークもよかったけれど、やはり『エリザ』の「私が躍る時」は素晴らしかったですね!!!
 「Music is My Life」の弾き語りは、さすがにピアノに集中するためかちょっと歌唱も弱くなるのが愛しかったです。
 下級生何人かずつのトークを挟んで、リクエスト曲は「ひとかけらの勇気」「かわらぬ思い」「愛の旅立ち」、圧巻。そしてだいもんがファン時代に愛したのであろう5組メドレーが私も世代どんぴしゃで本役より上手くて(笑)どの曲も前奏だけでハクハクし、マジで一緒に歌って手拍子バンバンしまくりました。ここのコンセプトだけで一幕分やってもいいのになあ!
 あとはコンサート恒例のデニムにコンサートTシャツの全員で主題歌とか、「ノゾミ」とかで、アンコールがナオト・インティライミに提供してもらった「夢をあつめて」だったかな。お稽古場での映像も素敵でした。スカステで放送してくれないかな…
 まちくんも好きですがかりあんが垢抜けてきて目立ってきていて、嬉しかったなあ。逆にあみちゃんはお化粧のせいか、私には見つけづらかったです。はおりんもいい味出していました。そしてすわんちゃん、カワイイっすね! はーでもなんてったってひまりがよかったよ、嬉しいよ! 雪娘はホントええ娘がざくざくいるなー!!
 もちろん何よりだいもんの圧倒的な歌唱力を堪能しました。自由自在な歌声、素晴らしかったです。
 だいきほデュエットはこれが年内ラストとのこと。あとは来年元旦初日の退団公演ですもんね、早いなあ、楽しみだけどせつないなあ…ウエクミのことだから心配ないとは思いますが、心して観たいですね。
 簡単ですが、くわしい萌え記事は他の方にお任せして、このへんで。


 
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