駒子の備忘録

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都布良ひとみ宝塚ミュージカルスタジオ『LOVE CHANGE EVERYTHING』

2019年07月14日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 江東区文化センター、2019年7月7日15時。

 構成・演出/中元都布良、永遠の監修・作曲・音楽/中元清純、振付/都布良ひとみ。宝塚ミュージカルクラス開講4年目、第2回の発表会。全一幕のレビューショー。

 お友達が出演しているので、お誘いただいて出かけてきました。
 こういうお教室っておそらくたくさんあるんだろうし、発表会もよく行われているんだと思うのですけれど、これはものすごくハイレベルなんじゃないかと思いました。
 77期、月組娘役。現役時代を観ていますけど、お変わりなくて仰天しました。私よりひとつ歳下であのお若さ…! そして中元先生のお嬢さんだとは知りませんでした。「永遠の」監修、となっているのは去年の春に永眠なさっているからでしょう。でも、そのせいなのかまず音楽の編集が抜群に良くて、宝塚歌劇の有名な楽曲のいいアレンジばかりを上手くコンパクトにつなげていて間延びせず、場面のキメがわかりやすく拍手が入れやすく、素人臭さがなくてノーストレス。そしてお衣装があまり安っぽくなく、男役さんはすらりんとスタイル良く、娘役はちゃんとルリルリしていて、とてもレベルが高い! 七夕の祭りなんかをややのどかに踊っている間はただ微笑ましい感じでしたが、洋物になって俄然エンジンが掛かったようで、私もなんだコレすごいな!?と刮目しのめり込みました。
 途中で友達の識別がついたことも大きくて、本気でときめきました。友達として知っている笑顔なのに、ちゃんと男役さんで、そりゃ普段から背が高いなスタイルいいなとは思っていましたが舞台でこれほど素敵だとは考えたこともなく、動揺しましたし、でも贔屓がいた方が観劇って断然楽しいんですよね。ホント堪能しました。
 宝塚歌劇のレビューでもときどきある、娘役さんが半円状のお花のアーチを両手で持ってバレエふうに踊り、貴公子(この回は新野由紀)を囲むような場面。まさかの『うたかたの恋』プロローグ、ルドルフ(この回は中澤弥成美)の美しさにマリー(この回は中邑しほり)の可憐さたるや! ゲストのトークと歌を挟んで、ジャングルの場面は音楽がクィーンでバリバリのロックなダンス! からのまさかの『風共』ナイタンデー完コピの踊る女S(この回は宮﨑愛)の素晴らしさ! さらに『エリザベート』の黒天使ふうの踊りに、ゲストの山上佳之介がトートになって姿を消したりシシィを消したりのマジックを披露。圧巻の「愛の宝石」での黒燕尾!! 全編レベルが高い!!!
 受験スクールではなく、楽しみとして、趣味としてなりきることを目標にレッスンしているんでしょうけれど、ちゃんと綺麗で、揃っていて、上品で、アクシデントもなく素晴らしい公演だったと思いました。驚きましたが、大満足でした。

 夜の回も観たかったなあ。世界が広がりました、楽しかったです。



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