駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

音楽劇『三文オペラ』

2009年11月05日 | 観劇記/タイトルさ行
 シアター・コクーン、2001年7月19日ソワレ。
 作ベルトルト・ブレヒト、作曲クルト・ワイル、演出 蜷川幸雄。
 19世紀末、ロンドンの下町。乞食は物乞いを、泥棒は盗みを、娼婦は淫売をしている。女王の戴冠式が迫るある日、泥棒一味のキャプテン・マクヒス、またの名をメッキー・メサー(鹿賀丈史)と、乞食の総元締ピーチャムの一人娘ポリー(茂森あゆみ)が、親に内緒で結婚式を挙げる。メッキーとは戦友で警視総監のブラウン(村井国夫)も祝福するが、それを知ったピーチャム夫妻は大慌て。メッキーを警察に逮捕させるよう企むが…
 猥雑で風刺の効いたブラック・コメディということですが、私にはつらかったです…いや、ストーリーはわかるんですよ、もちろん。
 でもキャラクターの心理というか感情が理解できないというか。そういうことにはとらわれずに作られている舞台なんですね。
 現代の常識に沿うよう手を加えることもできたのでしょうが、それだとこの作品じゃなくなるということなんでしょうね。でも、客席もとまどい、引いていたようでしたけれどねえ…
 音楽も非常に難しいものばかりで、みんな歌はものすごく上手いのだけれど、感心はしても気持ちよくはないんです。私は女好きなので、ポリーとルーシー(森川美穂)の「焼き餅デュエット」が一番よく思えました。ヒロインのあゆみおねえさんはこれが2本目の舞台とは思えない出来で、好感を持ちました。
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