1770年1月1日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜。サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎたが…時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説。
「ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www」てなノリの文章で全編綴られている一人称小説というか日記小説で、楽しく読みました。要するに今どきのギャル口調というかネットオタク語りというかな文体なのですが、確かにアントワネットってこういうキャラだったのかもな、と思わされます。そして改めて池田理代子『ベルサイユのばら』のものすごさを感じるのでした…(参考文献のトップに掲げられているし)まだ若かった当時の池田氏はものすごく勉強して当時入手できる限りの資料を読みまくり、その上でフィクションを上手く織り交ぜてあの傑作を週刊連載で発表したんですよね、本当に偉業です。
個人的には脚注がツボでした。脚注というか、いかにも翻訳であると思わせるような仕掛けとして訳注めいたものがついていて、今どきの流行り言葉やネットスラングなんかにくわしくない人のために解説がなされているのですが、意味を薄ぼんやりとしか把握していなくて「正しくはそういう意味だったのか!」とか「語源はそこにあったのか!」となった言葉も多く、学びも深かったので。もちろん「そういうニュアンスじゃないんじゃない?」とか「その説明じゃわからなくない?」ってのもちょいちょいありましたが…
しかし本当に数奇な、そしてとドラマチックな生涯を送った女性です…合掌。
「ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www」てなノリの文章で全編綴られている一人称小説というか日記小説で、楽しく読みました。要するに今どきのギャル口調というかネットオタク語りというかな文体なのですが、確かにアントワネットってこういうキャラだったのかもな、と思わされます。そして改めて池田理代子『ベルサイユのばら』のものすごさを感じるのでした…(参考文献のトップに掲げられているし)まだ若かった当時の池田氏はものすごく勉強して当時入手できる限りの資料を読みまくり、その上でフィクションを上手く織り交ぜてあの傑作を週刊連載で発表したんですよね、本当に偉業です。
個人的には脚注がツボでした。脚注というか、いかにも翻訳であると思わせるような仕掛けとして訳注めいたものがついていて、今どきの流行り言葉やネットスラングなんかにくわしくない人のために解説がなされているのですが、意味を薄ぼんやりとしか把握していなくて「正しくはそういう意味だったのか!」とか「語源はそこにあったのか!」となった言葉も多く、学びも深かったので。もちろん「そういうニュアンスじゃないんじゃない?」とか「その説明じゃわからなくない?」ってのもちょいちょいありましたが…
しかし本当に数奇な、そしてとドラマチックな生涯を送った女性です…合掌。
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