駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

西本智実『宿命 ロミオとジュリエット』

2010年09月25日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 すみだトリフォニーホール、2010年9月23日マチネ。

 プロコフィエフのバレエ音楽『ロミオとジュリエット』を演奏会形式で上演。
 ロミオの法村圭緒、ジュリエットの中村美佳はじめ演者がストーリーを再現するパフォーマンスをし、字幕による台詞展開もあり、「新たな音楽の聴き方」を提案。

 …ということでしたが、だったらバレエをちゃんと観るからさあ…と思ってしまった。
 踊りで、そして音楽で物語を語って見せるのがバレエでありバレエ音楽なのでは?
 シェイクスピアの台詞が知りたければ原作を読みますよ。その詩情を漂わせてこその音楽、舞台では?
 なのでこのパフォーマンスというか企画には全然反対。
 オケは暗く、譜面台を照らすライトが幻想的ではありましたが、はっきり言って観客の大半は西本さんの凛々しい指揮とか男前な黒燕尾の後ろ姿とかを見に来るところもあるわけだから、暗くて見づらいのは魅力半減だと思うけどな…
 だいたい指揮者がロミオになりジュリエットになり神父になり太守になるのが醍醐味なんじゃないの?
 ああ、もったいない企画でした…

 オケは新日本フィルハーモニー交響楽団でした。
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