映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ラ・ラ・ランド(2016年)

2021-01-16 | 【ら】

作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv61139/

 

以下、公式HPよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。

 ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。

 やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

=====ここまで。

 

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 正月のTVは騒々しいだけでつまらんので、基本見ないのだが、2日の夜はNHKの総合テレビで若冲のドラマとか、ヨーロッパの紀行番組とかを放送していて、ながら鑑賞だったけれど何となく見てしまい、ついでにそのままつけっぱなしにしていたら、この映画が始まったのでした。

 何で、正月に、NHKの地上波で、この映画? 確か、始まる前に「ミュージカル映画の傑作をご覧ください」みたいなテロップが出ていた。劇場公開時に話題になっていたのは知っていたし、映画友も見に行ったそうで「まあまあ良かった」みたいな感想を言っていたけれど、私は劇場には足が向かず(理由は後述)、DVD借りてまで見る気にもならず、、、で、今まで見ないままでいたんだけど、TVでタダで(受信料払っているから厳密にはタダじゃないけど)見られるんなら見てみるか……、と思って見始めて、結局最後まで見た次第。

 以下、本作をお好きな方は、どうぞお読みにならないでください。悪意はないのですが、悪口になっちゃっていますので。


◆デイミアン・チャゼル

 歌以外は日本語吹き替え。鑑賞料金を払っていないからか、何となくダラ~ッと見ていたせいもあるかも知らんが、見終わっての正直な心の声は、「あーあ、、、」だった。

 ミュージカルと言われているが、肝心の音楽は悪くないけどインパクトないし、主演2人の歌はビミョーだし、踊りなんかハッキリ言って切れが悪いし、ストーリーに至ってはほとんどどーでもエエやん的な話だった。こんだけ、ネガティブな要素が詰まっているのに、なぜかオスカーの主要部門を受賞している。……謎。

 wikiによれば、制作費は3,000万ドルだそうで、ざっと30億円というところか。ハリウッド的に言えば、もの凄いカネをかけている、というわけでもなさそう。ヴェネツィア映画祭のオープニングで上映されて話題になったのかしら。

 でも、日本でのプロモーションは結構派手にやっていたような気がするなぁ。すごいぞすごいぞ、、、と煽っていたような。私も、監督が別の人だったら、煽られて劇場に行っていたかも。

 本作の監督デイミアン・チャゼルが、私は好きじゃないのだ。好きじゃないというか、信用できないというかね。彼の前作『セッション』(2014)には嫌悪感を抱いたし、脚本を書いている『グランド・ピアノ 狙われた黒鍵』(2013)は見ていて腹が立った。2本しか見ていないで決め付けるのもアレだが、でも、2本ともに感じたのは、“音楽をナメ過ぎ”ってことで、それは2本見れば十分という気もする。

 どうして、“音楽をナメ過ぎ”と感じたかというのは、それぞれ感想に書いたからここでは割愛するが、監督自身は音楽好きを自称しているみたいだけど、そりゃ好きかも知らんが、音楽を愛してもいなければ、音楽家に対する敬意もないんだよね。だから、あんな風に音楽をタダのネタ扱いして冒涜するような映画を撮れるのよ。だから、映画監督としてというよりも、クリエイターとして信用ならんのよね、この人は。

 ……で、本作ではその辺りをどう感じたか、、、なんだが、まあ、冒涜しているとまでは言わないが、やはり、この人は音楽を愛していないな、というのはもの凄く感じたね。結局、この人にとって、音楽は(何のジャンルであっても)、ツールでしかない、ってこと。これはもう、確信した。3本目だからね。

 どこでそう感じたかというと、ジャズの扱い。ジャズを廃れ行くジャンルとして描いているからではなく、結局、ジャズピアニストになりたいと言っているセブが“売れないこと”にしか悩んでいないこと。売れてなんぼの世界、、、それは分かる。けれど、なぜ売れないか、という理由が、“ジャズだから”なんだよね。自身の技術や音楽性についてゼンゼン悩んでいない。多分、音楽を愛している人なら、悩むポイントをもっと深掘りすると思うのよ。けれど、そうじゃないんだよなぁ、この監督は。だから、ツールでしかない、と感じたのだ。

 さらに言えば、セブを演じたライアン・ゴズリングだが、確かにピアノの特訓をしたんだとは思うが、申し訳ないけど、その弾きっぷりは、全くジャズピアニストには見えなかった。その辺の演出が甘いところも、監督の指向が現れていて、音楽家に対する敬意が感じられない。前2作から感じていたものもあったから、本作はダメ押し。


◆その他モロモロ

 ……というわけで、監督に対する先入観が影響したのか、本作を純粋に鑑賞できなかった。でもまぁ、他にも感じたことはあるので、一応、書き留めておくことにする。

 そのルックスの評判がイマイチっぽいエマ・ストーンだが、確かにクセのある顔というか、ファニーフェイスというか、正統派美人ではないけど、キレイだと思ったなぁ。オーディションのシーンとか、なかなか良かったと思う。

 ルックスが、、、というなら、私はライアン君のほうがイマイチだった。まあ、これは完全な好みの問題です。私、ああいう猿系のお顔があんまし好きじゃないもので、、、すみません。

 話題の、冒頭の歌って踊るシーンだけど、、、。ゼンゼン話の筋に関係ないのね、あれ。まあでも、楽しい場面だと思うし、スクリーンで見れば迫力たっぷりだったんじゃないかしらん。フランスの有名ミュージカルのオマージュとか言われているけど、ふーん、、、って感じだわ。

 あと、ラストの“もしもあの時、、、”の映像だけど、あれはなかなか面白かった。今はもう離れてしまった2人の心象風景としてはグッとくる映像よね。私には甘過ぎる砂糖菓子みたいなもんだけど、本作はラブストーリーなんだから、あれはあれで良いと思う。あそこで涙腺崩壊した人も多いのでは? 私も、セブがライアン君じゃなかったら、ウルッと来たかも。

 何か、ゼンゼン感想になっていなくてすみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルが語呂が良くてインパクトあってよろし。
 

 


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2 コメント

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Unknown (映画マン)
2021-01-17 23:04:24
初めまして。映画ブログを運営しているものです。
私、基本的にミュージカルは観ないのですが、この映画は評判が結構良いので前から気になってたんですよね。
ここでは悪評ですが(笑)、試しに観てみようと思います!
返信する
Unknown (すねこすり)
2021-01-18 20:21:44
映画マンさま、はじめまして。
どんな映画も、見てみないと分かりませんから、ご覧になってみては?
悪評ではなく、単なる悪口です。
返信する

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