映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

最近見た映画あれこれ⑤

2024-07-10 | 映画雑感

 梅雨明け前だというのに、最高気温37度。この夏は、マジで死人が続出する予感。まさに灼熱地獄。

 おまけに、東京はこの先また(何事もなければ)4年もユリコ王国が継続するという地獄、、、。まあそれは予想できたことなので驚かないけど、あの2番目に多い得票をした石丸某とかいうお方は何なんでしょうか? 若い人たちの得票が多かったらしいですが、他の年代からもそこそこの支持を集めたんだとか、、、、。でも、広島のどっかの市長時代の動画を見ると、ヤバそう。いや、ヤバいでしょ。

 きっと、彼に投票した人の多くは、あのサイコな一面を知らずに「爽やかそう!」「何かハキハキしてて頭良さそう!」とか期待しちゃったのだろうなぁ。とりあえずユリコ王国は嫌だ!けど、蓮舫はもっと嫌だ!って人たちでしょうか。

 今回、あのサイコ元市長がここまで善戦したってのは、ハッキリ言ってフェミへの反動も大きかったと感じています。女が目立ってモノ言っているのが気に入らん、、、ってやつです。そこへ突然現れた、得体の知れない若者(と言っても41歳だが)にミソジニーの多くがなびいた、、、のでは。もちろん、要因はもっと複合的でしょうから、飽くまで一要素ということですが(実はかなりヤバいのが背後で蠢いていそうなんですが)。

 あの都庁のパチンコ屋みたいなプロジェクションマッピング、続くんですよ、、、何の罰ゲームでしょうか。都民、そこまで悪いことしたんでしょうか?? 誰か教えてくれ。


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◆男女残酷物語 サソリ決戦(1969年)

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv85794/

 《あらすじ》 精巧な拷問技術の達人という裏の顔を持つ慈善団体の大幹部セイヤーは、ジャーナリストのメアリーを拉致監禁、ハイテク装備満載の秘密アジトで、想像を絶する肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす。だが、言葉にできない恥辱を受けても微笑むメアリーはセイヤーの想像を遥かに超えていた。弱音を吐き始めるセイヤー。今、洗練と野蛮が表裏一体の、性の対決が始まる。

公式HPよりコピペ~

 仕事が佳境だったのだけどイロイロあって、アホらしくなったのでサボって丸一日休むことに。お、そーいえば、ちょっと興味ある映画あったんだ!と思い出し、見に行った次第。平日昼間の映画館は空いていて良き~。

 で、感想はというと、そこそこ面白かったのだが、上記あらすじで分かる通り、オチが読めてしまって、、、いや、読めても別に良いのだけど、なんというか、あまりにもあまりにも、、、な感じで、終盤はかなりドン引きして見ていました。

 つまり、バカな男にアホな振りした女が最後に鉄鎚を下す、というオハナシ。「想像を絶する肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす」って、大げさな、、、。そんな壮絶なシーンは一つもなかったっす。

 それを言うなら、邦画『盲獣』の方がよっぽど「想像を絶する肉体的、精神的凌辱」だったと思うわ~。実は、本作と『盲獣』はちょっと共通項がある。監禁&凌辱モノであり、女体の巨大オブジェが出て来る、、、というね。しかも、制作年も同じ。私が日本人だからか、あるいは、乱歩好きだからか分からんが、圧倒的に『盲獣』の方が面白いです、ハイ。監督はあの増村保造。監禁される女役を緑魔子が演じていて、実に素晴らしいのよ、これが。あんな変態映画なのに下品じゃないのは、緑魔子に負うところ大だと思うわ~。

 本作は、“製作から55年を経て日本に初上陸”だそうで、つまりは日本では未公開だったわけだが、もしかすると日本には『盲獣』の存在があったからでは? などと邪推してしまう。とにかく、パワーが違う。『盲獣』のパワフルさは、さすが増村保造。

 本作で出て来る巨大オブジェは、あのニキ・ド・サンファルによるものだそう。すごいインパクト。セイヤーを演じているのはフィリップ・ルロワ。メアリーはダグマー・ラッサンダーというドイツ人女優でグラマーな美人。

 タイトルがアレだけど、男の人が見ると、物足りない&いたたまれない&ムカつく、、、映画かも知れませぬ。それくらい、徹底的に男が虚仮にされているので。まあ、あれが程度の差はあれ世の男の偽らざる姿だと感じる女性も少なくないと思うけど。私もその一人。

 エロでもグロでもありません。
 

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◆M(1931年)

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv14949/

 《あらすじ》 1930年代のベルリンで、幼い少女ばかりを狙った連続殺人事件が発生した。警察の必死の努力にもかかわらず犯人逮捕の目処は立たず、市民や暗黒街の犯罪者たちは彼ら自身の手で犯人を捕まえることを思い立つ。手がかりはないかのように思えたが、被害者の一人エルジーが誘拐されたときに口笛が聞こえたことに気付いた盲目の売り子により、一人の男に焦点が絞られた。チョークで「M」(ドイツ語で殺人者を意味する「Mörder」の頭文字)のマークを付けられた男は、徐々に追い詰められていく。

wikiよりコピペ~

 フリッツ・ラング監督作品。戦前のドイツ映画。アマプラで視聴したのだけど、ラング作品を見るのは初めて、、、かな。

 いやー、、、何とも嫌な後味の作品。wikiによれば、本作は“「デュッセルドルフの吸血鬼」と呼ばれたペーター・キュルテンをモデルにしたと言われている”のだそうだが、ラング自身は否定しているとか。……まあ、真偽はともかく、この時代のドイツでは複数の連続殺人鬼が跋扈していた様で、これは巷には不安が渦巻いたであろう。本作でも、社会が動揺している様が描かれる。で、それが本作の鍵になる。

 ドイツの極道(?)者たちが、こんなシリアル・キラーが我が物顔でのさばっていては自分たちの商売あがったり、、、ってな感じで、自ら犯人探しに乗り出すんだが、これがなかなかのチームワークで、警察組織より早く犯人を追い詰めるのは皮肉というか権力への当てこすりでしょうな。

 問題は、犯人を捕まえた後、極道たちが私刑、、、というか、自分たちの手で裁判の真似事をするのだ。何なら弁護士まで犯人にはつけている。もちろん、結末は、そんな私刑が罷り通るわけもないのだが、その疑似裁判の成り行きは集団ヒステリーのようで、怖い。こういうの、今でも普通にあるもんね、SNSとか見ていると。

 犯人役のピーター・ローレがめちゃくちゃ不気味。あの目ん玉が飛び出そうな表情とか、捕まりそうになってパニクってる顔とか、、、、とにかく顔が怖い。あんな怖い顔では幼児を連続して誘拐できるだろうか、、、とか、余計なことを考えてしまった。背中に「M」とデカデカと文字が書かれているのに気づいたときの顔が(しかもカラーで)アマプラの作品メニュー画像になっているのだが、下手するとブラックコメディと誤解されそうな気もしないでもない。それくらい、ローレの顔がインパクトあり過ぎなのだ。

 なかなか面白く見たのではあるが、ネタとしては極めて映画的、展開としても集団ヒステリーに持って行くのは定番、、、というわけで、あんましグッとは来なかった。犯人に辿り着くまでは比較的アッサリで、そこも見どころというには若干弱い。演出面では、当時は斬新だったのだろう。まあ、、、映画史上における名作と言われるのも分かる。

 当時のドイツの連続殺人鬼たち、おぞまし過ぎる、、、。ご興味おありの方はwikiのリンクからどうぞ。

 

 

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コメント (4)
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