作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv67282/
以下、公式HPよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
スウェーデンの税関に勤めるティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける能力を持っていたが、生まれつきの醜い容姿に悩まされ、孤独な人生を送っていた。
ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレと出会うが、特に証拠が出ず入国審査をパスする。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。
次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった――。
=====ここまで。
『ぼくのエリ 200歳の少女』と同じ原作者の小説を映画化。“各国の映画祭で「ショッキング過ぎる」と話題になったシーンがあったが、製作者の意向を汲み修正は一切無し、ノーカット完全版での日本公開を決定。”とのこと。
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『ぼくのエリ 200歳の少女』は未見なんだけど、“ヴァンパイアもの”ということは聞いていたので、見る気がしなかったんだが、本作を見たら、『ぼくのエリ~』も見てみようと思った次第。
これから本作を見ようと思っていらっしゃる方は、上記あらすじ以上のことは知らずに見た方が面白いと思います。以下、ネタバレバレなので、よろしくお願いします。
◆「ショッキング過ぎる」シーンとは、どんなシーンか。
チラシを見たときから興味津々、公開を待っていた本作。期待に違わぬ問題作で、私の想像のはるか斜め上を行く展開に唖然ボーゼンとなって劇場を後にいたしました。正直、こんな映画見たことない、、、という感じ。ホラーの名作なんかよりも衝撃度で言えば強いかも。
いや、「ショッキング過ぎる」シーンがあるというのは事前に聞いていて、それが私の苦手な刃物でメッタ斬りとかの“痛い系”だったらイヤだなぁ、、、と思って、見ながら中盤まで“今か今か、、、”と身構えながら見ていたんだけど、そのシーンは思いがけずに展開し、ゼンゼン痛くないけど、確かにまぁ、え゛ーーーーっ!!て感じではあった。でも、その伏線は序盤にちゃんとあって予告されていたので、私としてはそのシーンのおかげで結構、いろんなことが腑に落ちたのでありました。
……て、本作を未見の方には“なんのこっちゃ?”でしょうが、こんなのを読む方は既に本作を見ている方に違いないと思うので、ここから先はぶっちゃけますのであしからず。
つまり、ティナの股間から性器が伸びてきたのを見て、“ああ、そーゆーことか!”と。だから、ヴォーレは人間で言う女の身体の構造をしていたわけね、と。
でも、だから本作が衝撃的というわけではない。本作から感じる衝撃は、人間だと思っていた自分が、実は人間じゃなかったと知る、、、という、アイデンティティを根底から覆されるところにある。しかもティナは人間で言えば40代くらいの年齢で、40年以上、“自分は〇〇だ”と思っていたことが、ゼンゼン違った!と突き付けられた衝撃は想像を絶する。
アイデンティティの崩壊をテーマにした話なんてゴマンとあるけど、本作の場合、それがホラーとかSFとかファンタジーでなく、非常にリアルな世界と地続きに“トロル”という存在が提示されるところがすごく面白い。だから、タイトルの“ボーダー”が非常に効いていると思う。
しかし、ティナのように、それまで生きにくさを感じ、何か周りと違う自分を自覚していた場合に、“実は〇〇じゃなくて、△△だったのだ”と分かると、衝撃を受けた後に、どこかホッとするというか、納得する部分もあるのではないか。
ティナも、かなりの衝撃を受けてはいたが、案外、自身がトロルであることに納得した感じが見て取れた。自身がトロルと分かって以降は、以前は「気持ちワルイ」と言っていた“虫食”を自ら進んで実践していた。
むしろ、彼女が受けた衝撃は、自身がトロルであったということよりも、自分の実の父だと思っていた男が養父であり、実の親は(恐らく)迫害を受けて密かに葬られていた、ということにあったようだ。自身がトロルであるとヴォーレに聞いたときより、養父に対する取り乱し様の方が印象的だった。養父はティナがトロルだと知っていて養女にしたのだろうが、迫害する側に加わっていた可能性は十分あるし、恐らくそうなのだろう。そうすると、ティナとしては自身のアイデンティティが股裂き状態となり、混乱するのは無理からぬ。
トロルというとファンタジーっぽく聞こえるが、何年か前に見た『サーミの血』で描かれたサーミ人などの原住民の迫害と重ねると、これはかなり示唆的な作品だとも思える。終盤、ティナが両親の埋葬されたと言われる精神病院の裏にある墓地を訪れるのだが、その墓地の光景が、一目で両親が迫害されていたことを想像させる。
◆ボーダーレスからボーダーへ。
本作では、幼児に対する性的虐待(幼児ポルノ)が横糸となっているのだが、これが結構効いている。ティナが嗅覚を発揮するのも、特にこの手の犯罪に対してである。しかも、その犯罪には同じトロルとして愛し始めていたヴォーレが絡んでいることで、ますます話は混沌としていく。
ヴォーレは幼児ポルノのために、ヴォーレ自身が時々産み落とす無精卵ならぬ“無精児”を提供し、人間の幼児とすり替え(チェンジリング)てしまっているというんだが、この辺は非常におぞましい。ヴォーレは産み落とした無精児を箱に入れ、それを冷蔵庫に入れて面倒見ているという、、、その辺の描写も結構リアルで不気味。それを見付けてしまったティナの動揺もよく分かる。
すり替えた人間の幼児がその後どうなっているのかは分からない(多分殺されているのだろう)。無精児の方は、もともと不完全な生き物だから長く生きられずに死んでしまうらしい。
結局、ヴォーレは人間の幼児性虐待という犯罪を通じて、トロルを迫害してきた人間に復讐している、と言うのだが、この辺からティナのトロルとしてのアイデンティティも揺らいでくるのが、見ていて辛い。
悩んだ挙げ句にヴォーレを警察に突き出すものの、ヴォーレはフェリーから海に飛び込み行方知れずに。その後、しばらくしてティナの下に送られてくるのは、以前ヴォーレが冷蔵庫に入れていた様な箱。開けてみればそこには、無精児ではなく、明らかにトロルの赤ん坊が入っている。つまり、ティナとヴォーレの子、ということだろう。ヴォーレは放浪のトロルであることを考えると、その箱に「1000個の湖がある国フィンランドへようこそ」と書かれた絵はがきが入っているのが暗示的。
ティナはこれまで人間と同化してボーダーレスに生きてきたが、はたして、この赤ん坊を幸せそうに胸に抱いた後、彼女はこれからどうやって生きていくのだろう。前述の『サーミの血』で、主人公のエレはサーミと決別して生きたが、ティナはこれからトロルとして人間界とはボーダーを画して生きていくのか。
考えてみれば、ティナは、コンプレックスに悩むという設定だけど、ちゃんと仕事もあるし、同棲するパートナーもいるし、ご近所とはうまくやっているし、人間社会においてはゼンゼン真っ当で、むしろ十分(嫌な言葉だけど)“勝ち組”なんでは? とさえ思う。ヴォーレとの出会いがなければ、そこそこ穏やかにこれからも生きていったのではないか、、、。
……まぁ、とにかく、見て損はない映画だと思います。
ときどき出てくるキツネが可愛い。
先日の台風、大変でしたか??
ここに記事をアップされていたので勝手に安心していました。
毎年、こんな大きな災害のある日本って安心できません。
災害に遭われたかたのこと思うとほんとに胸が痛みます・・・。
すねこすりさんがこちらの作品を楽しみにしておられたというのを読んで、私劇場へ行きました♬
この作品のティーナの容貌を何かでちらっと見てましたけどスルーしてたんです。内容を知ろうとは思わなくて。
すねこすりさんが興味持たれているのでストーリーを調べて、俄然興味持ちまして。笑
ほんと、斜めってましたね!!
びっくり仰天でした!!いろいろと。
面白かった!!!でも、鑑賞後、どこかもやもやする作品です。
そして、私もティーナは勝ち組だと感じました。
あの男は私はいりませんが…笑
主演の二人ですがティーナの女優さん、普通に美人ですね。これにも驚きました。
でも、ヴォーレ役の男優、どことなくヴォーレに似てるんですよね。でもイケメン・・・何がどう違うのか??人間の顔って微妙なバランスなんですね。
すねこすりさん、虫食ご経験は??
ありがとうございます。
私の周辺では特に被害はなかったのですが、日が経つにつれて被害が大きくなり…。
本当に、ここのところ大きな災害のない年の方が少ない気がしますね。
フキンさんもコレ見に行かれたんですか!!
嬉しいわ〜♪ 面白かったですよね。
そーなんです、なんか見終わって“残る”んですよ。だからあんまし感想書くのが進みませんでした。何書けば良いのか、ボワッとしてて…。
ホントはあのヒモ男ローランドのことも書いたし、ヴォーレを演じた俳優さんとヴォーレが似てることも書いたんですが、長くなったので削除したんです。
ローランド、私もいらない!!でも、彼の出て来るシーンはどこか可笑しくて、ティナがヴォーレを連れて来たら「お前の客は連続殺人犯か?」なんて言ったり、ティナとヴォーレがカタツムリかっ喰らってるのにドン引きしてたり、、、劇場でも薄く笑いが起きてました(^^)
ホント、人間の顔ってビミョーです。前に美人の眉毛の位置を数ミリ動かしただけで、もの凄くおマヌケな顔になるってのをテレビか何かで見たことあります。
ティナを演じた女優さん、確かに美人でした。監督と3人の画像が素敵だった(^^)
虫食!? ダメダメ! 絶対ダメです。乾燥して粉末にしてあれば平気だと思うけど…。でも知らずにGの粉末とか食べるなんて、想像しただけで気絶しそう(´-`)
フキンさんは、召し上がったことお有りですか? 佃煮とかですかね?
蚊さえ、私にとって天敵。(人より腫れるし、人より食われるしで・・)
Gとか、ほんまなんで生きてる!??とか思いますわー!!
あとムカデ・・・最悪・・・
って何の話だよっ(笑)って感じですが。
虫食はさすがに経験ないんです・・
でも、世界ふしぎ発見とかで時々何かの幼虫を恐々食べた人が「ん???これは!!!??」とか言ってるじゃないですか。
あれ、ちょっとだけ気になってます・・・
フグの白子とかに似てるとかクリーミーとか言いますやん・・。どうなんでしょうね。
後、以前北京へ行ったとき繁華街のレストランのまえにサソリがくし刺ししてあるのが普通に並んでて・・・食べませんでしたが、ちょっと気になった感じです・・・
それから若い時、エスカルゴを食べました。笑
あ、かえるも。
前に、職場で私が打ち合わせから自席に戻って来たら、机上に、な、なんと、カブトムシか何かの幼虫がっ!!!
ぎぇーーーー!
と叫びそうになって固まっていたら、隣のお姉さんがニヤニヤ笑っておられます。
なに、この、ようちう!?
と聞いたら、彼女の手にもようちうがっ!!
しかも、彼女はそれを口に持っていくと、パクっ(^O^)
ウゲゲェ…となって見ていたら「美味しいよ、貴方もお食べ!」と言うのです。
もうお分りかと存じますが、ホワイトチョコを掛けた幼虫型のお菓子だったんです。
私は、結局食べられませんでした(ーー;)
今もムリです。
白子もダメなんですよねぇ。
サソリの串刺し!? 食べるんですか? 揚げたのかな?
エスカルゴにカエル、フキンさん結構食べていらっしゃいますね!
私はサザエもダメです。カエルは鶏のささみとみたいと聞いたことがありますが…。