





高麗王朝末期。男しか愛せない王様の超身勝手な振る舞いに、宮廷が大悲惨に見舞われる、エログロ歴史絵巻。
当の韓国では、18禁ながら400万人を動員し、大ヒットしたんだとか。
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今、「本当は怖ろしい韓国の歴史」(豊田隆雄著、彩図社)という本を読んでいるのだけど、これが結構分かりやすい。大まかなところは押さえられているので、これだけでも、だいぶ韓国の時代劇を見るには役に立つと思います。というか、これを読んでいたので、また韓国時代劇を見てみる気になったんですが、、、。やはり、どうせなら話題作を見てみようと、本作をレンタルしました。
◆自己チュー過ぎる王様
相変わらずのエログロワールドでしたけれど、ネットで評判をチラ見していたので、それほど驚きはありませんでした。序盤の、恭愍王(チュ・ジンモ)と、近衛隊である乾龍衛の隊長ホンニム(チョ・インソン)のベッドシーンは、気合い入りまくりで固まってしまいました。ううむ、、、やはり、同性愛の描写は苦手だわ。
かといって、ホンニムと王妃(ソン・ジヒョ)の濡れ場も、頑張ってるなーー、とは思うものの、別にゾワゾワするような官能は感じない。ちょっとスポーツに近い感じ。もう少し色っぽい絡みに出来なかったのかしらん。
本作は、そのエロ・シーンで話題先行気味の様ですが、確かに、シーンの時間は長いけど、それほど大騒ぎする様なもんじゃないのでは。
それよりも、私は、見ていて王様があまりにも勝手過ぎで、ムカつきました。そもそも、自分が女とセックスできないから、世継ぎをもうけるためというタテマエ上、愛人のホンニムを王妃と交わらせた訳で、三角関係の原因を作ったのはご自分でしょ? 子種を撒けないからって、トラブルの種を撒いちゃったわけで。
それなのに、ホンニムと王妃が愛し合ったら激怒して、ホンニムを去勢しちゃうなんて、どこまで王様ってのは自己チューなんでしょう。
しかも、王妃が妊娠していると分かったら、ホンニムと王妃の関係を知っている宮中の者たちを皆殺しにするんだからね。知りたくないのに知ってしまった家臣とかも、問答無用で斬殺。ひぇ~~~。もはや、自己チューどころの話じゃありません。気が狂っています。
まあ、、、でも、歴史上、こういった、理不尽な血みどろってのは枚挙に遑がなかったわけで、本作での話も、そのワンオブゼムに過ぎないのですよねぇ。ったく、こんな時代に生まれていなくて良かった、、、。
◆歴史と国民性
で、本作では、グロシーンも結構あったんですが、中でもインパクトが大きかったのは、王様が、乾龍衛を使って、家臣たちを皆殺しにするシーンです。
ちょっと調べたら、経緯は微妙に違いますが、実際に恭愍王は、反対派を粛清した史実があるようで、これがモデルになっているのかも、と思いました。何しろ、韓国史などゼンゼン知らないに近いので、付け焼き刃情報ですが、本作のシーンほど凄惨を極めたのかどうかは分からないけれども、かなりグロテスクな史実はあったようです。
本作でも描かれていましたが、親元派の奇轍(キ・チョル)は相当のクセモノだったらしく、また、恭愍王は、宗主国である元に対してはアンチの立場で、キ・チョルらの横暴ぶりが許せなかったんでしょうねぇ。映画では、でっかいモーニングスターみたいな武器で、容赦なく反王派の家臣たちを殴り殺していまして、そらもう、、、恐ろしいのなんの。みんな一撃で死んでいました。
恭愍王が実際、同性愛者だったのかどうかは分からないけど、乾龍衛のモデルはあったとか。そして、その美少年たちが王様の夜伽をすることもあったと聞けば、なるほど、そういうネタがあったからこそ、この話になったのねぇ~、と納得です。
いずれにせよ、小国の身で、地続きで強大な国が隣にあるというのは、本当にそれだけで苦難を強いられるのですね。前述の「本当は怖ろしい韓国の歴史」を読んでいると、属国としての存在を強いられてきたがゆえの、朝鮮の国民性というのは、なんとなく納得するものがあります。あそこまで虐げられ、屈辱的な歴史があると、直視したくなくなるのも分かる気がするし。だからこそ、日本に「歴史を直視せよ」なんて言うのでしょうね(そう言っているのは中国もだけど)。本当に自身が直視したら、そんなことは軽々しく言えないと分かるのだから、、、。
“恨”の民族と言われるのも、これだけの歴史的背景があれば、むべなるかな、という感じです。
日本は、何だかんだ言っても、回りを海に囲まれていたことが、中国やロシアの侵略を許さなかった最大の要因だと思いますね。そういう意味では、ただただラッキーでした。地勢は、本当に大事です。
◆その他モロモロ
見ている間中、チュ・ジンモがキムタクに見えて仕方なかったんですけど、この2人、似ているって言われているのでしょうか? 激似じゃありません? この2人を使って、日本と韓国で生き別れた双子のハナシ、とか出来そう(ゼンゼン面白くなさそうだけど)。
ホンニムを演じたチョ・インソン、体当たり演技で凄かったです。顔もなかなか涼やかなイケメンでgoo。アングルによっては醜男にも見えるという、不思議な役者さんです。立ち回りもシャープでカッコ良く、王様に目をつけられるのも納得。
王妃は、初めてホンニムと同衾するシーンで見せる涙が印象的。一度、女性としての悦びを知ってからの変貌ぶりも微妙ながらしっかり伝わり、素晴らしい。
いずれにしても、主要3役を演じた俳優さんに匹敵する、日本の俳優はなかなか見当たらない。少なくとも、ストーリー上必然性のある濡れ場を、ここまで大胆かつきちんと演じる俳優はいないでしょう。俳優は、脱ぐのも仕事なのです。それが嫌なら、せめて濡れ場のある作品に出るなと言いたい。もっと言っちゃうと、清純派とか言われて喜んでいる、あるいは、それを売りにしている女優なんか、やめちまえ、と思いますけどね。
退屈しません。
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オモオモ!この映画、好きです!グチャグチャハチャメチャなエログロって、韓流映画のオハコですよね~。
私、バリバリの腐なのですが、露骨なBL性描写は苦手。どうせなら情感ある官能的なラブシーンで萌えたかったです。
俳優たちも、何が彼らをそうさせたのか首を傾げてしまう捨て身っぷりでしたよね~。日本の同世代のイケメン男優には、ぜったい無理ですよね。チュ・ジンモは、キムタクに似てます!若い頃はもっと似てましたよ!丸だしのケツをぐあんぐあん動かしてる「ハピーエンド」のジンモに、また会いたくなりました♪
なんか、見ていて眉間に皺が寄ってしまう濡れ場でした、、、。
やっぱし、ジンモとキムタクは似ているんですね!
いや~、他人のそら似とはこのことでしょう。
でも、キムタクにあの濡れ場は出来んだろう、、、。
ハッピーエンド、見てみます!! お相手は、あのチョン・ドヨンさんですね? 楽しみっ!!