映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

白い家の少女(1976年)

2021-02-23 | 【し】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv11589/

 

以下、TSUTAYAのHPよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 人里離れた一軒家に暮らす詩人の父親と娘のリン。しかし父親は閉じ籠りっきりで姿を見せたことが無い。そして不審をおぼえた家主がその家を訪ねると、リンによって殺されてしまう。やがて彼女の犯した恐るべき事実が明らかになっていく……。

 冷酷な少女の、悪魔のような所業を描いたサイコ・スリラー。

=====ここまで。

 14歳のジョディ・フォスター主演。

 

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 いつものmoviewalkerのあらすじが長すぎるので、TSUTAYAからコピペしたのだけれども、これはこれで正しいあらすじとは言えず。「悪魔のような所業」でも「サイコ・スリラー」でもないです。

 自分で書けば良いのだけど、あらすじを書く気になる映画とならない映画とが何故かあって(その違いは自分でもあんまりよく分からないんだが)、本作も書く気にならない映画、、、。

 書く気になる映画が自分にとって良い映画、というわけではゼンゼンない。良いと思っても書くのが難しいとかメンドクサイとか思うものもあるし、なんじゃこりゃと思う映画でも書くのが苦にならないものもある。大抵は、書こうと思えばそんなに手間じゃない映画でもメンドクサイからコピペ、、、というパターン。ただ、そのコピペ元のあらすじがイマイチだったり長すぎたりすることも多くて、困るんだよなぁ。イチから書くのはやっぱり億劫で、、、。

 ……などと言い訳を長々と書く暇があったら、サッサと書けよ、と思いますが。次回からはなるべく自分でちゃんと書こう、、、、と、一応、今のところは思っております。

 で、映画の感想ですが。

 ジョディ・フォスターが演ずる主人公の少女・リンの家族というのが、典型的な“機能不全家族”で、リンは早く大人にならざるを得ない状況である。親が親として機能していない場合、子は、当然、子として振る舞えず、一人の人間としての行動を求められる。それが常態化すると、その子は精神的に自立しなければならなくなる。

 しかも、その子が頭が良くて多感な場合は、却って拗れることも多そうな気がする。“大人になる”とは言え、経験値は圧倒的に少ないわけだから、そりゃ本物の大人からすれば稚拙な部分も多くて見透かされる。

 だから、ヘンな大人が寄ってきて、頭でっかちなだけの子どもとしては巧い対処の仕方が分からず(というか、そんなものはない)、そのヘンな大人を抹殺するしかないということになる。

 ……というのが、この映画のオハナシ。

 本作でリンに絡んでくるヘンな大人たちは親子で、大家のハレット夫人と、その息子フランク(マーティン・シーン)。もう、見るからにヤバい。確かに、貸主がちょっと普通じゃなさそうな家族であれば、探りを入れたくなるのも大家さんとしては当然だと思うが、彼女の言動はそれを超えている。ほとんどイジメ、嫌がらせのレベル。フランクに至っては、実際に小児性愛者という設定みたいで、マーティン・シーンの演技が妙にリアルで気持ち悪かった。

 こんな常軌を逸したレベルのヘンな大人が絡んできたら、大人でも対処が難しいのに、13歳の少女では手に余るのもムリはない。ここで、大人顔負けの対処をして、なおかつ大人たちを追い詰めてしまう子どもだったら、それは、ホラー映画によくある“モンチャイ”(モンスター・チャイルドの略)になるわけだが、リンは別にモンチャイなんかではなく、ごく真っ当な感覚の持ち主だ。

 特に、ラストのフランクとのシーンはなかなかスリリング。紅茶を2つ用意し、1つには青酸カリを入れ、フランクと自分の前に置くリン。青酸カリ入り紅茶をどちらが飲むことになるか、、、というもので、ベタなんだけど、ジョディ・フォスターの表情が素晴らしい。警戒していたフランクだけど、まんまとリンの術中にハマるというオチは、まあ痛快ではある。

 ホラーとかサスペンスジャンル扱いみたいだけど、実際は少女モノか家族モノだろう。終始、不穏な感じで、画面も寒々しいが、別に怖くはない。

 幼い恋も描かれ、しかし、どうにも刹那的な感じがしてなんとも切ない。しかも相手の男の子は重い肺炎になってしまい、リンの孤独がますます浮き彫りになる。

 ラストではフランクが罠にはまって苦しむ様子をクールに見つめるリンの表情が、ダジャレみたいだけど凛としていて美しい。これで、当時ジョディ・フォスター14歳というのだから、そっちの方が怖いよ、マジで。

 まぁ、映画としてはちょっと食い足りないけど、デビューしたばかりのジョディ・フォスターを堪能できる作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんな広い家に一人で住むなんて、13歳の頃の私にはムリ。

 

 

 


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