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「須賀神社のクス」と「旭伝院のマツ」

(須賀神社のクス)

先週の木曜日、第3回駿河百地蔵巡りの間に、2本の巨木に出会った。

まず、旧東海道筋で、水守の国1との交差点のすぐ先で、自分的にはお馴染みの「須賀神社のクス」に出会った。クスノキに変わりは無かったが、周囲の様子がすっかり変わっていた。道路改修によって、周辺が広々としたため、枝を気兼ねなく広げているように見えた。


(須賀神社のクスの幹の部分)

案内板も新しいものになっている。といっても、平成13年設置とあるから、10年以上御無沙汰していたことになる。樹齢500年、樹高23.7メートル、根廻15.2メートル、目通10.9メートル、枝張 東西21.2メートル、南北27.9メートルと記されている。昭和33年9月、靜岡県指定天然記念物で、数値は指定時のものと言う。それから50余年も経つから、幹の太さも目通で1メートル以上も太くなっているに違いない。

以前に見たときは、狭いところに窮屈そうに枝を張り、道路側だけが少し開けているイメージであった。旧東海道筋にあるということは、江戸時代以前から街道を行き来する旅人たち、参勤交代、飛脚や早馬など、ずうっと見下ろしてきたわけで、そんな事を考えると、このクスノキはいよいよ大切にされなければならないと思う。

もう1本は「旭伝院のマツ」である。国1の大手の交差点から南に折れてすぐ、田中城跡を通って西焼津駅へ至る県道224号線に入る。焼津市に入った所で、庭で作業中のおじいさんに、西焼津駅までの道を聞いた。坂を上って瀬戸川の橋を渡り、東名のガードを潜って左手に行けば300メートルほどで、西焼津駅だと細かく教えたくれた。


(旭伝院のマツ)

坂を上る手前で、右手に大きな松の木が見えた。見るからに、これは名前のある松だろうと知れた。200メートルほど寄り道して、松を見に行った。旭伝院というお寺の墓地に、その松は墓地を守るように枝を広げている。昭和47年5月、焼津市指定天然記念物「旭伝院のマツ」との標柱が立っていた。樹種クロマツ、樹齢600年、樹高25メートル、根廻5.5メートル、目通4.3メートル、枝張20メートルという。目通4.7メートルという情報もあるが、指定時と現在の差であろうか。


(旭伝院のマツの幹の部分)

マツクイムシの被害蔓延以降、県内でも松の巨木は次々に枯れて、大変少なくなってしまった。その中で「旭伝院のマツ」はまれな松の巨木で、県内でも有数の松ではないかと思う。

目的は駿河百地蔵巡りだけれども、巨木があるとどうしても立寄りたくなる。今後も何本も見ることになるだろうと思った。
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