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「家忠日記 二」を読む 13

(夕陽と庭のシモクレン)

午前中、S氏来訪。S氏の身近に古文書があるため、今後、古文書の勉強をしたいと話があり、自分の古文書解読の勉強方法など、2時間ほど話をした。

午後、思い付いて、金谷町水道組合頌徳碑を取材に行った。かなや会館の近くだと聞いていたので、会館に尋ねたところ、案内していただいた。会館すぐのところから、石段を上った、水道公園内に碑はあった。地衣が張り付いて、判読不可能な所が多く、ブラシを掛けても効果が薄く、解読は諦めようかと思っている所へ、先程の方が、碑を解読した、本のコピーを持ってきていただいた。漢文だから読み下さねばならないが、これを頼りに解読しようと思う。

「家忠日記 ニ」の解読を続ける。

 天正八年(1580)辰四月
同十四日癸丑 深溝勘定候。
同十五日甲寅 会下へ参り候。牧野原番使い、出で候。
同十六日乙卯 午の時より雨。辰の時まで雨降り。
       牧野番に浜松まで日掛けに越し候。城へ出で候。
同十七日丙辰 懸河益田まで越し候。

同十八日丁巳 牧野番、西郷孫九郎に替り候。
       小笠原丹波所にふる舞い候。
同十九日戊午 酉刻より雨降り。松平甚太郎所にふる舞い候。
同廿日 己未 辰時まで雨降り。
同廿一日庚申 辰時より夜まで雨降り。定番衆、ふる舞い候。
同廿二日辛酉 
同廿三日壬戌 番普請候。
同廿四日癸亥 丑刻より雨降り。
同廿五日甲子 同雨降り。
同廿六日乙丑 同雨降り。定番衆ふる舞い候。

同廿七日丙寅 大雨降る。御働きにて、三河衆池田まで越られ候。
※ 池田(いけだ)- 池田宿。遠江にあった中世の宿駅。天竜川の渡船場があった。
同廿八日丁卯 同雨降り。内替え二番衆越し候。
同廿九日戊辰 同雨降り。


 天正八年(1580)辰五月
 五月大
同一日 己巳 家康掛川まで御馬出で候。
       阿部善九越られ候て、ふる舞い候。

同二日 庚午 牧野まで諸人数付き候。遠州衆、井籠(色尾)まで陣取り候。
同三日 辛未 田中へ御働き候。
同四日 壬申 皮地陣取り候。

同五日 癸酉 のき口に持船(用宗)朝伊(比)奈兵衛尉、人数付き候て、石川伯耆守手衆へ、
       随分、者三拾二人討ち取り候て、家康掛川まで御馬に(て)入り候。
同六日 甲戌 大雨降る。
同七日 乙亥 同雨降り。
同八日 丙子 同雨降り。
同九日 丁丑 同雨降り。
同十日 戊寅 夜まで雨降り。
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