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お袋の初盆に帰省した3日間(その1)

(城崎温泉の湯けむり太鼓)

8月8日から今日まで、お袋の初盆で帰省していた。いつもは次兄が住む在所に、長兄夫婦と4人で二タ晩泊めてもらうのだが、今回はその一泊を城崎温泉に泊ろうと提案した。3夫婦の意見が一致して、宿は次兄の知り合いの、城崎温泉森津屋旅館に手配してくれた。8日夕方、在所に集合して、2台の車に分乗して城崎温泉に向かった。

お袋の介護で次兄夫婦はこの数年間は夫婦揃ってゆっくり外泊もできなかった。また一時入院していた長兄の義姉さんの病が癒えて、元気を取り戻した。色々な意味を込めて、今回、3夫婦で温泉に一泊してゆっくりしようと提案したのである。兄弟3夫婦が温泉に泊るなど、初めてのことである。子育てを終えてからも、介護があって、遠く離れた3夫婦がそういう時を持つことなど思いも浮ばなかった。

在所の豊岡市は日本の夏の酷暑ランキングで10指に入る土地柄で、海風が吹いてしのぎやすい金谷からは5℃くらい高いのではないかと思う。しかももっとも過酷な節電の夏の関西電力管内である。そんな中に出かけたわけで、暑さを心配したが、前日ぐらいから、一時的に暑さが和らいで、夜には涼しく感じるほどの気温になり、この三日間はしのぎ易くて助かった。

森津屋旅館は城崎温泉の温泉街の中にあって、外湯「一の湯」のそばである。内風呂は露天岩風呂と洞窟風呂の二つがあり、さらに外湯のフリーパスが準備されていて、自由に何度でも入れると聞く。とりあえず内風呂に入った。

城崎温泉では旅館やホテルの内風呂の大きさが制限されていて、大きな内風呂は許されない。また、遊興施設や売店も許されず、温泉客はその分、外湯や温泉街の遊興施設に繰出して行くようなシステムになっている。温泉客を囲い込みをせずに、町全体が潤うようなシステムになっている。だから、旅館やホテルは宿泊と食事に専業するようになる。昔、長い温泉訴訟があって、そういう取り決めが作られた。

食事は一番大きい長兄夫婦の部屋に用意してもらい、ゆっくりと話しながら摂った。今夜は御所神社で地元の「湯けむり太鼓」が演奏されると聞いた。週一回の演奏日に当っていた。さらに夏休みの平日には花火が、大谷川の川下、円山川方面から上げられると聞いた。


(大谷川の花火)

まずは皆んなで湯けむり太鼓を御所神社に見に行った。まるでお祭りのようであった。旅館の若主人も太鼓を叩いているという。力強い太鼓ではなく、気が浮き立つような軽快なリズムの太鼓であった。温泉街をぶらぶらしながら、花火見物に向かった。大谷川には石橋がいくつも掛かり、川の両岸にしだれ柳の並木が続いていた。川端には明かりが灯り、川下からあがった花火が川面に映り、2倍楽しめた。(つづく)
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