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「街の電気屋ブログ」が終わった

(樹下から見上げる甘夏の実)

2月20日、「街の電気屋ブログ」が突然に終わった。「本日で私のブログの投稿を終了することといたします。」と、突然の終わり方である。しかし前兆らしきものは有った。1月に「とても悲しいことがありました。今日も申し訳ありませんブログは書けません。」というメッセージだけの日が4日ほど続き、突然税務署に廃業届けを出す書き込みがあった。自分の店は廃業して、息子の店を開業するという。これは事業承継の一つの方法なのかな。たぶんこの方が税務的に有利なのかもしれない。でもどうしてこの時期にと思ってみたり。不思議な行動に思えた。その後普通の書き込みに戻って1ヶ月余りでの投稿修了である。

自分より一年半ほど遅れてブログを始められてから四年半、毎日毎日、お互いに競うようにブログの書き込みを続けてきた。その書き込みを横目で見ながら、自分のブログを続ける励みになっていた。「街の電気屋ブログ」のリンクも貼らせていただいていた。故郷にあるユニークな町の電気屋さんとして、ずうっと注目してきた。故郷の色々な情報をこのブログから得てきた。故郷の天気模様もこのブログでチェックできた。何時だったか、故郷の家まで会いに来ていただいたこともあった。

歳はまだまだ花の60代、なぜ止めてしまうのか、理由は判らない。しかし何年も続けるとブログを書くことで生活のリズムを刻んでいるから、余程のことが無ければ止められないのがブログである。中途で止めてしまうなら、もうとっくの昔に止めてしまっているはずである。事情があって止めたとしても、事情が許せばいつの間にか再び書き込み始めている。しかしどうやら今回の投稿の修了はそんな風にはならないようである。

ブログには嘘は書いていなくても、100のことをすべて書いているかといえば、ブログに書いていることは100の内、せいぜい60~70ぐらいである。皆んな書けないことをたくさん抱えているのが実際であろう。「街の電気屋ブログ」も書けなかったことの中に、ブログを終わりにする本当の理由が隠れているのであろう。それは詮索するべきことではない。ただ、別れの言葉も言えずに別れなければならないことを残念に思うだけである。

翻って、「かさぶた日録」も丸6年続いてはいるが、ある日こういう日が来ないとも限らない。その時、自分はどんな風に終わりにするのだろうか。差し当たっての目標は7年続けるということであったが、それも残すところ10ヶ月強になった。おそらくその時になれば、10年に目標を先へ置きなおすのであろう。そして多分終わりは「街の電気屋ブログ」のように唐突にやってくる。
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