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勝草焼を探して、不動峡に至る

(勝草橋)

昨日の文学講座で勝草焼の話が出た。なんとしても食べてみたいと思った。お店の名前も場所も判らない。藤枝市をヒントに、ネットで調べたが手掛かり無しである。たしか旧東海道の勝草橋のそばだと、講師の話を女房が聞き覚えていた。地図で調べると、旧藤枝宿の南西の外れで、旧東海道は瀬戸ノ谷川を渡るが、そこに架かった橋が勝草橋と呼ばれている。俄然ファイトが沸いてきた。ついでに不動峡の紅葉も見て来ようと、女房と出かけた。

昨日までとはうって変わって、妙に暖かい。車でセーターを1枚脱いだ。勝草焼のお店は、勝草橋の周りを探したが、結局、見つけることは出来なかった。女房が地元の人に聞いてみたが知らないという。一軒、老夫婦で営んでいた和菓子屋さんがあったけれども、おばあさんが亡くなってから仕事をしていないという。講師から聞いた、夫婦で旅行に行ってあいにく休みだったという情報とは一致しない。

やがて探索を諦めた。地元の話と講師の話、食い違いを埋めるストーリーが出来ないわけではないが止めておこう。女房は、去年だったか、同じ文学講座で勝草焼を頂いたような記憶があるという。自分には全くない。こと食べ物に関しての記憶力では女房にはかなわない。帰宅後、「かさぶた日録」で過去の文学講座の書き込みを読み返してみたが、和菓子の記録を毎回取っているわけではなく、勝草焼も見当たらなかった。

国1谷稲葉ICから北へ進んだ滝ノ谷に、不動峡という紅葉の名所がある。この2、3年、季節に通うけれども、紅葉祭りが済んでから思い立つわけで、ほとんど紅葉も終りかけであった。今年も先の日曜日に紅葉祭りがあった。お祭りの当日は、狭い峡谷に車を停める場所も無く、毎日が日曜日の我々が出かける所ではない。


(不動峡の紅葉)

今日は、お祭りの後で、近在農家が出しているお店もお休み。観光客も少なかった。それでも何組かの老夫婦が紅葉の下を散策したり、ベンチでお弁当を広げたりしていた。紅葉は早いような遅いような、ちょうど良い時期のような、もう一つ冴えないのは、秋の台風で葉がかなり傷んで、きれいな紅葉になれないようだ。帰りに立寄った農家の庭先に開くお店で、おしるこを頂きながら、そのように聞いた。

帰りは島田の蕎麦屋へ寄ったが、定休日で、そのまま帰宅し、乾麺の蕎麦を茹でていただいた。今は乾麺でも、中の上くらいの蕎麦が出来る。田舎の蕎麦で歯ごたえのない蕎麦に出くわすことがよくあるが、我が家で茹でた蕎麦の方が何ぼか増しである。
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