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♪モズが鳴く

(裏の畑の電線上のモズ)

♪ けやきの木のてっぺんでモズが鳴く

そんな唱歌が口をついて出る。

このところ我が家の周りで、
「ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、‥‥‥‥‥‥」
「ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、‥‥‥‥‥‥」
と、地味な声で鳴き交わしている鳥の声を毎日のように聞いた。その鳥がどこに居るかと探せば、我が家への引き込みの電線の上にいる。二階の軒にも姿が見える。電線上の鳥を写真に撮って見た。尾の長さといい、少し猫背ながら、モズではないかと思った。

モズはケヤキの木のてっぺんが似合う。しかし我が家にはケヤキの木はないし、高い木もない。だから電線や軒なのだろう。モズといえば、甲高くキイッ、キイッ、キイッと繰り返して鳴くものと思っていたが、地味な声は地鳴きで、甲高いのは囀りだという。地鳴きは仲間との情報伝達に使われ、囀りは雄が雌にアピールしたり、他の雄へ縄張りを宣言したりするのに使われるようだ。だからケヤキの木のてっぺんでは、甲高い囀りが似合う。

地鳴きのモズは、どうやら雌雄が鳴き交わしているらしい。この近くで子育てでも始めるのであろう。この押し殺したような声と、甲高い囀りが共にモズの声だと、ネットの小鳥の声の図鑑で調べて判った。唱歌ははるか昔に覚えていながら、肝心のモズの声をはっきり認識していなかった。

モズは小さい身体でありながら、小動物を捕らえて餌にする肉食の鳥である。モズのはやにえ(速贄)は家の庭で何度も見かけたことがある。アマガエルなどが小枝に突き刺さって干からびている。モズの仕業だと判っていたが、モズの声や姿は認識できていなかった。

判ってみれば、モズの声は、ムサシの散歩の途中でも頻繁に耳にしていた。最近も花の終った桜公園の木の上で鳴いていた。

モズはモズ科の全長約20センチで、オスは頭部が赤茶色で目を通る黒い帯があり、背面は灰褐色、下面は淡褐色。雌は全体に褐色。くちばしは鋭い鉤状をして小動物を捕食。平地や低山の林縁で繁殖するとネット上に書かれていた。

我が家の周りにはたくさんの小鳥たちがやって来る。果物や木の実の生る木が幾つもあって、それらを啄ばんでは帰っていく。セキレイのように近くで子育てまでしてしまう小鳥も幾つかある。しかしなかなか姿と声と名前を合せて認識するのは難しい。

ネットでは声の確認も出来るから、今後は一羽ずつ認識して行きたいと考えている。
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