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カーリングにはまった

(イタリア戦、勝利が決まった瞬間、黄色が日本)

トリノ冬季オリンピックが始まって10日になるが、いまだにメダル0、日本選手は実力を出し切れないのか、世界の水準がオリンピックを目標にレベルを上げていることが計算に入ってないのか、いずれにしても自分の中ではもう一つ盛り上がらないオリンピックである。

ところがここに来て、カーリングという競技にはまってしまった。ルールも判らないまま見ていたのだが、最初に見た女子カーリングのカナダ戦、次にイギリス戦、昨日のイタリア戦と、いずれも勝ってしまった。しかも劇的勝利である。カーリングを見て、こんな面白い競技があったのかと、見直した人が多かったと思う。

カーリングは氷上のチェスと言われている。身体だけでなく、これほどじっくりと頭を使う競技は他に無い。しかし自分にはチェスというより囲碁に見える。赤と黄色のストーンはそのまま白と黒の石である。12個ある石そのものは同じもので、役割は決まっていない。それが投げた瞬間に役割を与えられる。ガードをする石、相手を外すためだけの石、勝ち負けを決める石、得点する石。戦いの中では相手の石さえも利用して、その石の陰に回り込む。やっていることは囲碁とそっくりである。

イタリア戦もイタリアの最後の1投、石のコースの1cmの違いで勝敗が分かれた。

2時間半に及ぶ試合時間はちょうどマラソンの走る時間と同じである。テレビではその間10人の競技者を映し続ける。自然に出る選手の喜怒哀楽が茶の間に伝わり続ける。マラソンのトップグループの選手がそうであるように、これだけ映され続けると競技者の顔をすっかり覚えてしまった。これからこの競技はかなり人気のスポーツになりそうである。

女子カーリングは最終戦でスイスに敗れ、残念ながら準決勝進出はならず、7位に終わった。
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