週刊誌の表紙である。表題には「東寺」と書いてある。これは今、発売されているもので、日本の有名なお寺が紹介されている。今回は第3回配本で、京都市内にある「東寺」だ。第1回が「法隆寺」、第2回が「東大寺」だった。「法隆寺」も「東大寺」も見学している。もちろん「東寺」も見学している。
東寺を見たのはずいぶんと前だ。1992年、平成4年10月10日に見ていた。当時、奈良の学校にいて、ちょうど体育の日だったから、学校が休みだった。思いついて京都に出かけたときに見た・・・と、数日前にデータ復旧を試みた、あの「日記」に書いたあった。それを紹介しよう。
10月10日(土) はれ
体育の日。良く晴れている。9時頃から部屋替えの前の部屋の清掃を少しやり、陽気に釣られて外出する事にした。行き先は昨日決めていた京都である。
西大寺から近鉄の普通電車で出発した。特急もあるが、晴れた京都の景色を眺めて行こうと考え、普通にした。意外と時間がかかる。1時間も過ぎた頃(特急だと35分)、窓の外に突然五重の塔が見えたので、あわてて降りた。「とうじ」と書いた駅だ。あとで分かったのだが、京都駅の一つ手前の駅で「東寺」という寺のある駅だった。
歩いて10分位の九条通りに「東寺」があった。南大門を入る。だいぶ古い建物だ。右手に五重の塔、正面に金堂、その奥に講堂があり、いずれも柵で囲まれて中にはいるためには金800円が必要だ。さて、金800円也を払い、まず講堂に入る。入って驚いた。朱の色も鮮やかな500年前の建物の中にところせましと聞いた事のある仏像がいっぱい居るではないか。「多聞天」「梵天」「持国天」「「広目天」「帝釈天」「増長天」その他14体の仏像、そしてひときわ大きな「大日如来」が鎮座していた。そのほとんどが平安時代の作と言われている国宝であった。奈良市の寺を見てもあれほどたくさんの仏像が並んでいるところはない。おそらく日本一でないか?
次は金堂である。桃山時代に再建され、南大門の正面にある重層の入母屋造でこれも大きい。
薄暗い堂の中には、台座の周囲に十二神将が配された3m近い「薬師如来」を中心に「日光菩薩」「月光菩薩」(薬師三尊)が安置されていた。ちょうどお昼で南から差していた日光に薬師如来が金色に光かがやき、なんとも言えない荘厳な雰囲気であった。合掌。
さて五重の塔である。興福寺の五重の塔も見上げるほどの大きさだったが、ここのはなんと高さ57mもあり、現存する日本古塔では一番高い塔だ。350年程前の江戸時代の再建である。ためいきが出た。ほー。へえー。はー。
この後の文章は、京都について書いてあるから、今回のお寺とは直接関係はないので、削除する。この全国のお寺を紹介した週刊誌を買って読んでいたら、無性に当時の事が思い出されて、「あの時は確か日記を書いていたはずだ」ということになり、慌ててデータの復元を試みたというわけである。
実は数年前にも似たようなお寺を紹介する本が出ていた。私はそれも毎回購入していたのだが、そのときはまだそんな(日記復元の)気も起こらなかったのだ。しかし、今回はなぜか、その気になった。なぜだろう。いよいよアレが近くなってきたかな?
日記は、あまり詳しく書いていないものの、大変感動した様子が見て取れる。どうもその頃から私はお寺が好きになったようだ。
10月10日に書かれている日記の続きには、金閣寺や東本願寺など、更に京都の他のお寺についても記されているので、機会があったら紹介したい。もちろん奈良のお寺も紹介できれば良いと思う。この時期には、なんと次の観光名所を見学していた。
奈良 1 東大寺、2月堂、3月堂
2 新薬師寺
3 春日大社
4 興福寺
5 奈良公園
6 奈良国立博物館
7 薬師寺
8 唐招堤寺
9 西大寺
10 法隆寺
京都 11 金閣寺
12 西本願寺
13 東本願寺
14 清水寺
15 三十三間堂
16 平安神宮
17 東寺
18 知恩院
19 二条城