わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

明星観音 その1

2015年06月24日 | 能面

いよいよ難しい課題に取り組むことにした。前回にも書いた「明星観音」だ。これは能面ではく、仏様と言うよりは観音様であり、その慈悲に満ちた表情が好ましい。前から仏像を彫りたいとは思っていたものの、難しいという印象があって、なかなか気持ちが進まなかったのも事実ではある。

そもそも、能面は顔の部分だけの彫り物だが、仏像を彫るという事は全身の姿を彫ると言うこと。これは大変な作業になる。また、能面と仏像の彫り方や手順も大きく違うと思っている。従って、「自分で勉強しながら彫る」という人もいるが、多くは先生、あるいは講師に教えを請いながら彫る勉強をする方が、効率的だし、技術も向上するだろう。

さて、我が近隣にはこのような仏像を彫る環境にない。従って本格的な仏像ではなく、お面の形をした観音様を彫ることにした。それが下の写真。これは今、私が参加している能面塾の先生が彫ったもの。これを参考にして「似たような聖観音」を彫るのが最終目的だ。

これはお面であるが、レリーフ様にも見える。壁掛けにもなりそうな形でもあり、裏は彫っている。能面と似たような裏彫りをしており、表面も見たとおり能面を彫る手法が使われている。従って、私にも充分製作が可能と考えて、挑戦する事にした。

先生のお面を参考にして、型紙を作った。それに添って材料を切って、作業を開始。24日である。ただ、先生の彫った明星観音の見本は何だろうと考えて、ネット上を詮索したのだが、たくさんの聖観音があり、また、それぞれが違う表情をしていた。その中で一番似ていたのが最初の写真である。恐らく、この形、表情を見本として、先生も彫ったのだろうと考えたので、自分も、見本を先生の彫ったものではなく、写真を参考に彫っていくつもり。

ということから、作業開始日はこの辺で休憩にしよう。まだまだ先は長い。

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿