「おおべしみ」も仕上げの段階に入ってきた。これは、だいぶ彫り込みも進んでいる状態で、光を当てながら彫り残しや彫刻刀の彫り後などを見ながら、平らに、かつ平滑にしていく作業をやっている段階である。従って、形はほとんど出来上がっている場面だ。
この辺までくれば、当然形もはっきりしてくるので、いかめしい表情も見えてくるから、なるほどこんな形かと思ってくる。鼻の穴の節もあまり気にならなくなってきた。ただ、その部分は堅く、作業が大変だった事には変わりはない。
裏彫りはまだ出来ていないが、いくらか彫っているからその分軽くなり、作業をするのにも都合がよいことで、より進んだかも知れない。今後は表面をもっときれいにした後、裏彫りに入る事になる。
裏を彫るのを遅くしているのは、先に裏を彫ってしまうと、表面を深く彫ったときに裏まで通り抜けてしまうからだ。実際に穴を開けてしまった生徒はたくさんいる。この場合、先に裏の方を深く彫りすぎて、そのまま表面を夢中になって彫っていったところ、穴が開いたと言う事。だから、加減をしながら彫っているにもかかわらず・・・と、穴を開けた本人は言うのだが、ついつい力が入ってしまうのだろう。
幸いにも私はまだ穴を開けた事はないが、これはあまり早くに裏彫りをしていないからであって、上手という事ではない。
9月の第2週頃から作業を始めた「おおべしみ」だが、以外と早めに進んでいる。実質、2週間以上も毎日2時間以上は作業をしているから当たり前かも知れないが、それにしても飽きもせずにやっているものだと我ながら関心をしているところだ。この調子でいけばあと1週間もすれば完成するかも知れない。そうすれば、だいたい1ヶ月で仕上がって行く事になる。たいした進み具合には違いないね。その分、両方の腕や肩が筋肉痛で痛いし、座っての作業だから尻も痛いのだ。年寄りにはいささかきついが、好きな事だから続くのだろう。
次は、彩色が始まったら紹介するので、それまで楽しみに・・・ん?なに?別に楽しくはない?
そうか、それはそれでしょうがない。趣味の世界は結局、自己満足の世界なのだから。
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