わいはまいね 能面三昧

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生成り5 その1

2019年12月04日 | 能面

今月から、予告通り「生成り(なまなり)」の作業が始まった。タイトルの通り「5」なので、5個目である。その過去を改めて見てみると・・・

1個目:2012年8月12日 ~ 9月20日

2個目:2012年9月21日 ~ 10月24日

3個目:2016年3月17日 ~ 4月19日

4個目:2017年12月10日 ~ 2018年2月8日

5個目:2019年12月2日 ~

という具合。1個の作業期間を見ると、おおむね1ヶ月以上かかっているのが分かる。

この場合、前回もちょっと触れたが、いわゆる「女の怨念」を表現するお面として「生成り → 般若 → 蛇」となっているらしい。そのため、これらを一組のお面として捉えた場合、3種類のお面を一気に彫った方が都合がよろしい。

というわけでもないが、一応はそれに準じて彫っているつもり。従って、この3種類のお面は、最低でも5組、計15個を彫っている勘定になる。実際、我が家で展示しているお面を見れば、それだけの数があるのだ。ただ、般若だけはもっと多く、計9個彫っているが、それは、ある期間に腕試しで彫っていたものだろう。

さて、今回も見本は先生が彫ったもので、それが下の写真。以前からこれを元に図面を作成しているので、今回もそれを活用した。

下は、先生が彫った見本を元に、自分で彫った「生成り」だ。この程度で完成すればOKだろう。さて、これは2個目だから、すでに7年前の作品になる。この頃は、まだまじめに「見本を忠実に再現することに意欲を持っていた」が、最近はそんな気力も失せてしまっているところ。反省・反省!

下は作業開始の2日の状態。形に合わせておおざっぱに切り取ったところだ。

下は同じく2日の作業結果だが、このあたりまでの元気しかかない毎日だ。

下は、気合いを入れて作業をしたところ。3日の結果だが、ここまでの過程なら、かなり進んでいるようにも見える。いや、実際にかなり気合いが入っていたから、一日の作業としてはずいぶんと進んだし、大まかな形も見えてきたところだ。

特に、顔(頭部)と一体化した角(つの)を彫り出し、整形するために、結構な苦労を必要とする部分だ。これは生成り特有の構造でもある。いや、めんどうだったな。

下は4日だ。上の写真から目の部分の「あたり」を付け、それの伴い、鼻の形や口の位置づけを決めたところ。この辺は通常の能面と同じなので、手順としては慣れているはず。ただ、頬の部分をちょっと切りすぎた気もするので、今後の作業には注意しなければ・・・

 

さて、

作業開始からまだ3日目だが、このあたりまで進んでいる。今後の作業要領も「明日はここを彫ろう」とか「ちょっとこの部分がおかしいかな」など思いつつ、脳の活性化を進めているから、まあ、今月中には真鍮の眼球を含めて、素彫りも完成するだろう。

その頃には年末年始を迎えているから、とりあえずは一段落かな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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