わいはまいね 能面三昧

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小尉 その1

2019年01月11日 | 能面

12月に予告していたとおり、今月から新しい課題「小尉(こじょう)」を製作する。今回の小尉は、別名「小牛尉(こうしじょう)」とも言われており、どちらでも良いらしい。で、私は「小尉」を使うことにした。型紙にもそう書いてあるから良いだろう。

実はこの型紙はもう10年以上も前から持っていたのだが、髪の毛や髭の数が多く、めんどうな気がしたことでしばらく放置していたもの。従って「小尉」を彫るのは今回が初めてである。これと似たお面に「三光尉(さんこうじょう)」があり、それは2002年5月から2個を彫り終えているものの、彩色はしていない、従って素彫りのまま。

参考に、2002年7月に彫り上げた「三光尉」を紹介する。大きさは今回とほぼ同じで長さは20cm程度だ。見分け方は鼻に植え込んだ髭があるか、かないかの違い程度かな。

 

下は参考にする(元になる)「小尉」の写真だ。これを参考に彫っていく事になる。今回もまた、写真をメインに進めるが、約1週間が経ったので、結構進んでいる。

材料に図面を載せてみたところ。まあ、こんなものでいつもと変わりはない。この作業開始は1月5日だ。

下は両サイドを切り取ったところ。

下は、表面の部分を立体的に切り取ったところだ。この辺は横から見た図面で高さ(深さ)をはかり、それに合わせて切り取っていくだけなので、時間はかからない。6日の作業だ。

下はだいぶ進んで見える。7日の結果だが、顔の表面を書き込んで、それに従い、彫っていく。このあたりからは作業は慎重に進める必要があり、それに伴って時間もかかるが、これはやむを得ない。ここの課程をきちんとしなければ、形や表情も崩れてしまうから、図面を見ながら寸法を確認し、慎重に切り込みを入れていく。

上の写真から下の写真までは1日後の8日だ。ただ、ずいぶんと進んでいるように見えるから、結構頑張っているのだろう。それでも、当たりを付けてノミを使い、どんどんと作業を進めている段階でもある。

で、下は11日。この3日間をかけて、ずいぶんと進んでいるが、現物の見本がないので写真を見て高さ、深さなどを想像し、慎重に進めているところだ。もちろん、この3日間は裏彫りにも費やしており、実質の表面の作業は2日間であろう。

9日の、今年初めての能面教室では、先輩がこの「小尉」を彫っており、それを見てきたのだが、ずいぶんと深く彫っていた。自分のものは、まだそれほど深いところまで彫り込みが進んでいないから、これからはもっと深い場所まで掘り進み事になるはず。従って、細部の彫り込みになるのでより時間がかかるが、これ以降は表情にも大きな変化は出てこないと思う。

さて、今回も貼り付けた写真の大きさを間違って、通常は400×400ピクセルを640×640にしてしまった。原因は注意散漫であろうが、ま、高齢者と言うことで勘弁をして貰いましょう。

 

 

 

 


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