わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

鬼 その1

2012年01月12日 | 日記・エッセイ・コラム

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鬼の第2弾だ。1個目の鬼は、昨日、先生の教室で点検して貰い、OKとなった。従って今後は彩色に入ることになる。その前に、頼んでおいた2個目の鬼の材料が手に入ったので、これについて少しだけ作業をしたのが上の写真。1月11日のこと。

材料の左側に一部腐ったところがあって、そこの部分を削ったところだ。ちょっと斜めに切り込んでいるのが分かる。また、ちょっと上の方が大きめだったので、その部分をノコギリで切っていた途中だ。ところが、上の部分の切り口が丸太の時に切ったままになっており、その後、能面の材料として製材所で小さく切り出したときには、その古い切り口のままだった。そのため、作業途中に数本のひび割れが出来てしまった。

本来は、能面材料として大きな部材を切り出すときに、古い切り口部分は捨てて、新しい切り口で作らなければならない。それをやらずに古い切り口のまま数年も放置してあれば、当然としてその切り口から割れ目やひび割れが出来てくるだろう。それをせずに「能面材料」として売る方も売る方だし、それしかないから、それを買うしかない我々も迷惑なのだ。

もっと木目のきれいな、節のない良い材料が欲しいところだが、先生もなかなか手に入らないようで、やむを得ず不満を持ちながら不十分な材料で能面を作成している・・・というあたりか。もっとも、その分安く手に入ると言ってしまえば、文句も言えないのかも知れない。

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今日12日の作業だ。上は鼻の部分を残して削ったの図。

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上は顔の輪郭を丸く削ったの図。左側の削った部分に合わせて、右側も削ったところだが、まだ何の能面を作っているのかは分からない。が、ここに鉛筆か何かで面相を書き込めば、鬼の面だと分かるから、これでよいのだ。

この2個目も急いで作る必要はないので、今回完成した1個目の鬼面と、これも完成した「賢徳」の彩色をしている間に、時間を作って制作をしていくことになる。これで、また午前中の暇な時間を有効に活用する目標が出来たというあたりか。



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