わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

曲見2 その2

2019年10月04日 | 能面

前回からおおむね一週間だが、全体の姿を見てもそれほど変化はない。これは通常の作業過程でもあるので、気にしないことにしよう。

この段階は細かい修正作業がメインなので、大きな変化は見えない。だが、細部については結構大変な作業が続いており、気合いを入れなければ「彫りすぎて穴が開いた」などの緊急事態が起きるところだ。

まずは裏の姿だが、上の状態だ。これでも結構深く彫っており、第3段階と言えるし、裏がここまで来ると、表面は仕上げの段階に入っている時期でもある。

上はひび割れや節穴の補修が終わった段階。1日の写真だが、額(ひたい)部分に大きな修正が見える。まあ、修正は材料の質などの関係もあるので、それを見越した「修正技術」も当然必要だし、能面製作20年選手を吹くなら、それぐらいの技術を持っているのも当然かな。

上の写真は4日の段階。目の形を整え、口の大まかな形を整える。更に鼻の形を彫り上げていけば、上の形に仕上がる・・・という具合だ。見た目はかなり出来上がっているので、今後は目の仕上げを行うことで仕上がる・・つもり。

明日からは目を彫り、口を仕上げて、その部分を裏側まで貫通させて完了だ。と同時に紙やすりで表面を滑らかにして、同時に裏彫りも完成させる。この作業は9日にある能面塾の日ごろまでを目標にするが、それ以前に作業が終わり、素彫りが完成するかも知れない。

という具合で、今回の作業も順調すぎるぐらいの進み具合だから、要注意だ。

前から書いているように、高齢者になって作業効率も低下してきているはずなのに、なぜか作業が早く進む傾向になっている。ましてや、今年はほぼ、毎月1個の割合で素彫りが完成しており、異常事態とも言えよう。もっとも、あえて言えば「最後のあがき」とも言い替えることも出来るので、今後の健康状態を注視しなければ!!

 

ではまた。