わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

興福寺と東大寺

2007年03月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog053 「お寺シリーズ」の続きにする。今回は興福寺と東大寺の話。写真は両方を載せているが、興福寺を最初に見た後に、東大寺に回ったようで、その様な話になっていた。近い場所にあるので、特に異論はないだろう。

例によって平成4年の日記だ。なお、本文には個人的な事も記述されていることから、一部を編集しているので、承知してほしい。

Blog051 9月13日(日) 曇
午後から外出した。奈良市内である。とりあえず駅まで行ったが、駅舎が五重の搭に似せてあり、おもしろい。
田舎者だから、まず有名な場所に行く。猿沢の池を見つけ、付近に五重の搭があるはずだからきょろきょろするが見あたらない。見る方向が違っていたらしく、別の方角にあった。

大きい。テレビや写真で何度も見ていたが、本物は大きかった。高校の修学旅行で見たはずだが、すっかり忘れている。何十年も前の話だからしょうがないけど、今日間近にみて何か偉大なものを感じた。昔の人はすごいものを作ったものだ。

隣の興福寺東金堂に入る。薬師如来座像がある。これも大きかった。他にも日光月光菩薩立像など6体の仏像があり、すっかり天平の時代に紛れ込んだかのような錯覚に陥った。(拝観料¥400)更に隣の国宝館へ入り、様々な仏像を見たが、有名な阿修羅像は意外に小さく、なぜかほっとした。(拝観料¥400)

勢いに乗って、東大寺へ行く。歩け歩けである。観光の基本は歩く事である。
東大寺には、あの有名な大仏殿がある。さすがに観光客が多い。修学旅行の連中もいたが外人も多い。留守宅の街では外人といえばアメリカ人だが、ここは世界中の外人がいた。なに人かは不明だ。インド人の女もいた。これは額に赤丸をつけているので分かっただけ。

東大寺の南大門の仁王像(金剛力士立像)のうち、左側は改修中であった。正面の大仏殿にはいる。いきなり大きい。今日見た仏像の内でいちばん大きい。またまた、なにやら天平の時代の紛れ込んだかのような気分になった。(拝観料¥400)

とりあえず、今日は奈良への外出要領を体験するためにちょっとだけ出たつもりが、何か一番の目玉を見てしまった。楽しみを先取りしてしまった感じだ。また、今日行ったお寺には、いずれも鹿が遊んでおり、かつ、鹿のふんが至るところに落ちており、衛生上余り好ましくなかったし、鹿の臭いが充満していた。まあ、名物なのでしかたがないか。(このしゃれ、分かるかな?)

 今日の観光は、次のとおり。
 1 興福寺五重の搭
 2 興福寺東金堂
  3 興福寺国宝館
 4 東大寺大仏殿
  5 二月堂
 6 三月堂

日記にはこれだけしか書いていないし、ちょっと表現が足りない。これだけの国宝級の仏像や建築物を見ているのだから、もっと感動してすごいことを書いても良さそうなものだが、当時はまだそこまで感動していなかったのかも知れない。また、単純に観光客として奈良に来ているわけではなかったので、そのあたりに気持ちの余裕が無かったのだろう。2月堂、3月堂に関しては、まったく書いていないのも、なにか寂しい気がする。たしか、ここから奈良市内が一望できたはずだが・・・

今なら、もっと感動し、たくさんの言葉を使ってその気持ちを表現できたと思う。無職になって気持と時間に余裕が出た今なら、数ページにもわたって書いているに違いない。